信号待ちをしている2人組みのタイ女性に地図を見せながら声をかける
「ヒアー?」
親切に教えてくれる雰囲気だ。
しかし女性の方向音痴は万国共通なのか・・・さっぱりわからないようだ。
その時である
「どうかしたんですか?」
!!日本語である!!
「カオサンに行きたいんですが」
「あの道路を渡った、そこですよ」
・・・すぐ近くにであった。
なんとその青年は親切に案内までしてくれるという。
どう見てもツーリストだ。(後から振り返ると、ここで日本人と出会う確立はとてつもなく低いものだとしみじみわかる・・・)
「宿決まってないなら俺が泊まってるところに来ますか?」
そこは大通りから一本入った「さくらゲストハウス」と言う宿であった。
宿の中は日本語があり、なんと親切な宿ではないか・・・
一泊分の宿賃150バーツ(450円)を払い。一息ついた。
二人で晩飯を食うことになり、カオサン通り沿いの店で食事を取る。
しかし白人が多い。ツーリストの割合は白人80%、ヒスパニック系15%、東洋人5%、日本人は俺ら二人だけといったところか。
TVでサッカーが流れており、マンチェスターが点を入れる度に歓声が上がる。
ここはマンチェスターか?マンチェスターでカオサンのTV特集でもしたか?
というくらい白人(マンUファン)の旅行者が多い!!!
その救世主とも言える青年は森下君と言い神奈川県からの旅行者だった(たぶん年は28~30才くらい)
実家は大阪豊中で同志社大出身だという。
今は神奈川にある車のメーカー(たぶんトヨタか日産あたり)勤務で、
友人と一緒にタイに来たが、そのまま友人はラオスに行き、
彼はアンコールワットに行って来た帰りだと言う。
アンコールワットの周囲40キロをレンタチャリで一周してきたらしい。
すごい冒険心だ。実はタイかカンボジアにしようか迷った挙句、タイにした自分にとってアンコールの話はとても興味深々であった。
チャリで一周・・・
自分なら、
ポルポト派の残党は残っていないのだろうか・・・
地雷は・・・
拉致られたら一生見つからない・・・
などと考えてしまう。
二人でビールを飲みながら旅話を語りあったのであった。