「骨抜・骨粗鬆症方針2006」で人びとを見殺しにする「裏データ」?! | 権力とマイノリティ
2006-07-17

「骨抜・骨粗鬆症方針2006」で人びとを見殺しにする「裏データ」?!

テーマ:社会保障
■福祉事務所の「水際作戦」で生活保護申請を却下
 生活保護の要件を満たしている貧困者を福祉事務所の「水際作戦」で追いつめ、生活保護費削減のために申請を断られる例が相次いでいる。日本の福祉は申請主義のため、生活保護を受給したいと思ったら、自ら福祉事務所に相談に行くことになる。そこで、もともと厳しい要件を担当者はさらに厳密に精査し、相談に来たけれど「要件を満たさないので受給せず」と判断する。これが福祉関係者が実際に行っている「水際作戦」なのだ。
 北九州市の身体障害者を「見殺し」にしていることは、生活保護が「最後のセイフティネット」として機能していない証左ではないか。
 福祉事務所で申請が却下されれば、不服申し立てする制度があるが、生活に疲れ切った困窮者に「不服申し立て」することが可能なのは、当事者にそれをバックアップする人たちがいなければ、実際には出来ないことだろう。

■緊急の避難措置をとることは出来ないのか!
 本人はやっとの思いで敷居の高い役所の福祉事務所に相談に出かけ、担当者に困窮状況を訴える。担当者は執拗に「どうして働けないのか?」と問う。また、収入や貯金についてのチェックを行い、実際に銀行などに貯金が残っていないかどうかも照会する。家族や親戚に対して「なぜ扶養できないか」を照会され、ほんの少しでもマニュアル文書に外れていれば、それを言い訳に申請を却下する。
 たとえば、申請者が現金を持っていない、どんなに生活に困窮しているのか、病状や障害は悪化していないか・・・。相談の中で申請者の生活全体について、ソーシャルワーカーが把握できれば、何らかの緊急避難措置をとることが、なぜ出来ないのか。緊急避難の短期的な措置を行うことは、それほど財政負担をかけるのだろうか。一時的な緊急避難(短期的な金銭の無利子貸し付け、医療機関への無償受診など…)に、そんな膨大な福祉財政の圧迫になるのか・・・。

◆生活困窮者の「人殺し戦略」の進行、ここまで来たり!?
 たとえば救急病院に重症患者が搬送されれば、手術などあらゆる緊急医療を行い、本人の命を助けようとしているのではないか。
 福祉事務所は生活困窮者の救急病院に当たるはずだが、財政難のみを理由に「人殺し代行業」事務所に変質しているのが、どうも実態のようだ。新自由主義政策のもと「命の沙汰も金しだい」時代の病理も、ここまで進行しているということか?

■「骨抜・骨粗鬆症方針2006」の裏データ?
「骨太方針2006」が出され、相変わらず「社会保障費削減」が大きな課題に上がっているが、骨太ならぬ「骨抜・骨粗鬆症方針」ではないか。
 この「骨粗鬆症方針」によれば、今後数年で生活保護費の削減で「◯万人殺害」、高齢者の医療費負担増加で「◯万人の医療放棄」、療養病床の大幅削減で「◯万人の医療・介護難民創出」などという「裏データ」を作っているんじゃぁないでしょうねぇ・・・(怒)。
 少子化対策は、堕胎罪の廃止による「中絶禁止、妊娠した女性には子どもを強制的に産ませる」そんなことを画策していない、と言いきれるのだろうか。

●朝日新聞 2006年07月16日
【生活保護 不服申し立て急増 自治体の水際作戦進む】
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200607150154.html
 失業や病気などで生活できなくなった時、最後の頼みの綱ともいえる生活保護制度で、受給を求める人らからの不服申し立てが05年度まで2年で倍増したことが朝日新聞社の調べでわかった。財政難の中、保護費を削ろうと申請を受け付けず、弱者に厳しくなった自治体の姿が浮かぶ。不当な窓口対応は福祉関係者の間で「水際作戦」と呼ばれる。不服申し立ての件数が全国2位だった大阪府で、生活困窮者が「水際」で追いつめられるケースを見た。

 大阪弁護士会が6月末、生活保護に関する電話相談を実施したところ、申請を断られたという相談は31件あった。理由では、「稼働能力あり」が15件、「親族の扶養で生活を」が9件などだった。小野順子弁護士は「窓口で申請書を渡さず、『相談』扱いにする水際作戦の被害が目立つ」と指摘する。
 一方、保護率上昇に伴い、府の不服申し立て裁決数も4年間で約3倍の77件(05年度)に増加、保護件数を抑えようとして申請者とのあつれきが多くなっている実態がうかがえる。
 大阪市旭区で生活保護担当職員の経験がある松崎喜良・神戸女子大助教授(公的扶助論)は「厳しい財政状況を反映し、自治体が国以上に保護切り捨てに躍起になっている。不服申し立てに至ったのは氷山の一角。特に大阪は保護率の増え方が急で、窓口が厳しさを求められるようになってきている」とみる。

●朝日新聞 2006年07月17日 05時55分
【衰弱知りながら給水停止・保護申請断る 障害者が孤独死】
http://www.asahi.com/national/update/0716/SEB200607160041.html
 北九州市門司区の市営団地で5月、独り暮らしの身体障害者の男性(当時56)が、ミイラ化した遺体で見つかる事件があった。この事件で、北九州市が、男性が脱水症状で衰弱していたのを昨年9月に把握しながら給水停止を続け、病院に入院させるなどの措置も取っていなかったことが分かった。男性が生活保護を申請しようとしたのに対しても、相談段階で断っていた

 男性は12月6日、区役所の保護課を訪問。「次男からの援助も途切れる。体も弱っており、保護をお願いしたい」と話した。しかし保護課は、長男が7月分と8月分の家賃を支払ったことを理由に、長男と話し合うことを求めて帰宅させた。それ以降、男性からの接触は途絶えた。男性は5月23日、布団の中でミイラ化している状態で見つかった。司法解剖の結果、1月下旬に死亡したとみられる。
 団地の町内会役員は「男性のやせ衰えた姿を見れば、誰もが生活保護が必要だと思った。しゃくし定規な考えが、男性を死に追いやった」と話している。

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