・シンプルプレゼンテーション(ZEN禅) 5.導入編
仕事の上で特に営業職の方、営業をご担当の方に少しでも参考になればということで書いています。
内容はプレゼンテーションに関してで、普段 会社、仕事でプレゼンをされる方、プレゼンをされる側の方もおられるかと思いますが、ご紹介するのはプレゼンテーションに関する取り組み方、考え方として
日本にも関係が深くこの「シンプルプレゼン(ZEN禅)」という書籍名の著者であるガー・レイノルズ様のプレゼンテーションに関する取り組み方、考え方を ご紹介しています。著者のセミナーに参加したことが、きっかけでとても参考になる内容でしたのでセミナーの感想と合わせ、紹介しております。
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前回は プレゼンにおけるストーリーの大切さを紹介しました。
今回はシンプルプレゼンのエッセンスと準備段階においてやるべきことをご紹介します。
まず、シンプルプレゼンのエッセンスから
・シンプルプレゼンを考える際の基礎知識
①プレゼンを行う上で間違った考え
「何かを理解するには、全てを伝えなければならない」
全てを伝えなければ、相手に伝わらないと考えるのは誤りで、
むしろ、要素を減らした方が伝わる。
②コミュニケーションの基本
「伝える」→「刺激を与える」→「説得する」
という順番で行うと効果的。
③プレゼンには論理と感情の両面で訴える
論理 : 感情
特性 : ストーリー(個人、実話、フィクション)
利益 : 比喩、逸話、たとえ話
データ/証拠 : 色々考えさせられるような質問
論理的議論 : ゆっくりと見せる(サスペンス)
証明 : ショック/恐ろしい瞬間
例 : 驚異または不思議への招待
ケースタディ : ユーモア
展示品/小道具 : 驚き
・聴衆とニーズを考える
シンプルプレゼンのエッセンスを理解した上で、準備段階においてやるべきこと。
まず、行うべきことは、聴衆とそのニーズを考えること。
プレゼンターと聴衆のどちらが重要かと言えばもちろん聴衆で、聴衆のニーズが分かってこそ、
何を盛り込めば効果的かを考えられるようになる。とのこと。
著者の印象としては準備段階でこのプロセスに時間を掛けている人が少ないとのことで。
確かに、この重要性も理解し、取り組みもされている方もおられるかと思いますが、時間的な制約なども含め、このプロセスに多くの充分な時間を掛けられている方は少ないかもしれません。
・聴衆を理解するために考える項目
オーディエンス(聴衆)
1)どのような人か?
2)なぜここにいるのか?
3)その人が夜眠れないほど心配な事は?
4)その問題をあなたはどう解決できるか?
5)その人にどうしてほしいか?
6)その人はどんな抵抗をしそうか?
極めて重要なプロセスなので、静かな場所で自問自答してください。
特に3)「聴衆が夜眠れないほど心配な事は?」と、5)「その人にどうしてほしいか?」で
この2つを明確にできれば、プレゼンの大枠の完成に近づいたと言えるぐらい
重要項目とのこと。
プレゼンター
1)どのような人か?
2)オーディエンスとどう通じ合えるか?
3)どのような結果をもたらしたか?
聴衆のことを考えると同時に、プレゼンターである自分自身についても知る必要があり、
聴衆との関係によって話す内容から話し方まで変わってくるからです。
以上のこの、聴衆のニーズを考える、プレゼンター自身についても知る、考える。
2つの作業がこれからの具体的作業に入る前段階で極めて重要なプロセスとのことです。
・プレゼンテーションのアーク(円弧)
ビジネスのプレゼンにおけるストーリーとは、問題解決のプロセスを示すことであり、問題の解決前と解決後の変化(Change)を見せるということは前回までにも触れてきました。
それを実践するためのメソッドが「プレゼンテーションのアーク(円弧)」で、米国の著名なプレゼンの専門家たちも、常にこのコンセプトを起点にプレゼンの構成を考えるほど重要なコンセプト。
円弧は人によって「出発点と着地点」と呼んだり、「ビフォーとアフター」と呼んだりしていますが意味は同じで、要するにプレゼンの前後です。
・聴衆の「チェンジ(変化)」を真っ先に考える
すべてのプレゼンは、聴衆のアーク(円弧)を考えることから始まり、聴衆の意識や行動を、どういう状態(ビフォー)から、どのような状態(アフター)に変えたいかを考えることが、何よりも優先して行う作業です。
前述しているように聴衆とそのニーズを把握しておくことが必要で、聴衆のニーズを把握せず、アークを考えることもなく、ただ、情報を羅列しても、聴衆には退屈なプレゼンにしかなりません。
最も大事なのはプレゼンによって聴衆に変化を起こしてもらうという意識で、プレゼンは、聴衆に変化を起こさせ、希望を与えるものでなくてはいけないのです。
個人的にも、ここが非常に重要でプレゼンだけでなく営業などでも、何か製品、サービスを通じて、お客様の困り事を解決する。変化している姿を提案し希望を与えることができるかが、とても重要だと思っています。
皆さんどうでしょうか。
今回はシンプルプレゼンのエッセンスと準備段階においてやるべきことをお届けしました。
次回はアーク(円弧)の書き方をご紹介したいと思います。
今回は以前の記事でも書いた、各分野の専門家がプレゼンテーションを行うTEDというプレゼンプログラム(日本語版)から抜粋してひとつプレゼンをお届けしたいと思います。
今回はゲイル・スマク・レモンさん(元abcニュース)による女性企業家についてのプレゼンです。
日本でも先日、安部首相による今後日本経済の復活において女性の力が不可欠という国会でのコメントがありました。女性の起業に関しての話も出てきますのでご興味ございましたらご覧ください。
ゲイル・スマク・レモン:特別な存在ではない女性起業家
※動画ページには下記画像クリックにてリンクしています。
「女性達は決して小さな存在ではありません。一方で、なぜ彼女達にはマイクロローンの審査しか通らないのでしょうか?TEDxWomenで、ゲイル・スマ ク・レモンはあらゆる会社を運営する女性達―家内経営から大規模な工場まで―彼女達こそ見過ごされている経済発展の鍵を握る存在だと語ります。 」
※今回、自身のセミナー参加体験も踏まえ、お役立ちできそうな要点を記載させて頂いておりますが、もしご興味あるようでしたら、書店、図書館でも一度、立ち読みでも覗いてみてください。
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