6月6日(金)柏村武昭のだんRUNラジオ

俳句の世界では雨や雨傘等は季語にはなりません

まそれだけ日本は年中雨が降っているって事なんでしょうね

しかし雨は雨でも五月の雨と書いてさみだれと言いますが

これは立派な季語になっています

芭蕉の有名な句

五月雨をあつめて早し最上川

これは5月に作った句と思いがちですが

実際は1689年の6月3日

現在の暦では7月19日になるんですね

芭蕉はその6日前には立石寺を訪れ

閑さや岩にしみ入る蝉の声の句を

詠んだとされています

しかし何といっても有名なのは

あの正岡子規が芭蕉以上であると

評価した与謝蕪村のこの句

五月雨や大河を前に家二軒

まさに凄絶な迫力を感じます

雨は時折り激しすぎて我々に甚大な被害を

もたらしますが 毎日の生活に

潤いや 優しさを与えてくれ

人を物思いに誘ってくれる事も確かなようです

雨音を楽しむ・・・そんな余裕を持ちたいものですね