皆さんこんにちは。今日建築部の常務さんから連絡があり、今週初めから基礎工事はじめたとのことです。やっと建設が始まりました。うれしいですが、遅れが気になります。また徳島に行ったら写真撮影して報告させていただきます。


さて今日は、以前にも紹介した読売ウィークリーに掲載されていた矯正歯科治療を受けるクリニックを選ぶ時の基準についてご紹介させていただきます。これから矯正治療を受けようかと思っている人にとっては、とても重要な判断基準となりますので、是非参考にしてください。


徳島の矯正歯科治療専門医院-表紙
これが表紙です。2008年9月7日号 P88~P93からの抜粋であります。


タイトルは 頼れる矯正歯科医650人 第3弾 「クリニック選びに役立つ六か条」 です。

書き出しはこうです。

「どこで治療を受ければいいのか分からない」--矯正歯科治療について、患者からよく聞く声だ。しかし、クリニックが備える望ましい条件さえ分かれば、歯科医師に質問をぶつけることで、自分に合ったクリニックを探すことはできるはず。

 矯正歯科を掲げる診療所は、全国に1万9142施設(2005年厚生労働省調べ)。それこそ星の数ほどあるが、むし歯などの治療が主で、患者の希望に応じて矯正治療も行っているというクリニックも多い。

 しかし、そうした近所の歯科クリニックで矯正歯科治療を受けたものの、いっこうによくならず、矯正歯科専門のクリニックに転院する患者のケースもよく聞く。ならば少し遠くても、初めから専門クリニックに診てもらったほうがいいだろう。

 矯正歯科治療は、期間も長くかかり、治療費も高額だ。そういう意味でも、信頼できる専門クリニックで治療を受けることをお勧めする。

 そこで信頼できる専門クリニックのポイントはなにか。一つずつ挙げていこう。


上に書かれたような傾向はあると思います。でも全てのケースがそうともいえないのですが・・・。プラモデルのように誰が作っても仕上がりが同じものではなく、真っ白な紙に自由に絵を描くように仕上がりはいつも違うものなのです。個人の力量の差が大きく出るものとお考えください。この点が内科の先生が薬を出す医療(薬を間違わなければ効果は同じ)などとは決定的に違う点です。だからこそ、次から述べる6つのことをよく理解して、患者さんが、目の前の医者を見抜く眼力を持たないといけないと思います。


それでは第一条です。

1、認定医の資格あり

 日本矯正歯科学会では、矯正歯科治療について「適正かつ十分な経験と学識を有する」歯科医師に対して「認定医」の資格を与えている。

 認定医になるためには、大学病院などの研修機関で5年以上の矯正歯科治療の経験などが必要。つまり「認定医」は、専門的な経験と学識を身につけたことに対して、同学会が”お墨付き”を出したという証になるわけだ。患者として、参考にしない手は無い。・・・・

私の考えでは、矯正歯科治療を行うには、せめて認定医はお持ちの先生にしないと、リスクが高いといえると思います。でも、それだけでは十分ではありません。そのほかにもチェックすることが大切だと思います。


次に第二条です。

2、専門医の資格あり

 認定医の中でも、高い診療能力があると認められた歯科医師に、同学会は「日本矯正歯科学会認定専門医」の資格を与えている。

 専門医は試験のハードルが高く、制度がスタートしたのが3年前ということもあって、約2500人の認定医に対して、専門医は226人しかいない。大学病院勤務を除く民間クリニックの専門医は208人となっている。・・・・

私は第二回の専門医の試験に合格したのですが、相当にハードルは高いと感じました。認定医だからといって信用はできないですが、専門医は一応信頼できると思います。


次に第三条です。

3、専門の検査装置を完備

 矯正歯科では、あごの骨や関節、顔の形なども含めた検査画像が必要になる。歯とその周りの画像だけでは診断できないのだ。

 そのために、専門のクリニックが備えているのが、規格化された方法で頭部をX線撮影できる検査装置。この方法で撮影されたX線写真は「セファロ」と呼ばれている。矯正歯科では、セファロを分析することで、患者の成長の度合いをつかみながら、予測を立て、診断を行っている。

 ところが、一般歯科が主な治療で、後になって、矯正歯科を診療科に加えたクリニックなどでは、こうした装置がなく、また専門知識が必要なセファロ分析が行えない。そのために、矯正治療前に、セファロを撮影せずに、歯をクローズアップしたパノラマX線写真のみの画像診断で始めるケースもあるという。

 一般歯科医に矯正歯科のテクニックを教える、とするセミナーでは、「セファロ不要」をうたう宣伝文句も躍っているが、標準的な診断方法とはいえない。

 頭部のX線写真を撮影しないままで、治療を始めようという場合、歯科医に「診断にセファロ分析が必要ないのか」と尋ねて確認したほうがいいだろう。・・・・・

私も、本格的な矯正治療をするならセファロが無いと非常に危険だと思います。これは資格の有無とは別に、是非確認してほしいと思います。もし撮らないという先生がいたら、その理由に十分注目したほうがいいと思います。


次は第四条です。

4、治療前の丁寧な説明

 検査・診断に基づき、立てられるのが、個々人の治療計画だ。ここでは、X線画像や模型を前に、矯正歯科医と患者が十分に話し合うことになる。

 患者として、歯科医に尋ねて確認しておきたい点は次の九つだ。

(1)悪いかみ合わせ(不正咬合)の症状

(2)治療しない場合に心配されること

(3)治療のゴール

(4)治療方法(複数)とそれぞれのシュミレーション

(5)治療のリスク

(6)患者がしなければならないこと

(7)開始時期

(8)治療期間

(9)治療料金

・・・・・・

この説明を受ける時は、歯科医の人間性を見抜く大きなチャンスです。色々質問をして、それに対して面倒くさがらずにきちんと、わかりやすく説明ができるかどうかを見逃さないようにしてほしいですね。歯科医が示した方針とは違う方針を希望した時の対応が、一番性格が出ると思いますよ。


次は第五条です。

5、治療契約の存在

 話し合いの後は、治療契約を結ぶことになる。

 日本矯正歯科学会専門医の高橋洋樹さんは、こう説明する。「契約に主に明記されるのは、治療にかかる費用、期間、そして大まかな治療の進め方です。ただし、実際の矯正治療は、その後の成長発育は治療の進行に合わせて進めていきますので、細部にわたって記載することはあまりなく、その都度、治療の内容や進み具合を説明することになります。」

 治療料金は、マルチブラケットなどの装置を使った治療に対する矯正料金(基本治療費)と、毎回来院のたびに支払う処置料(調整料)が主な内訳。矯正料金は、いわば”パック料金”で、治療が終わるまでの装置に対する料金をすべて含む形となっている。診療所によっては、処置料も矯正料金に含んでいる場合もある。

多くは治療計画書というかたちで、患者さんに渡されていると思います。このような書面がないのは、口約束だけのようなものです。それでもよい診療をしている方もいるかもしれませんが、プロならきちんと形に残して、それを遵守するよう最大限努力すると思います。


最後に第六条です。

6、転医・返金の可否

 治療期間が長くかかる矯正歯科治療。転勤などで治療途中で通院できなくなる心配もある。契約時には、通院先を変更する転医のときに、クリニックがしてくれることも聞いておきたい。望ましいのは、これまでの治療経過が分かる資料、セファロ、パノラマなどのX線画像写真、模型などを用意してくれることだ。

これもきちんと確認しておきたい項目だと思います。治療の進行度合いで返金してくれるのと、してくれないのでは、とても大きな違いです。


やっと終わりました。今回はボリューム満点、読むのも大変だったと思いますが、矯正治療を始めよう、どんなクリニックに行こうかと真剣に悩んでいる方には、参考になると思います。専門家の私が読んでもよくまとめているなと感心しますから。しかも客観的な正しい意見だと思います。ふー、疲れました。今日はこれまでです。それではおやすみなさい。



徳島の歯列矯正治療専門医院    藤崎矯正歯科クリニック