誰でも聞いたことがあると思います。これについてはいろいろな説がありますが、私が20代の時に、歴史に詳しい方から聞いた話が有力と考えます。それは、日本にナスが入ってきた江戸時代、ナスを食べすぎた妊婦に流産が多かったことからいわれたそうです。今まで食と健康について研究してきた結果、私もそう思うようになりました。


 ナスを始めとした南米原産のナス科の植物(ジャガイモ、トマト、ピーマンなど)は、日本古来の野菜ではなく、江戸時代に入ってきたものです。ジャガイモは、インドネシアのジャカルタを経由して入ってきたため、当時は「ジャカルタイモ」と呼ばれ、その後「ジャガイモ」と呼ばれるようになりました。これらナス科の野菜は大変身体を冷やす作用があるので、妊婦や低体温ぎみの人、寒い時期、体調が悪い時は極力避けるべきだと私は考えます。


 とくに妊婦の人は、玄米雑穀ご飯や根菜、海藻を中心とした食事で身体を温めるように心がけると、健康で元気な赤ちゃんに恵まれます。