私が住む八戸市には、全国でも有名なアトピー専門の皮膚科がある。この皮膚科の院長先生は、十数年前にアトピー治療の名医とテレビで紹介された。すると、治療を希望する患者が全国から殺到したので、その後完全予約制になった。初診の人は、診察予約をするのに4ヶ月も待たなければならない。



とにかくこの皮膚科はいつも混んでいて、受付をしてから治療が終わるのに4~5時間かかる。数分の診察後、また長い時間待たされて、病院で調合する数種類の塗り薬を何層にも塗られ、最後に全身を包帯でぐるぐる巻きにされて帰る患者たちは、ほとんどが月に1万円代の塗り薬と内服薬を郵送してもらうそうだ。しかし、3ヶ月に一度診察してもらわないと薬を送ってもらえない。それでも、この薬欲しさに年間何十万もかかる交通費や滞在費をかけてこの病院へ通う人が増えている。



この皮膚科では、薬の詳細については教えてくれないし、薬を塗り続ける不安を訴えても「大丈夫」としかいわれないそうだ。中には、お金をかけてはるばる治療に来ても治らない人がいると聞いている。多くの病院では、病気の原因が分からないとストレスによるものと説明し、食生活について触れることは無い。



味の素などの化学調味料や化学調味料(アミノ酸)・食品添加物を含む食品や料理全般、パンや菓子類、ファストフードなどに使われるトランス脂肪酸、トクホのコーラなど清涼飲料水やアルコール飲料などに使われている人工甘味料の日常的な摂取でアトピー性皮膚炎や花粉症になる。アレルギー疾患は胃腸の弱い人に多いが、化学調味料や食品添加物は、胃腸に負担をかける化学物質なので、摂り続けていると胃腸の免疫力が衰える。



経営維持のために食生活の誤りを指摘せず、間に合わせの薬を処方し、「薬が無くなったらまた来てください。」これでは、アレルギーが完治することは一生ありえない。だからこそ、改善したい人は化学調味料や食品添加物が身体に与える悪影響を認識し、食生活を正していくしかない。



身体は常にメッセージを送っている。皮膚に何らかの問題が起きた時は、それまでの食生活が関係している。