東電の有罪を示す状況証拠はかなり揃っているように思えるが、
肝心の物的証拠は、この2年弱でほとんど隠蔽し終えたか、危険で近づけない福島原発の中。

 東電および事故関係者の刑事訴追に消極的な検察は、「立件のハードルは高い」?と言い逃れ、
はなから起訴する意思は皆無、勝俣前会長の聴取も形式だけのセレモニーだろう。

 イタリアの裁判所は、群発地震に安易な『安全宣言』を出して、多くの犠牲者を出した地震学者に
有罪判決を下したが、それに引き換え日本の検察・司法のなんと情けないことか。

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 47ニュースより
検察当局、東電の勝俣前会長聴取 原発事故捜査
【 東京電力福島第1原発事故をめぐり、検察当局が業務上過失致死傷容疑などで、東電の勝俣恒久前会長を任意で事情聴取したことが24日、関係者への取材で分かった。

 事故の予見可能性が捜査の焦点で、検察当局は勝俣前会長に対し、同社の津波対策や、事故をどの程度予測していたのかという点などについて、説明を求めたとみられる。

 検察当局は今春にも立件の可否を判断する方針だが、東日本大震災が事故原因の上、事故と傷害の因果関係を証明することも難しく、検察内部でも立件のハードルは高いとの見方が強まっている。】