私は、化学調味料や食品添加物に敏感な体質で、これらが体内に入るとすぐに体調を崩してしまう。



17年前に視察に行った香港の料理店では、現地で有名といわれている店を含め、ほとんどの飲食店で化学調味料が使われていた。勉強に来たのだから料理を味見しなければならない由、口にはしたものの、やはり体調不良を起こして滞在先のホテルで寝込んでしまった。私のようにMSG(グルタミン酸ナトリウム)を体内で処理できないアレルギー体質の人が化学調味料を摂ると、症状が悪化し、体調不良を招く恐れがある。





多くの加工食品には化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)が添加されている。原材料名表示では「アミノ酸」「アミノ酸等」と表記されているが、この化学調味料を250度以上で加熱すると強い遺伝毒性のある有害化学物質が発生する。このことは、1978年に国立がんセンター杉村隆所長らの研究グループが突き止め、日本癌学会総会で報告している。



5年後の1983年、仙台市で開かれた第6回アジア太平洋癌会議で、化学調味料を混ぜた餌をラットに食べさせたところ、ラットの小腸や大腸に腫瘍ができたという実験結果が報告された。また、2002年に、弘前大学医学部が行った動物実験では、化学調味料をたくさん食べたラットほど緑内障になるという実験結果も報告されている。




以前、化学調味料の有害化学物質「6メチル・2メチルアミノ・ジピリド・イミダゾール(グルP1)」や「2アミノ・ジピリド・イミダゾール(グルP2)」が問題になった時、当時の厚生省(現厚生労働省)の担当官が取材に応じ、「通常、料理で250度の高熱は使わないから心配ない」と回答したというが、オーブンを使って化学調味料や食品添加物がふんだんに使われた冷凍加工食品たとえばビザやグラタン、パイなどを焼いたらどうなるのか。



食品安全委員会でも、じゃがいもなどのデンプンを含む食材を高温加熱すると発生する有害化学物質「アクリルアミド」についてはとりあげているが、なぜ化学調味料を250度以上で加熱すると発生する有害化学物質の危険性について触れないのかが疑問だ。





テレビやラジオ、新聞などでは、スポンサーの関係があるので、化学調味料や食品添加物が身体に及ぼす悪影響を取り上げることはまずない。だから、私のモノローグを通して多くの人がその危険性に早く気がついてほしいと思っている。



これから春に向かって花粉症に悩まされる人が多くなる。それは、化学調味料や食品添加物をやめてほしいと身体が訴えているから。身体は常にメッセージを送っている。