イーストウッドの安定感のある映像作品で、もはや何も構えることもなく楽しめる出来です。昨今は本当に実際にあった事件を彼なりに掘り返すような印象があります。なぜこの題材を、というのが毎度思うところではありますが、実際はいつの時代であっても普遍的にありふれた題材なのかもしれない、と今作では感じたところです。

作品は正義感というよりも異常に膨れ上がった使命感によって行動する主人公が、英雄から容疑者への転身と、そこから無実を弁護士とともに証明していく内容。ありふれているけれども、そこにあるのはイーストウッドらしい、リアリティというか、隣人にも自分の身にも降りかかりそうな事件として受け止められるように思います。