財界が望んだ人件費抑制策=派遣・非正規労働禍で、日本人の所得水準は低下の一途を辿り、GDP「1人あたり」はG7で最低。

外国人労働者にもソッポを向かれ、『ジャパゆきさん』は激減、『からゆきさん』が復活する日も近い?
「外国人が働きたい国」で日本が33カ国中32位――この国の“真に深刻な問題”とは

今や日本は、PCR検査数、OECD加盟国36カ国中35位という、医療後進国?に・・

アベノミクスの成果? GDP「1人あたり」はG7で最低 日本経済の悲しい現実
【大企業が溜め込み、国民の懐に廻らなかった<内部留保>377兆円。
「1人あたり」GDPが低いのは当たり前ですね。
貯めも溜めたり<内部留保>377兆円! その源泉は消費増税&法人減税!?

国民の懐が潤わなければ、消費が低迷するのは当然の帰結、
そんなことも、大臣様や官僚様、大企業の〝何にも専務〟さんらには判らないのでしょうね。】

非正規・低賃金、消費増税、貰えない年金・・<’19参院選>若者の将来 希望を語っているか
【貰えない?のに取られる年金、新卒でも非正規。不安定で低賃金、結婚も出産もままならず少子化は益々加速。

現状に不満があっても、投票で意思表示しなければ何も変わらない。
たがが一票、されど一票。(白票は意味なし)

政治に不満を持ちながら、誰がやっても同じ?自分の一票で何も変わらない?と、
戦わずして白旗を上げ逃げを打った腰抜け(失礼)?が47%も・・

お金持ちには優しい消費税も、低賃金に喘ぐ若者には酷税。
消費増税10%が実行されれば、年収200万でも20万円、一月分以上の給料が消えてしまう。

しかし、所得のごく一部しか消費しない 年収1億の高額所得者は・・例えば2千万円を消費したとして、負担する消費税額は200万円、年収の僅か2%。

お金持ちが貧乏人の5分の1しか納税義務のない消費税は、お金持ちの負担を減らし、
貧乏人からその分を取り立てるために?導入された酷税。

社会保障のための消費税というのは真っ赤な嘘、
実際、消費税収の殆どは、法人減税、お金持ち減税に消えている。

日本人の4割が非正規、貧困家庭という惨状を招いた歴代自民党政権、
その中でも、突出してお金持ちに優しい安倍総理閣下。

それ以上に、お友達とトランプ様への度を越した献身?で、日本は崩壊寸前だが・・】


 Yahoo!ニュース・プレジデントオンライン 2/28(日) 11:16配信
「日本人は貧乏になった」その残酷な事実に気付かない人が多すぎる
【いまや日本社会は外国人労働者なしには成り立たない。それは健全なのか。作家・相場英雄氏は最新刊『アンダークラス』(小学館)で、外国人技能実習生の問題を取り上げた。相場氏は「日本人は貧乏になった。だから労働力を外国人に頼らざるを得ない。その事実に気付いていない人が多すぎる」という――。(前編/全2回)

■ニューヨークでは「ラーメン一杯2000円」が当たり前

 ――『アンダークラス』で技能実習生の問題に着目したいきさつを教えてください。

 僕の仕事場は新宿・歌舞伎町の近くにあるのですが、この数年、人の流れが目に見えて変わってきました。

 朝方、24時間営業のハンバーガーチェーンで、大きなバックパックを背負った配達員が眠りこけている。その隣には、たくさんの荷物が入った手提げ袋を抱えた若いホームレスが力尽きたように休んでいる。外には店内に入れずに一晩中、歩いている人がいる。しかも、ハンバーガーチェーンやコンビニで深夜から早朝に働いている店員は、ほとんどが外国人。いびつな風景だと感じました。

 日本は、いったい、どんな国なのか。なにかがおかしい。そんな違和感が、外国人労働者や、技能実習生に注目したきっかけでした。

 もう一つが、海外での体験です。

 数年前、ニューヨークに行く機会があり、ラーメンを食べました。日本では通用しないマズいラーメンが一杯2000円。小皿料理を注文し、ビールを飲んだら5000円を超えました。これはアメリカの経済が成長を続け、物価も給与水準も上がっているからです。一方、日本は経済が低迷し、物価が下がり続けています。日本はもはや先進国ではない、と感じたのです。

■「日本人はとっくにお金持ちじゃなくなった」

 ――作中に登場するベトナム人技能実習生の「日本人はとっくにお金持ちじゃなくなった」というセリフが印象的でした。

 それが外国人の実感だと思いますよ。

 4年前、取材旅行で訪ねた香港で、紹介制の高級レストランに行きました。店の前にはリムジンがずらりと並び、店内にいるさまざまな国の人たちは一目で裕福だとわかりました。日本人のわれわれが、明らかにもっとも金がない存在でした。

 活気にあふれた香港から東京に戻ると、日本全体が寂れたシャッター街のように見えました。にもかかわらず、ほとんどの人が日本が転落した現実に気づいていません。

 2000年代に入り、タイやベトナムなどの東南アジアの国々も一気に経済成長しました。日本が1950年代から70年代に約20年もかけて達成した高度経済成長を、わずか5年から10年程度で成し遂げつつある。少し前まで、アジアの国々に対して、日本が面倒を見ている発展途上国というイメージで捉えていた人が多かったのではないかと思いますが、いまその国々が日本を上回りつつある。

■インバウンドが増えていたのは、日本の物価が安いから

 ――この数年、「日本食がおいしい」とか「日本の伝統文化がスゴい」というテレビ番組が人気ですが、経済が後退した反動なのかもしれませんね。

 コロナ以前は、インバウンドが増えていました。もちろん日本への憧れをもって来日する人もいたとは思います。しかし、もっと違う理由があるのではないかという気がしていました。

 一昨年まで高校時代から北米に留学した息子の友だちが、よく日本に遊びにきていました。当初、気を遣って「狭いけど、うちに泊まるか? 」と聞いていた。でも「大丈夫。日本は物価が安いから。インペリアルのスイートに泊まれる」と言うんです。確かに、帝国ホテルの値段では、アメリカの中堅ホテルにも泊まれない。日本の物価が安いからインバウンドが増えた。そう考えると日本をめぐる現状が腑に落ちてきます。

 雇用状況を見てもそうでしょう。物価が下がり続けるから、もっと安い労働力が必要になる。そこで、格差が激しく、いまも貧しい生活を強いられているベトナムやミャンマーなどの農村から来日する技能実習生という名の労働者に頼るしかなくなった。

■「派遣切りのときよりもずっと残酷」

 ――2019年4月から改正入管法が施行され、受け入れがさらに拡大されました。

 2010年以降、団塊世代が大量に離職し、日本の労働人口が一気に減りました。とくに低賃金で、仕事がきついというイメージがついた職種は人手不足に悩まされています。それにデフレのなか、下請け、孫請けの企業は、日本人の派遣労働者を使っていては高コストで収益をあげられない。だからより賃金が安い技能実習生が必要とされている。そこまで日本は追い詰められているんです。

 ――登場人物のひとりが「万が一、リーマン・ショックのような事態に直面した際、大量に受け入れた海外の人材をいきなり切り捨て、母国に帰れ、と命じるのですか。派遣切りのときよりもずっと残酷で、外交問題になりますよ」と発言しています。コロナ禍のなか、技能実習生はリーマン・ショック時以上の苦境にあります。

 『アンダークラス』の連載は、2018年から19年でした。当時はまさか、新型コロナウイルスが流行するなんて、思いもしていなかった。

■「悪徳ブローカー」に国はなんの対策も打たなかった

 実際、コロナ禍の影響で、働く場を失い、国にも帰れない外国人労働者がいる。豚や果物を盗んで逮捕された不良外国人について報道されましたが、ぼくには起こるべくして、起こった事件と感じました。

 本来なら受け入れを拡大する前に、技能実習生の働き方や生活をサポートする体制や、悪徳ブローカーを取り締まる仕組みをつくるべきでした。しかし実際には、国はなんの対策も打たなかった。だから奴隷のような環境で働かされる技能実習生や、働き口をなくして犯罪に走らざるをえない人が出てしまっている。

 ――そうした技能実習生の状況に対して、世間の関心が薄いように感じます。

 それは技能実習生や外国人労働者の問題が、自分とは無縁だと考えているからです。かつて中間層と言われていた人たちは、いまだに自分たちは安泰だと思っている。不都合な現実を直視したくない気持ちはわかりますが、長引く不況に加え、コロナ禍で勤務する会社がいつまで持つかもわからない。現に「洋服の青山」が160店舗を閉店し、400人の希望退職者を募るとニュースになりました。

 ずっと会社に守られ、企業の看板を背負って仕事をしてきたサラリーマンが、社会に放り出されたとき、なにができるのか。

 近い将来、これまで技能実習生にまかせていたような仕事をせざるをえない人も出てくるはずです。日本の貧困は、そこまで行き着いてしまった。

 日本はもはや先進国ではない。まずは、その現実を直視するところから考えていかなければならないのではないでしょうか。(後編に続く)】