皆さんこんにちは。12日の成人式の日は、色とりどりの華やかな振袖姿の新成人をたくさん見かけました。着物のせいで、歩き方もおしとやかで、髪もアップにして、とても大人びて見えるもんだなと感心しきりのわたくしでした。着るものでずいぶんとイメージかわるもんだと思いましたが、皆さんは新成人をどう感じましたでしょうか。
さて、色々開業に向けて準備を進めているのですが、そろそろ料金についても決めようかと思っています。そこで気になるのが、他の矯正の先生達はいったいいくらぐらいで設定しているんだろうということです。そこで今日は、昨年夏から秋にかけて、読売ウィークリーで4回にわたり矯正治療の特集がありまして、そこに全国の矯正認定医に行ったアンケート結果が載っていました。そこに矯正の費用についてでていましたので。それをご紹介しましょう。
まず、費用の前に、特集の冒頭に書いている内容をご紹介しましょう。
歯並びや、咬みあわせを改善する矯正歯科治療。歯科医院の約3割にあたる約2万施設が「矯正歯科」を掲げ、1割程度だった約20年前に比べて大きく様変わりしている。
一般歯科が続々参入
厚生労働省の医療施設調査によると、「矯正歯科」を診療科に入れた歯科診療所は、1万9142施設(2005年)。1993年時点と比べて8058施設も増えた。歯科診療所全体は6万6732施設で、いまや約3割が「矯正歯科」の看板を掲げていることになる。
なぜこんなに増えているのか。ある歯科医はこう話す。
「患者サービス向上と収入増のため、むし歯治療などを行っている一般歯科のクリニックが診療科に、矯正歯科を加えているんです。そのために、院長自ら、矯正勉強会で技術を学んだり、大学の矯正学講座の卒後研修を終了した若い歯科医などを非常勤で雇ったりしています。」
ある矯正歯科クリニックが、一般歯科医向けに毎月開いている1日間の勉強会のキャッチコピーは、「こうすれば矯正は明日から導入できる」。
歯科医師は一般歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科のうちどれを外部に表示しようと法令上問題がない。しかし、患者としては、前日、勉強会を受けたばかりか、それとも優れた技術と経験をもっているか、知ったうえでかかりたいところだろう。
(読売ウィークリー 2008.8.17~24号 p10~p11より引用)
要するに、歯科医院が増えてきて、収入増加が難しくなってきた医院が、医師自らが勉強会や講習会に参加して、矯正治療を始めるか、または、大学病院矯正科の先生に月に1、2回来てもらい治療をしてもらうことにより、医院収入の増加をはかる傾向が強くなってきているということです。「矯正歯科」を標榜して、矯正歯科治療を行っていても、その治療技術のレベルを知ることが難しいので、それを国民がどのようにすればその情報を集め、分析することができるかを今回読売ウィークリーは特集したというわけです。第4弾まででていて、私も読みましたが、とてもちゃんとした内容で、国民に正しい矯正歯科の内容を伝えていると思います。興味がある方は是非お奨めいたします。
さて、本題に戻りまして、料金です。これは総額での調査結果をお示しします。総額とは、初診相談料と検査料、診断料、装置料(技術料も含む)の合計と、治療中に発生する調節料の合計をあわせたものと考えてください。つまり、初診から治療が終了するまでにかかった金額ということです。
全国平均は80万円でした。
国立大学はだいたい80から90万円といわれています。
そこで気になる開業地の徳島県はどうかといいますと73万円でした。都道府県別の一覧がこれです。
こうみると、都道府県で大きく相違があるもんだなと思いますね。
これらを見て、さて自分の診療所はいったいいくらにしますかと自分に問いますと、理想としては、質の高い医療を、できる限り安く提供できればと思います。しかし、価格を低くすると、安かろう悪かろうと思う人もいるでしょう。また、とにかく安ければ治療の質なんてどうでもいいという患者さんばかりになって、そういう考え方の患者さんに自分のエネルギーを注ぎ込むことはしたくないと思うし・・・。自費診療ですので、自分の腕に価格をつけるという考え方もあるわけです。美容外科などは価格は医院によりピンキリですよね。悩みは尽きないですが、そろそろ決めなければなりません。決まりましたら、またご報告させていただきます。
それでは今日はこれまでです。おやすみなさい。
徳島の歯列矯正歯科専門医院 藤崎矯正歯科クリニック