先週の通勤時、二日連続車両トラブルで東西線に影響が出た。うち一日はゆっくり走行の後、中野駅で遂にダウン。JRに乗り換え、30分遅れで出社した。事務所に着いた時、扉を開くキーカードがポケットに無いのに気付く。しまった、キーカードは普段名刺入れの中に入れているのだが、忘れてきたか。その日は予備のキーカードを会社から借りて過ごし、夜、家に帰ると、名刺入れが見当たらない。いつもは財布と一緒に必ず同じ場所に置いており、出る時にポケットに入れて行くので、前日のズボンのポケットに入れっぱなしのまま忘れなければ、見落とすことは無い。とりあえずスーツのポケットをくまなく探したのだが、やっぱり無い。

こりゃ、困った。どこかで落としたか?! 可能性としては、電車内で座ってI-Podを聴いていた時だ。あの日I-Podと名刺入れは同じ左側のズボンポケットに入れていた。電車に乗る時は極力小さい音にしぼっているのだが、僕のI-Podは何しろアジア50カ国以上4500曲のポップスが入っており、いつもシャッフルして聴いているため、時としていきなり大ボリュームの曲にぶつかってしまうこともある。そういう曲に限って、コテコテのインド映画の挿入歌だったり、サウジやカタールのチャカポコ系アラブ湾岸ポップスだったり、台湾辺りの福建語ド演歌だったりして、ちょっと音漏れたら恥ずかしそうな曲目が多く、慌ててI-Podを取り出して音量を下げるのだが、あの時僕の座る座席は三人掛けの窮屈な席。隣の女性の腰が密着しており、ポケットに手を入れようものなら、その女性の腰に触れることになってしまい、面倒なことになるといけない。そこでちょっと荒業だが、ヘッドホンのコードを強引に引っ張ってポケットからI-Podを取り出したのだった。恐らくその時、に名刺入れもI-Podと一緒にポケットから抜け出てしまい、そのまま気付かずに降りてしまったのかも知れない。

そこまで推理したはいいが、その日に限っていつもと違うルートで出社したので、どの電車で落としたのだろう?とりあえず東京メトロと、JRの忘れ物窓口に問い合わせたが、いずれも届出は無いようだった。名刺入れは一応スペアはあるし、名刺も事務所にまだ残ってる。一番痛いのは、やっぱキーカードだ。これは会社から支給されているが、紛失すると自腹で購入しないとならない。それも高い。
翌日、意気消沈気味に出社。ところが午後のちょっと眠気漂う昼過ぎの時間、いきなり一本の電話を受けた。東葉勝田台駅からであった。何と僕の名刺入れを見つけ、連絡してくれたのだという!ああ~助かった!胸を撫で下ろし、ブータンから帰国以来首から提げているグル・リンポチェのお守りを握り締め、感謝したのだった。

そんなわけで土曜日は名刺入れを取りに、千葉県にある終着駅、東葉勝田台へ。預かってる事務所は改札の手前にあるので電車代はかからなかったが、何せ長旅。新聞だの、本だの、旅行記を書くメモ帳だのを持って乗り込んだ。何だかんだで、これだけのアイテム持っていれば結構時間つぶしできるもんだ。新聞だって、普段興味ある所以外の記事にもじっくり目を通していると、一時間ぐらいすぐに経っちゃうし、新しい発見もできる。I-Padで新聞の好きな所だけ見られるそうだが、やっぱ紙の方がいいね。


今週のお気に入りの曲。
前回に引き続きブータン・ポップスを。これは帰国後にYou Tubeで発見した美人歌手デチェン・ザンモ のPVから。知ってたら現地でCD買ってたのになー。