両親とのことを。


両親と過ごす時間の中で

子供時代を思い出すことがあります。

「ああ、こういう瞬間だったなぁ」と。


そのひとつで。

両親のちょっとした意見のぶつかり合いで、

ケンカまで至らなくても

漂う険悪になりそうな空気に

子供なり緊張していた記憶。


その微妙に緊張感ある場を

黙って、自分も空気になってやり過ごしたり。

何かやらかして、怒られてしまったり。

無邪気さを振る舞ってみたり。


なんとなく…

私たち子供は、両親の夫婦としての在り方に

仲介として、

気持ちの受け皿として、

互いの代わりとして、

必要だったのかもしれないなぁと思ったのです。


お互いに伝えたいことや不満とか、

なかなか伝えられないからこそ

子供に向かう

子供が拾う

そんなこともあったんじゃないか、と。


もちろん。

きちんと理由もあって怒られて。

とても大切に育ててもらったと感謝もしてます。


今の私から見て、

ちょっとお互いの不満をぶつけて

ちょっと険悪になる、

不器用な夫婦の両親に

子供時代のころが思い出されたんです。


あの頃、

精一杯自分なりになんとかしようとして

悲しかったり、

怖かったり、

自分を責めたりした私に

もうじゅうぶんだよ、と。


両親に対しても

しみじみ思うのです。

あの頃の両親と同じくらい、

もしくはそれよりも年齢を重ねた今現在の私。

いろいろな人との関係を通して

自分を知ってきました。


伝えたいことを伝えられずに

向き合うところに向き合えずに

別のところに向かったり、

何かに当たったり、当てつけたり、

それに最もな理由をつけたり…

嫌でもそういう狡さを持っている私。


もしかしたら、

あの頃の二人もそうだったのかもしれない。

何より思いを話したかったのはお互いで

それでもなかなかうまくいかなかったのかもしれない。

それを空気で感じ、受け取ってきたのが私たち子供だったのかな、なんて。


全ての関係は、

"自分を知っていくためのもの"

だと思っています。

親子関係も重要な人間関係ですが

親と子は、それぞれに別の人生に向かうもので。

最終的に夫婦は夫婦、なのかなと思いました。


なかなか表現するのが難しいのですが…(^^;

そんな、子供としての目線です。