地震襲った北海道で大規模停電なぜ起きたのか どうなる復旧 北海道電力「極めてレアなケース」



北海道電力電源構成・設備データに拠ると、
水力発電が1,648,355kW、火力発電が4,065,210kW、
問題の苫東厚真の1,650,000kWを差し引くと、4,063,565kW。

苫東厚真が稼動しなくても、十分な発電能力を有しているのだが・・



北海道胆振東部地震の瞬間 北海道電力は、
苫東厚真はじめ大規模火発のみに頼る歪な体制を組み、
苫東厚真のみ損傷で、北海道全体を大停電させるに至った。


この事態に、泊原発再稼動のための、無理な供給体制がブラックアウトの原因、とする批判と、

今回の大停電・ブラックアウトを奇貨として、泊原発再稼動を迫る、ご意見が・・

だいたい、需給バランスが崩れたぐらいで、北海道全体を停電させるシステムに問題があると、素人の私は思う。


地震で損傷したのが、原発でなく火発で良かった。
火発の事故なら、最悪 大停電・ブラックアウトで済むが、原発の事故なら、
福島原発事故のような大惨事を起こし、7年経っても収束しない。

だから、大停電・ブラックアウトを防ぐため? 泊原発再稼動を迫る、原子力ムラの肩を持つ輩には同調しかねる。

原発が直接被害を受けなくても、外部電源を失えば、例え停止中でも、
福島原発事故の再現となる危険性が・・

非常電源の燃料は僅か7日分、これが 人が立ち寄れないような大噴火なら、
冷却されない核燃料はどうなってしまうのか? 想像するだに恐ろしい事態に・・

だから、原発再稼動なんて戯言を言う、阿呆どもを絶対許さない。

北海道地震、全域停電は北電による「人災」か…危うい電力供給体制を放置、対策怠る

 J-CASTテレビウォッチより
北海道電力「停電想定」大甘!全道ブラックアウトと泊原発の危機一髪
【北海道電力には、56か所の水力発電所、11か所の火力発電所、停止中の泊原発があり、最大の苫東厚真火力がやられ、全道が停電した。震度7の揺れで3基の発電機のうち2つの配管が破れ、残る1つもタービンの不具合で止まった。

これで極端な供給不足に陥り、負担がかかった他の火力発電所に損傷の危険が出て、自動的に止まった。こうした場合、強制的に一部エリアを停電させて需給のバランスを取る方法があるが、北海道は消費が都市部に集中していて、周辺部の停電では追いつかなかった。

本州からの送電も、受ける側が発電していないとおくれないため間に合わなかった。

外部電源喪失―震度2でも「福島事故」寸前の危機

北電はこうした事態は想定外だったとしている。苫東厚真の総出力は165万キロワットだが、トラブルが起こっても喪失する発電は129万キロワットと想定していた。過去最大の喪失が126万キロワットだったからだ。

吉永みち子(作家)「不思議な想定ですね」

司会の羽鳥慎一「そこで泊原発(207万キロワット)がかかってくるんですね」

長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「なぜ分散させないのか。泊を動かしたいためにそうしたのかなあ」

玉川徹(テレビ朝日解説委員)「原発を動かしたくてしょうがないんでしょう」

その泊原発では、全道停電により2度も外部電源喪失という事態になっていた。震源地から100キロ、震度はわずか2だった。6日午前3時25分、1回目の喪失。冷却用プールの燃料棒を冷やせなくなった。

このままだったら福島原発事故の二の舞である。非常用ディーゼル発電機6台を使って冷却は維持されたが、水力発電所の電気を優先的に送り、外部電源が復活したのは喪失から約9時間半後の午後1時だった。

玉川「外部電源喪失もブラックアウトも想定してないと思いますね」

長嶋「よかったな、という話ではない。いつ鬼が暴れるか。鬼を排除しないといけない」】

 北海道電力HPより
停電状況等のお知らせ(9月7日15時現在)
【停電解消戸数は155万6千戸、停電戸数は139万4千戸です。
電力の供給については、病院、交通、通信、報道機関、水道、ガス、官公庁等の公共機関、避難所、その他重要施設への供給回線を優先に行いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
病院、避難所など、重要施設の一部には、発電機車により供給を実施しております。
停電が一旦解消されたお客さまにおかれましては、供給力に限りがあることから、可能な限りの節電をお願いいたします。
道民のみなさまには、電力復旧までの間、大変なご不便をおかけすることになり申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

設備および停電等の状況について(9月7日15時現在)】




 Blogosより
ブラックアウトと原発
【北海道の電力需要の半分をたった1カ所の火力発電で担っているから、全域がブラックアウトしたのだが、それならなぜ発電所を分散できないのかと言えば、泊原発をどうしても動かしたいという執着があるからである。

泊原発を動かしていたら、外部電源喪失で、使用済み燃料の冷却ができなくなり、事故に繋がっていたかもしれない。
もちろん、泊原発の直下で震度7の地震が起これば、福島の再現となっただろう。
相変わらず、危ない橋を渡っている。】

北海道地震の大停電にかこつけホリエモンらが「泊原発を再稼働させろ」の大合唱! でも泊原発下には活断層の指摘も

 毎日新聞より
北海道震度7 「原発含めた電源確保を」東商会頭が意見
【東京商工会議所の三村明夫会頭は7日、北海道の地震で道内全域に停電が及んだことを踏まえ「原発も含めて電源を確保しながら、いろいろな変動に耐えることが大事だ」と述べ、電力の安定供給には原発が必要との考えを示した。視察先の東京電力福島第1原発で記者団に語った。

大規模な停電は、北海道電力最大の火力発電所の停止が影響した。三村氏は「一つの大きな発電所への依存」を問題として指摘した。】一部抜粋