2021年度入試より、世界史論論述が追加
(以下引用)
青山学院大学より 2019 年 7 月公表
「世界史 B」ならびに「日本史 B」は、従来型の設問(選択問題と記述問題、出題傾向は従来通 りです)と論述問題(新形式)を出題します。従来型の設問については、過去の史学科の「世界 史B」ならびに「日本史 B」の問題を、『2019 年版大学入試シリーズ 青山学院大学(文学部・教 育人間科学部・社会情報学部−個別学部日程)』(教学社刊 ) 等を見て、参考にしてください。 この従来型に加え、新たに論述問題として、例えば以下のような設問が出題されます。
[問題例②]
下記の資料は、モンゴル帝国の宮廷を訪れたフランチェスコ会修道士による記録である。
13世紀におけるモンゴル帝国とヨーロッパとの交流について、この資料成立の背景を含め、下に提示された語句を用いて 350 字以内で説明しなさい。
〈資料〉 重要と判断したところは太字
「私は、十戒や七つの大罪に始まり、そのほか避けるべきことや告解すべきことについて、通訳を介してできる限り彼ら(捕虜となりモンゴル人に仕えていたキリスト教徒、ハンガリー人、グルジア人など)に告白させた。・・・さらに、彼らの一部は兵士であり、処刑を逃れるために仕方なく戦闘に参加していると弁解した。私は彼らに対し、キリスト教徒とは戦わないこと、キリスト教徒を傷つけるくらいなら、殉教者になるために殺される ことを強く勧めた。そして私は、この教えに関して誰かが私をモンケ=ハーンに訴えたとしたら、彼の前でもこの教えを説くつもりだと言った。私が教えを説いている間に(モンケ=ハーンの)宮廷のネストリウス教徒たちが近づいてきており、私は彼らが私たちを告発するのではないかと疑った。」
(The Journey of Willian of Rubruck to the Eastern parts of the World, 1253-55. London: Hakluyt Society, 1900、215 頁より翻訳)
〈語句〉
バトゥ、インノケンティウス 4 世、十字軍、大都、モンテ=コルヴィノ
[解答例]
モンゴルのバトゥはヨーロッパ遠征でキエフ公国を滅ぼし、さらにワールシュタットの戦いでポーランド・ドイツの連合軍を破る。遠征の過程でキリスト教国を滅ぼし、さらにキリスト教徒を捕虜にしたことは、キリスト教世界であるヨーロッパに衝撃を与えたと言える。以降、ヨーロッパではモンゴルへの視察と布教への関心が高まった。教皇インノケンティウス4世が派遣したプラノ=カルピニに視察と布教を命じ、次いで仏王ルイ9世は十字軍運動を背景に対イスラーム同盟の要請のためにルブルックをカラコルムに派遣した。布教と同盟は失敗に終わるも、モンゴルの情報は西伝された。そのような中、13世紀末に大都に赴いたフランチェスコ修道士のモンテ=コルヴィノは、唐代以降ネストリス派が主流であった中国で、初めてカトリック布教につとめた。(346字)
[解答のポイントを簡易的に解説]
<資料の読み取りについて>
①「The Journey of Willian of Rubruck」より、ウィリアム=ルブルックの旅行記(1253~55)と分かる。
②「捕虜となりモンゴル人に仕えていたキリスト教徒、ハンガリー人、グルジア人など」より、ウィリム=ルブルックのモンケ=ハン謁見以前にモンゴル人とヨーロッパ世界との接触があることが判断できる。また「捕虜」という表現から、バトゥのヨーロッパ遠征と予想できる。最もポピュラーなワールシュタットの戦いは1241年。
③「私が教えを説いている間に(モンケ=ハーンの)宮廷のネストリウス教徒たちが近づいてきており、私は彼らが私たちを告発するのではないかと疑った。」より、ウィリアム=ルブルックの時代においては、中国のキリスト教はネストリウス派が主流であり、カトリックの布教がなされていなことが判断できる。
<資料成立の背景>
資料成立の背景について。端的にいえば、なぜ「ルブルックがモンゴルへ赴いたのか」ということである。
①バトゥがキリスト教世界を震撼させる。以降キリスト教世界であるヨーロッパのモンゴルへの関心が高まる。
②情報の視察やモンゴルへの布教がキリスト教世界の東方政策の一つになる。
③また、対イスラムの十字軍運動も資料成立の背景とする。
④ルブルックは仏王ルイ9世の同盟要請の命を受けカラコルムに派遣された。
<論述すべきポイントを決定する>
設問に記述されている「ヨーロッパ世界とモンゴル帝国の交流」を「キリスト教世界とモンゴル(中国)世界との交流」と換言する必要がある。
バトゥのヨーロッパ遠征以降、
(1)キリスト教世界がモンゴル帝国に関心を抱いたこと
(2)当時のキリスト教世界の事情(十字軍)
(3)モンゴル世界へ派遣されたキリスト教士
(4)派遣の過程で中国史上初のカトリック布教が開始されたこと。
以上のことをまとめたい。
<アドバイス>
論じるべきテーマやポイントを整理してから、世界史用語をどのように活用するかを決定しよう。無作為に具体的な事例を記述すると、結局なにを論じたいのかが不明瞭になる可能性がある。また、資料を活用する問題においては、資料から読み取れることは、論述すべきテーマに沿う限り、活用してほしい。資料を活用した解答はそうでない解答との差別化が図れるはず。細心の注意を払ってください。
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[ 世界史論述 添削 講座 ] 2021年度 難関国大学世界史論述対策 始動!!!
論述の授業の様子はこちら授業録から
【東京大学】
【一橋大学】
【大阪大学】
授業について(双方向通信サービスZOOMを利用します)
☆対策校一覧☆
大阪大学/京都大学/京都府立大学/千葉大学/筑波大学/東京大学
東京外国語大学/東京学芸大学/名古屋大学/一橋大学
実施日・授業時間
① 2021年5月〜受験直前期まで
② 曜日・時間は応相談
③ 90分の個別講座です。
料金に関して (入会金10,000円 税込 11,000円)
① 受講数は月2回コース・月4回コースのいずれかです。
② 授業の料金は1回あたり11,250円(税込12,375円)です。
③ ただし、月4回コースの方は2割引いたします。
(2回=22500(税込 24,740円) 4回=36000(税込39,600))
③ 12月以降の受講は割引適応外です。ただし入会金は頂戴しません。
授業内容
① 400字論述の添削を基本に授業を行います。1日2題が基本です。1問追加しているのが通例です。
② 授業の中で以下の事項を確認します。
(1)論述解答に据えるべき主題が明確になっているか
(2)主題に沿った歴史的事象を記述しているか
(3)歴史的事実および事実関係の精査
(4)不足している周辺知識の解説
※マンツーマンなので随時質疑応答が可能です。
※授業日の1週間前に論述課題を配布します。通例、授業日の2日前までに解答を提出していただいております。
添削レポートのサンプルは別紙にて(添削例 解説の例)
よくある質問
Q 授業は全何回で完成しますか?
A 個人差があります。志望する大学の合格点に達するまでが受講数の目安です。
その意味で早めの受講をお勧めします。早めの受講であれば、授業でカバーできる範囲が必然的に多くなります。受験直前の受講になってしまうと志望校の過去問に準じた予想問題もしくは志望校の過去問の添削を行うのが限界になってしまいます。
例 4月〜受験直前までの期間の受講 50回程度の講義 古代史〜現代史を詳細にできます。おおよそ100テーマを徹底的に授業できます。
例 10月〜受験直前期までの受講 20回程度の講義 (大学別の傾向を踏まえながら)頻出事項の整理を中心
例 共通テスト〜受験直前期までの受講 8回程度 志望大学の過去問の添削と受験本番におけるアドバイス
Q 論述問題をある程度解ける状態にしたほうがよいでしょうか?
A どのレベルであっても問題ございません。受講生の大半は論述初心者から始まっています。むしろ手遅れになる前に早めのご相談を。
Q 何か用意したほうがいい教材ありますか?
A 世界史詳覧(浜島書店)をお勧めしています。
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世界史専門塾クロニクルについて
これまで【世界史論述専門ちゃんねる】というブログ媒体で
①世界史論述で「逆転」は可能か。
②合格奪取をする論述力はどう生まれるのか。
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受験世界史に関する情報を発信して参りました。
また、これまでの3年間の活動の中で、
着実に合格実績を積み重ねてきました。
コロナ禍で双方向通信サービスが
全国の学習塾に定着してきましたが、
それ以前より、ZOOM指導での実績を
地道に積み重ねてきてまいりました。
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東京外国語大学!合格体験談! 国際社会学部 国際社会学科 (イベリア/ラテンアメリカ)
京都府立大学!合格体験記をいただきました!(文学部 欧米言語文化学科)
【過去3年の合格実績】
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