ここ数年、メッキの剥げた技術立国・日本は、政府自ら率先?データ改ざんの嵐。 
国際的信用は地に落ち・・

データ改ざんを告発した元従業員は、
「ダンパーは建物を守るだけじゃなくて、最終的には人の命を守ってるんでしょう?おかしくないですか?」と・・

柏崎刈羽原発の免震棟は、KYBのデータ改ざんが無くても耐震不足 だったが・・
柏崎免震棟は耐震不足 東電14年に把握 説明遅れ

15.7mの大津波津波想定を無視し福島原発事故を起こした東電の旧経営陣、
KYBより一足先に免震偽装が露見した東洋ゴム、異音報告を無視し新幹線を止めなかったJR西日本・・
原発公判、東電元副社長 津波対策「先送り」否定。40年間の津波対策費は、ほぼゼロ円
東洋ゴム免震偽装、3つの教訓 なぜガバナンスは機能しなかったのか
安全神話崩壊 新幹線台車亀裂=あと3センチで破断、脱線ありえた

なぜ?彼らは、人の命に関わる不正を、組織のため? 平然と行えるのだろうか? 
心が痛むことは無かったのだろうか?

東洋ゴムの免震偽装で、タイプが異なるとはいえ、KYBなどの免震・制震ダンパーを調査しなかった、国交省の対応にも問題があるが・・

新潟日報・社説 免震装置改ざん 安心を担う自覚が足りぬ

 東京新聞より
KYB免震・制振装置 改ざん 検査データ 986件、15年以上
【不正が発覚したのは、油圧を利用して揺れを吸収するオイルダンパーと呼ばれる装置。建物の地下部分に使われる免震用と地上部分に使われる制振用がある。

 完成品の性能検査で、揺れを抑える能力が国の認定基準や顧客企業の基準値から外れた場合、検査員が検査機を操作して基準内に収まるよう数値を改ざんしていた。本来は分解して製品を再調整しなければならないが、検査担当者らは「時間を省くために行った」と、社内調査に証言した。

 不正はKYBの岐阜南工場(岐阜県可児市)で免震・制振装置を製造していた二〇〇三年から始まり、〇七年に子会社の津市の工場に製造が移った後も続けられた。今年八月にこの子会社の組み立て部門の社員の指摘で発覚するまで続いていた。

 子会社に製造が移る際に検査員は全て入れ替わったが、KYBから引き継ぎ研修の際に改ざんの手法が伝えられた。この間に検査を担当した八人全員が不正に関わっていたとみられる。

 KYBは外部調査委員会を設置し、不正をだれが指示していたかなど責任や原因を究明する。中島康輔会長兼社長は「対策を取った上で経営責任を果たす」と現時点での引責辞任は否定した。国土交通省は免震装置メーカー八十八社を対象に改ざんがなかったかを一斉調査する方針を表明。年内に報告を求める。KYBには原因究明と再発防止を指示した。】一部抜粋


FNN.プライムオンラインより
【免震データ不正】元従業員が証言「責任者も把握 改ざんは常態化していた」
【KYB子会社の元従業員がFNNの取材に証言
データ改ざん問題が発覚したKYB子会社の元従業員はFNNの取材に対し、こう語った…

KYB子会社の元従業員:
上司に相談したところ、本当はこんなことをやったらいけないが
こうやって数値を変えて書類を出すようにしろ」と指示があったみたいで…

この従業員は現場の責任者との改ざんをめぐる生々しいやり取りの音声を記録していた。

(やり取りの音声記録より)

元従業員:
会社のためじゃないですか。本当に心を入れ替えてゼロからスタートすればいいだけなんです

現場責任者:
スタートできるできないというレベルに…

元従業員:
なりますよね。公になれば

東京スカイツリーや通天閣も?…「疑い」も含め全国986件の建物に
建物の免震・制震装置を製造するKYBが性能検査データの改ざんを行っていたのは、地震の揺れを軽減し建物と命を守る「オイルダンパー」という製品。


KYB川崎康輔会長兼社長:
“品質は経営の基盤である”という精神のもと物づくりに取り組んでまいりました。

KYBの川崎康輔会長兼社長は16日の会見でこう話していたが、免振ダンパーで国内トップシェアを持つKYBで、なぜこれほどの不正が行われていたのだろうか?

本来必要な分解・再調整を行わずパソコン上で数値を改ざん
『オイルダンパー』の性能検査では揺れを抑える能力が国土交通省の基準に達しない場合、本来は分解するなどして再調整することが必要だ。しかし…



KYB川崎康輔会長兼社長も会見で「分解とか調整に3時間とか5時間かかると聞いている。納期上の問題ですとか…」と説明していたが…

再調整には手間と時間がかかるとして、KYBの検査担当者らは数値を改ざんして納品していたのだ。

改ざんを指摘する元従業員と現場責任者のやり取りでは…
(やり取りの音声記録より)

元従業員:
結局隠ぺい隠ぺいじゃないかここは 隠し事しかしない。

KYB子会社の元従業員は改ざんは“組織的だった”と語る。
「『表に出すと、会社が生き残れないからこらえてくれ』と言われたが 話をそらすような話し方しかしない。組織的だったのは間違いない…」

(やり取りの音声記録より)

元従業員:
試験データをパソコン上で数値変えるのはこれは何ですか?いいんですか?

現場責任者:
誤解を招くことがあると思うけど…



元従業員:
正直限界ですわ。悪いことしてるの目につくのが嫌だし、改善されないのが嫌。世間に知れたら問題になる。改ざんか 改ざんじゃないかで言ったらどっちですか?

現場責任者:
問題にはなるわね

元従業員:
いつまでたってもこの体制がなおらない。若いものへ若いものへ悪いことを教えていく。その仕事の体制がおかしいから言ってる。どこかでクギをささないと

元従業員:
ダンパーは建物を守るだけじゃなくて、最終的には人の命を守ってるんでしょう?おかしくないですか?会社ぐるみで黙っていれば それでいいという話でしょう?

現場責任者:
そういう解釈もできる】一部抜粋


 伊勢新聞より
KYB免震装置データ改ざん 装置はすべて三重で生産 設置施設、対応に不満
【油圧機器メーカーのKYBが免震装置と制震装置の性能検査記録データを改ざんした問題。装置は全て子会社のカヤバシステムマシナリー三重工場(三重県津市雲出長常町)が生産している。半世紀前からの操業で「市を代表する企業」(市企業誘致課)だが、改ざんの公表から一夜明けた17日、工場は「何も答えられない」との一点張りだった。不適合の装置が見つかった県内の施設などは、同社の対応に不満をあらわにした。

同社によると、免震装置と制震装置の生産は平成19年1月、岐阜県内の生産拠点から津市の伊倉津工業団地にある三重工場に移管された。製造から検査までを工場内で一貫し、月に約120基の装置を製造。国内だけでなく台湾にも輸出されているという。

三重工場には、制震ダンパーがガラス張りの壁面に設置されている。記者が4年ほど前に工場を訪れた際、担当者が「ここのダンパーは、あえて外から見えるように設置している」と語り、装置の効果を自慢げに紹介していた姿が印象的だった。】一部抜粋