住宅不同沈下の調査依頼が続いています。

 

最近の住宅不同沈下で比較的多いのが、柱状改良による地盤補強工事を施工した住宅の不同沈下事故です。

 

柱状改良による地盤補強に適していない地盤があります。そのような地盤で柱状改良を行えば不同沈下の可能性が極めて高くなります。

 

地盤保証を出す地盤保証会社にも問題がありますが、無理を承知で、価格が高くなる鋼管杭ではなく、低価格の柱状改良に変更を求める住宅会社も問題です。

 

建売住宅の購入を検討されている方は、柱状改良している住宅の場合、「地盤に腐植土層がないか」「支持層まで柱状改良体が入る設計と施工になっているか」是非確認することをお勧めします。

 

また、上記のようなチェック確認ができるプロの建築士は少ないのが現状です。

インスペクターにも分かる人はほとんどいません。

 

地盤と建築のプロにご相談ください。

芸術の秋ですね。

 

秋晴れの陽気に誘われて、今月2回目の美術館巡りしてきました。

 

今回は、横浜美術館で開催中の「駒井哲郎ー煌めく紙上の宇宙」展。

銅板画はもちろん、カラーモノタイプやパステル粉を使った作品を楽しみました。

 
 
代表作の「束の間の幻影」「R夫人像」は何度見ても新しい発見があります。
 
丹下健三さん設計の建物はプチ建築探訪もできました。
 

 

有意義な家上げ職人の休日になりました。

 

 

 

工場のキュービクルの不同沈下修正工事が完工しました。

 

キュービクルの傾きを直す、沈下修正工事は意外に多く、今年になって5件目です。

 

大きな工場のキュービクルは、基礎もそこそこ大きく、4.5畳弱くらいあります。

 

大きな電力が流れていますので、そのままでは沈下修正工事はできず、通電を一時止めての工事となります。

 

そうなると、必然的に工場の稼働を止めることができる、土曜日、日曜日、祝祭日を中心とする工程になります。

 

今回の工事は、土曜日・日曜日の二日間電気を止めて、掘削・ジャッキ設置・ジャッキアップ・配管部の埋戻し、までを施工し、電気配管のチェック等を行い、月曜日始業前に通電。

月曜日以降は安全な状態で、埋戻し・充填・整地を行い、無事完工しました。

 

キュービクルの沈下修正工事は、地盤状況によっては、支持層まで杭を圧入するサイドピニング工法や、薬液注入による地盤補強をした上での耐圧版工法など採用する場合もあり、状況に合わせた計画が必要になります。

 

キュービクルは配管部の位置と傾き方向によっては、配管を破損する恐れがありますから、早急な補修をお勧めしています。

お困りの方は、お問い合わせください。

 

さて、

キュービクルの不同沈下がなぜこれだけ多いのか?

原因は、新築時の設計に問題がある場合が多いです。

 

大きな工場などの建物本体は支持層まで到達する杭で支えているのですが、キュービクルなど付属建築物(構築物)は杭で支えていません。

(住宅のエコキュートが傾いたり、マンションの受水層が傾くのと同じ理由です)

 

さらに、なぜかキュービクルの基礎の厚さが60㎝と厚いことが多いです。良くない地盤に厚さ60㎝のコンクリートの盤が乗れば、それだけで不同沈下してしまいます。(少し想像するだけで分かりますよね)

 

付属建築物(構築物)も、建物本体と同じように慎重な設計が求められているのです。

 

 

 

 
 
 

今日から11月。

一日恒例の安全祈願は、深川富岡八幡宮に参拝しました。

 
 
七五三のかわいい参拝者もちらほら見かける、秋晴れの清々し朝の空気を味わいながら、気持ち良い参拝でした。
 
 
また、今日は今年の酉の市の「一の酉」で、富岡八幡宮社内大鳥神社で神事が行われており、こちらにも参加。
 
 
早速、「かきこめ守り」を授与頂き、お祓いを受けてきました。
 
 
今月も良い安全祈願ができました。
 
引き続き、安全作業で宜しくお願いします。
 

基礎底に空洞が発生して、大きな不同沈下が発生している住宅の調査・相談が今年は多い。(西日本豪雨災害でできた基礎底の空洞も多い)

 

中には60㎝もの空洞ができている住宅基礎もあった。これなどは大変危険な状態で早急な空洞充填などの処置が必要だ。

 

昨日、今年の8月に相談を受けていた住宅から「建替えすることにした」との連絡があった。

建替えは良いのだが(我社の仕事につながらず、正直なところは残念)、この数か月で床崩落などの事故が起きなくて良かったと、正直ホッとしている。

(我社には何の責任も無いが、今は「新築工事前の解体工事までの間に事故が起こらないように」と祈るばかりだ)

 

こういう前歴ある敷地での新築では、基礎底に再び空洞が発生しないように処置が必要だ。

 

新築工事を担当する建築設計者が的確な設計をしてくれることを祈っているが、できれば、我々のような「地盤と建築の専門家」に相談してくれるのが一番だ。

 

「地盤の専門家」には地盤調査等の依頼はあるのだが、彼らはあくまでも「地盤の専門家」で、「建築の専門家」ではない。せめて「地盤と建築の専門家」の協力者を外部スタッフとして活用している地盤会社に相談して欲しいと考えている。

 

 

ベタ基礎底盤に入ったクラック(ひび割れ)を補修しました。

 

アラミド繊維を貼付け、脱泡処理した状態です。

(施工には品質管理上必要な手順があるのですが、ここでは省略します。詳しくは「テーマ:沈下修正と基礎補強の教科書」をご覧ください)。

 

 

上塗りの保護材を塗って完成です。

 

今回の現場は、クラック幅が0.3㎜以上の箇所にエポキシ系樹脂を200㎜ピッチで注入し、アラミド繊維貼付けにより基礎補強しました。

 

住宅基礎のクラックは通常、基礎立上り(地中梁部)に入ることが多いです。

(この場合の補修・補強の基準も、「テーマ:沈下修正と基礎補強の教科書」に説明があります)

これは、不同沈下などにより建物に不自然な力が加わり、基礎にクラックが入るケースです。不同沈下が進行しているか、収束しているかなど調査して、クラックの原因を解消した上でのクラック補修・補強が必要です。

 

その他に、ベタ基礎底盤にクラックが入ることがあります。

ベタ基礎に入るクラックには2つのケースがあります。

 

1番目は、不同沈下が始まる箇所に入るクラックで、底盤のクラックの先は基礎立上りのクラックにつながっています。つまり、クラックに法則性があります。

これば地中梁(の剛性)不足が原因の場合があり、この場合は、地中梁の剛性不足を補う補強が必要になります。

 

2番目は、

ベタ基礎底盤に、規則的に縦横にクラックがはいる場合です。

コンクリートの骨材に問題があると、コンクリート打設時に、鉄筋の上のコンクリートが下がりクラックが発生することがあります。鉄筋のピッチでクラックが縦横に発生している場合がこれです。

 

3番目は、

ベタ基礎底盤のクラックに方向性・規則性が無く、(縦横斜めにクラックがはいるなど)、比較的広範囲の底盤にクラックが発生している場合です。クラック先端は基礎立上り(地中梁)につながっていません。

竹の根などが残っていた土地で、基礎コンクリートを打コンした時に即時沈下して、それが原因で底盤表面にクラックが発生することがあります。全く無規則にクラックがはいります。

敷地周囲に竹林がある場合は注意が必要で、新築工事では慎重な基礎工事(竹の根などは残さない)が求められます。

即時沈下ですから、これ以上のクラックの広がりは可能性は低いのですが、基礎のクラックでもあり、補修・補強が必要です。

 

今回の場合は、この最後のケースです。

写真では1か所だけ紹介していますが、現場では10ヶ所のクラックを補修・補強しました。

 

 

サントリー美術館で開催中の「京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」、行きました。

 

 
多数の国宝・重要文化財の仏像や仏画の展示で、見ごたえありました。
 
 
薬師如来坐像、如意輪観音坐像、いいお顔でした。
 
会場の東京ミッドタウン。テラス屋根の鉄骨を久しぶりに見てきました。
いつ見ても美しい構造造形で、構造設計者の血が騒ぎます。
 
 
いい休日でした。
 

沈下修正工事での水の苦労は、これまでに何度も紹介してきました。

 

現在施工中の現場でも苦労しています。

 

 

掘削孔の水中ポンプが見えます。住宅1軒で4か所の水中ポンプが動いています。

 

トンネルの中もこの通り。

水中ポンプのホースと手前に水が見えます。

水が溜まったトンネル内の移動は辛いんです。

 

 

この現場では、事前のSWS調査では水位が低かったのですが、実際は、隣の敷地(擁壁で1段高くなっている)から常に水が流れてきています。特に雨が降った翌日の朝にはトンネルの半分くらいが水没します。

 

この水で現場は苦労するのですが、本当に心配なのはお隣の敷地です。

これだけ水が流れているということは、敷地の土も一緒に流されて、陥没・空洞などが発生している恐れがあります。

 

お隣さんに教えて差し上げるのが良いかどうか、思案中です。

(単なる営業と思われてしまいそうですから)

 

今日、耐圧版+ウレタン注入 併用工法で施工中の沈下修正工事で、ジャッキアップです。

 

ベタ基礎の住宅の外周に耐圧版を設置。アジャスト冶具と油圧ジャッキ設置完了。

 

 

この後、

床下からベタ基礎底にウレタン注入しながら、耐圧版でジャッキアップ幅を調節しながら修正していきます。

 

ジャッキアップ終了後は、掘削穴断面に基礎底に隙間ができて、ジャッキアップ幅の確認ができます。

 

 

この後、埋め戻し、空隙充填で完了。

 

完工までもう一息です。ご安全に!!!

 

隣地で大型工事が始まり、住宅が不同沈下したとの相談があり、調査することになった。

 

この種の相談が毎月1~2件寄せられる。

 

ほとんどが古い(築40年以上)住宅で、図面が無い為、調査時に寸法測定して図面作製も行う。

基礎図がない為、床下調査して基礎伏図も作成する。

無筋基礎の場合も多いので、鉄筋探査機で基礎鉄筋の有無も調べる。

 

我々にはこれだけ手間ヒマがかかるのだが、これまでの経験からは、残念ながら修復工事が実現する確率は低い。

理由はいろいろあるが、修復工事をせずに保証金で解決することが多いように見られる。(はっきりその旨聞く場合もあるが、報告書と見積もりを利用だけされる場合も多いようだ)

 

我々の報告書を利用だけしそうな場合の特徴はあるのだが、それは公表しないでおく。

 

さて、今回は修正工事が実現するのだろうか?

 

まずは、誠心誠意の調査と報告書作成に心がけよう!