国際宇宙ステーション(ISS)について | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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国際宇宙ステーション(ISS)について


経済分野の翻訳 を担当している佐々木です。今回は国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)についてです。


日本人2人目の女性宇宙飛行士である山崎直子さんが16日間の宇宙滞在を終え、4月20日に地球に戻ってきました。国際宇宙ステーションで長期滞在中の野口聡一さんと合流し、日本人が2人同時に宇宙に滞在するという歴史的な瞬間に感動した方も多いと思います。


実際、国際宇宙ステーションでの暮らしはどのようなものなのでしょうか。まず、重力(gravity)がなくなると、血液などの体液(body fluid)が約1.5リットルも体の上の方へ移動します。顔はむくんで丸い「ムーンフェース(moon face)」となり、逆に脚は細くなります。鼻が充血してつまることも多く、味の濃い食べ物を好むようになるため、カレーなど日本製の宇宙食は他国の宇宙飛行士にも人気があります。


むくみなどが落ち着いた後も身長は伸び続けます。背骨は32個の骨で構成されていますが、骨の重みがなくなるために骨と骨の間でクッションの役割を果たす椎間板(disk/disc)が約1ミリずつ伸びます。そのため、身長は平均で3センチほど伸び、7センチ伸びた例もありました。


ステーション全体の大きさはサッカー場くらいで、生活空間はジャンボ機くらいです。6人の宇宙飛行士が常時滞在でき、居住の機能を集めたロシア区画「ズベズダ(Zvezda)」の食堂には給湯装置や缶詰を温めるオーブンもあります。そして、飛行士には防音性の高い電話ボックスほどの広さの個室が用意され、寝袋などが備え付けられています。


スペースシャトル(Space Shuttle)は2010年限りでの退役が決定しており、山崎さんは日本人として最後のシャトル搭乗者となりました。シャトルが1977年に初飛行を果たして以来30年以上が経過しましたが、国際宇宙ステーションが今後どのように発展していくのか、夢は膨らみます。


(株)高橋翻訳 事務所 政治翻訳 担当 佐々木