世間ではEV、ハイブリッド(PHVなども含む)、ガソリン車、ディーゼル車(アドブルー使用車)、燃料電池車(水素エンジン)などの車がある。
どれが一番クリーンなのという質問をすると、おそらく返答はEVか燃料電池車という事になるだろう。
しかしどうやらこれは必ずしも正しいとは限らないようである。
ガソリン車とディーゼル車については多くの方がご存じだと思うので説明は端折りますが、それ以外のEV、ハイブリッド、燃料電池車に関してはいずれも大型のバッテリーが必要になります。
モーターを回すのに電気を使うから当然ですけど、この大型のバッテリーを作る際と、当然ながら動力の源である電気を発電する際に大量のCO2が排出されている事はご存じない方も多いのではないでしょうか。
またこの大型バッテリーは使用後の処分方法にも問題があります。
さらに言えば、EV、ハイブリッド車、燃料電池車にはレアメタルやレアアースなど普通自動車には使用しない素材が必要になります。
つまり地球環境の事を考えた場合、車は買ってから廃棄するまでの問題ではなく製造される段階から廃棄が済むまでの工程が重要になるようです。
したがって単純に車を走らせる時にクリーンなのは、1位がEVと燃料電池車、3位がハイブリッド車、4位がガソリン車、5位がディーゼル車という感じなのかもしれませんが、その車が地球環境にどれほど影響をおよぼしているかという視点で考えると、もしかすると私たちが意識している順位とは全く違うものになるのかもしれません。
もちろん今後の技術開発によってさらに良いものが作られる可能性もありますが、現状でEVや燃料電池車こそがクリーン王だという先入観は捨てた方が良いかもしれません。
もっとも私は現状で地球環境に一番悪い可能性が高いディーゼル車に乗っていますので、偉そうなことは言えませんけど…。