食品に使われる香料は、化学合成品が約150品目、天然香料が約600品目存在する。食品メーカーは、それらをいくつも調合し、食品の匂いや香りを作っている。



多くの食品メーカーで大豆のカスやくず肉などの粗悪な原材料を使ってコストを下げ、工業製品のように大量に加工食品を製造・販売しているが、粗悪な原材料を使えば必ず臭いニオイが発生するので、それを消しておいしそうな匂いや香りを付けなければ売り物にならない。安価なイミテーションの食品を生産するには、高度な香料製造技術が不可欠なのだ。



日本の食品メーカーの合成香料製造技術は世界一といわれていて、だし風味、松茸風味、フルーツ風味、チョコレート風味、バニラ風味というように、どの匂い、香りも作り出すことができるという。食品に添加される香料の主原料は石油で、食品添加物である合成香料自体が毒性があることや、原料、中間物から発生する不純物が混入している危険性もある。



そういった危険な香料が使われた食品は、スーパーやコンビニなどでよく見かける。原材料表示には「香料」としか記載されていなくても、中には極めて有害な合成香料が使われているかもしれない。でも、どの食品メーカーもどんな香料を使っているのかは企業秘密で、香料について詳しく記載されていない。



どんなにすばらしい食材を使っても、加工してしまったら香りが時間と共に残りづらくなる。



このような合成香料は、あらゆる食品に添加されていて、それに伴い、嗅覚障害を訴える人が多くなっている。合成香料は、人間の嗅覚を破壊してしまう恐ろしい食品添加物なのだ。



ニオイが全く分からないということは、料理を作る面白さや料理を味わう楽しみを感じることができないということ。これほど寂しいものはない。あらゆるニオイが判断できないと、病に苦しむだけでなく、そのうちに周りの人と関わりを持つことも拒んでしまい、普段の生活にも支障をきたしてしまう場合がある。



人工的かつ危険を伴う「おいしそうな匂い・香り」に騙されてはいけないあらゆるニオイの違いが分からなくなってしまったら、すでに嗅覚障害に侵されているかもしれない。身体は常にメッセージを送っている。