Ling Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。
★第十四回「インドネシア」
訪問時期:1995年7月
訪問地:ジャカルタ、プロウ・スリブ、ウジュンパンダン、タナ・トラジャ、ジョグジャ
左上:ヘティ・クース・エンダン「Hadirlah Kashi」…クロンチョンを得意とする大御所。ポップ・インドネシアも声に張りがあって素晴らしい。
左下:JKT48「Heavy Rotation」…言わずと知れたAKBの姉妹グループ。アイドルファンってわけじゃないけど、職場のインドネシア出張する人に無理言って買ってきてもらいました(笑)。AKBヒット曲のインドネシア語、ハマってる。
右上:ナファ・ウルバ「Hatiku Bagai Terpenjara」…一番好きなジャンルはスローロック。
右下:エトゥリ・ジャヤンティ「Pacaran Di Bulan」
左上:ヘティ・クース・エンダン「Layu Sebelum Berkembang」…クロンチョンアルバム。車に揺られてこれ流してると、南国だなぁ~ってゆったりした気分になる。
左中:イワン・ファルス「Country」…この国トップのロックアーティスト。文字通りカントリーっぽいフォークロック中心のアルバム。
左下:イワン・ファルス「Swami」…こちらの方がよりロック。
上中:ニケ・アルディラ「Sandiwara Cinta」…今は亡きスローロックの歌姫。もし身近にインドネシアポップスが歌えるカラオケがあったら、覚えて歌いたいと思うぐらいの曲多数。
中中:ニッキー・アストリア「20 Private Collections」…同じくスローロックのアーティストのベスト盤。
下中:オムニバス「Pilihan Artis Rock Indonesia Vol.2」…スローロック、はまったのはこれかな。
【収録アーティスト】アングン、コニー・ディオ、デディ・ドレス、ニッキー・アストリア、ニケ・アルディラ、ポピー・メルクリ
右上:オムニバス「Pilihan Pop Nostalgia 4 Penyanyi Wanita」…懐かしい!って、インドネシアに住んだことは無いのに、これを聴くとなぜか懐かしい60~70年代のヒット曲。
【収録アーティスト】エミー・ジョハン、ファルーク・アディール、ルストン・オメガ、テティ・カディ
右中:オムニバス「20 Karaoke Best Slow Rock '95」…スローロックのカラオケテープ?普通に聴くと歌も入っているが、ラジカセのステレオを片方だけにすると歌が消えてメロディーだけが残り、それでカラオケできるって仕組みの不思議なテープ。
【収録アーティスト】アハメド・アルバール、アナン・ヘルマンシャー、アンディ・リアニー、アングン、デディ・ドレス、イキム、インカ・クリスティ、イタ・プルナマサリ、ニッキー・アストリア、ニケ・アルディラ、ポピー・メルクリ、ユニ・シャラ、ニンディ・エレス
(Ling Muコメント)
・インドネシア独自のポピュラーな音楽ジャンルはインド色あるダンスサウンドの「ダンドゥット」、それに三弦のウクレレのような楽器で演奏されるハワイアンっぽい南国風音楽「クロンチョン」。離島の方を旅した僕は特にクロンチョンが気に入った。失敗や出費の多い旅だったけどこれを聴いてると、そんなちっぽけなことどうでもよくなった。
・いわゆるインドネシア語で歌われる普通のポップスはポップ・インドネシア。カセット店ではビニール梱包を外して試聴させてくれて、いろいろ買いあさった。
・当時この国のアーティストの中で一番と言われていたのはロックアーティストのイワン・ファルス。ライブの時は小さいものは交通事故から、大きなものは反政府暴動まで、必ず何かが起こるらしい。当時はスハルト大統領と軍部が支配していた時代、体制側のイベントに有名歌手達が動員される中で、彼は反骨精神の塊だったこともあってカリスマ的な人気を誇っていたようだ。
・情熱的なバラード中心のロックはスローロックと呼ばれ、隣国マレーシアでも人気ジャンル。僕自身ロックは好きだけどあまり激しいやつよりはバラード寄りなのが好きなので、この国のスローロックはハマった。言葉わからないけどローマ字表記なので、サビの歌詞を覚えて曲に合わせて歌ってしまったりする。日本のカラオケにもインドネシア語あればなーなんて思ったりする。
次回はタイを訪ねます。