脂質異常症だけでなく、
花粉症やアトピー性皮膚炎などの
アレルギー体質の人にも
マーガリンやファッドスプレッドは摂らないことを
私はすすめています。
自然ではない加工食品の摂取は、
アレルギー疾患の症状を悪化させるからです。
「カロリー○%カット」のマーガリンは、
油脂を減らした分を乳化剤、香料、着色料で補い、
加工でんぷんやゼラチンで、
固さを調節して販売されています。
しかし、原料が植物性の油脂なので、
「植物性」と表示されているのです。
マーガリンの正体は、食品添加物の固まりなのに、
企業が健康的な商品として売り出しているので、
マーガリンの製造工程を知らない消費者が
バターよりもいいと真に受けて
買ってしまうのでしょう。
しかも、マーガリンは、
激安の食用油やトクホの油、
カロリーカットのマヨネーズと同じく
自然界には存在しないトランス脂肪酸です。
2018年5月には世界保健機関(WHO)が
トランス脂肪酸全廃に向けて、
工業生産されたトランス脂肪酸の排除を
世界中の食品メーカーに求めています。
トランス脂肪酸の摂取が、
動脈硬化や心臓病のリスクを高めるからです。
アメリカ食品医薬品局では、
トランス脂肪酸が、
悪玉コレステロール(LDL)の数値を上昇させるだけではなく、
善玉コレステロール(HDL)の数値を低下させることと
心筋に酸素および栄養を送る冠状動脈や
脳の血管に悪影響を与えるということが実証されました。
加えて、トランス脂肪酸の摂取が、
アルツハイマー病やパーキンソン病の原因となる
という研究結果も出ていて、
中性脂肪の一つ「トリアシルグリセロール」を増加させるため、
インスリンへの抵抗が増して、
高血圧や糖尿病の原因になるとも指摘しています。
マーガリンは、市販のパンやケーキ、
ビスケット、スナック菓子、ドーナツ、
ファストフード、インスタント麺、
冷凍食品などにもよく使われているので、
気を付けたいものです。