監督を中心としたスタッフが場を作って、その上で役者がノビノビと演じているように感じます。兄弟と言うにはあまり似通ったところもなく、しかしながら自然と家族という空気感を作れているのは、そういった環境だったからかもしれません。それぞれに作品に対する想いを昇華させて、それをまたスタッフが仕上げる、撮影現場の良さを感じるところでもあります。
作品は家族の再生というところですが、その中で肯定もせず否定もせず、良いも悪いも受け止めていく覚悟のようなものが良かったです。家族という他人を、家族という呪縛で向き合わねばならないコトは誰にでもあるワケで、私的にはそういった感情がとても否定的と言うか、嫌な気持ちになるコトも多く、しかしながらそれを人にぶつけるのも憚れるような思いで生きてきて、なんとなく「それでも良いんだよ」と言ってくれたような作品でした。私の感情なのでどうするコトもできず、ただただその重さを抱えている中で少し、軽くなったような気分です。