ルメートルによるカミーユ・ヴェルーヴェン3部作のオマケ的な中編問いうよりも、シリーズの重厚さからしたら短編かと。もともとルメートル自身は請われて、ふとした着想から書き上げた、と語っているように、そのくらいの軽さはあるものの、シリーズとの関係性はとても良く描けていて遜色がない出来上がりだと思います。

タイトルの通り、ロージーという母が話の中心に不気味な感じで登場するワケですが、シリーズではカミーユが母と登場する女性との描写の多い話で、そこから通して見えるカミーユという人物ん面白さが深くなっていくように思います。彼が何を考えどう行動するかが、今作の魅力のひとつでもあり、短いながらそこはキチンと描かれていると思います。