久々の日記。

携帯紛失に始まり、I-Tunesの不具合や、PCの動きがやたら遅くてすぐフリーズする等で、毎日書こう、書こう、と思ってた物事が全然書けずに一月ほど経ってしまった。ブータン旅の話も全然書けてないし。何とかリカバーしていくつもりだけど、徐々に過去へさかのぼっていく逆戻り日記になっていくかも知れないけど、許してね。

とりあえず先週末金曜から土曜にかけて、この夏を締めくくるのにふさわしいイベントってことで、栃木は足利へ行ってきた。JMCC系イベントでよくご一緒するビルマの竪琴の名手でもあるフクスケさんのお住まいがそこにあり、その場にいた数人で遊びに行き、菜園で採れた野菜でカレーを作ろうって企画が出たのは、今年のJMCC新年会の席であった。
当日12時、JMCC系仲間であるウモキさんと新宿からバスに乗ってまずは佐野へ。仕事以外で栃木を訪れるのは初めてかも知れないが、ムワ~っとした暑さ。最初バスの近くにいたからエンジンの熱気だろうと思ったのだが、バスから離れても暑さは変わらない。ドバイやバーレーンを連想させる暑さであった。

バスターミナルまで迎えに来てくれたフクスケさんの車に乗り込み、まずやってきたのは民家を改造した手製うどんと甘味のお店「風の庵」。涼しい和風の家の中で食べるうどんとアイスクリームでとりあえず生き返りました。明日は料理を作るため、大量の食材やお菓子類を担いできた僕とウモキさんを見て、おかみさんは「どこかへ行ってきた帰りですか?」と聞かれてしまった。

佐野のスーパーであれこれメニューを考えながら、明日必要な野菜類を買い込み、夕方頃、再びバスターミナルへ向かい、遅れてやって来たパンチさんと合流。その足で名物「佐野ラーメン」を食べに行った。スープは半透明で薄いラーメンであったが、麺にコシがあって、味わい深い美味いラーメンであった。味噌ラーメン好きな僕には意外な発見!

夕暮れ時、四方を山と畑に囲まれたフクスケ邸へ。

ASIAN FOREST
庭先の菜園にはイチジク、カボチャ、紫蘇、ズッキーニ等いろんな野菜が栽培されており、僕達はそのうちオクラ採りの手伝いを命ぜられた。ウモキ・レシピにあるインドの野菜カレーに使うためである。30センチ近くもある巨大なオクラが多くぶら下がっており、ワクワクしながら採っていると、葉っぱにかぶれたのか、手の甲が真っ赤に腫れてしまった。いやはや、田舎の立居振る舞いを知らない我々都会人である。

家には「フクちゃん」というネコがいる。

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常に尊大な態度で、神出鬼没で、気まぐれに怒り出したりするが、誰にでも人懐っこいので憎めない。その夜は地元アイスを食べ、フクちゃんを撫で撫でし、あれこれダベっていたら、午前3時を過ぎてしまったのだった。周囲は全く雑音が無いので、時が経つのを完全に忘れてしまっていた。


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翌朝、と言っても10時半頃だっただろうか。目も半開き状態で起き上がった時にはフクスケさんはテキパキと家の中を歩き回っており、既に朝食ができていた。目覚ましに我々三人は周囲を少し散歩。一面の畑の風景や、堂々と道路を横切る大きな青虫等に感動していたら、家に戻った時には汗だくになっていた。やはりここは都内より1.5倍ほど暑い。

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でも暑いなんて言ってられない。本日我々はカレーを作る。昼間にはフクスケさんの元同級生達が食べにやって来る。シャワーでスッキリした後、我々男三人は台所に篭ったのだった。料理研究家並みの腕を持つウモキさんをコック長に、我々は彼の指示に従って野菜切りやら、火の番やら、デザート作りに精を出したのだった。


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そして13時。フクスケさんの妹と友人三名がやって来る。何とか間に合ったので、早速腕によりをかけたインドカレー、これまたインド風の芋と野菜和えのおかず、ナン、普通のカレー、サラダ等がテーブルに並んだ。
そして味の方は、結構いける!万一スパイスいっぱいのインドカレーが口に合わない時のために、保険として普通のカレーも作っていたのだが、インドカレーの方が評判で、減りも早かったのだった。お友達の皆さんは海外に行ったことないどころかパスポートも持っておらず、行きたい旅先は富士山かなぁ、と言い、ジムで地元の友達とダベるのがマイブームという、典型的な(?)田舎ギャルであったが、飾り気無く、さっぱりしてて、なおかつしっかりしてて、力強そうな(自立してそうな)方々であり、楽しい時間を過ごせたのだった。

食後は当初から企画されてたの知らなかったのだが、用意されていたTシャツを使って藍染体験。大昔、家庭科で何となくやった記憶があったが、イマイチコツを掴めない僕の作品は、薄ぼやけた円形が不気味に浮かぶだけの真っ青なシャツとなってしまった。


その後フクスケさんと友人達は地元トーク&ガールズトークに花を咲かせ始めたので、我々男三人はお父様がかつて使っていた部屋へ。そこはまるで博物館のように古い各国のレコード盤が所狭しと並んでおり、自己製作だという巨大なスピーカーが備え付けられていた。今は天国に行かれたお父様であるが、部屋中の様々な作品を拝見し、マリア・カラスの美声による「カルメン」を聴いていると、何だか不思議とお父様もすぐそこにいて、一緒に音楽談義を楽しんでいるような錯覚を覚えたのだった。


ASIAN FOREST
日も暮れてきた。名残惜しい。思えばあそこにも行きたかった、あの部屋も見てみたかった、あの料理も作りたかった等等、沢山心残りがあったが、次回の楽しみがこれだけあればきっと第二回も実現可能であろう、と期待しつつ、我々は既に軽くなった荷物を背負って腰を上げたのだった。
帰り際、フクちゃんがどこからともなく現れ、一人一人に体スリスリ、各々の手をペロペロして挨拶。車が出るまできちんと玄関先で見送ってくれたのは感動ものだったなー。

夏を締めくくるに正にぴったりの非常に充実した二日間でした!フクスケさんお世話になりました~!