今日、地震のため実施できずにいたエレベータの定期点検を行いました。
地震による損害もなく「異常なし」の結果でほっとしています。
今回の震災で仙台市内は、津波の被害が極端に酷かった沿岸部を除いて、地震による被害はたいしたことなさそうに見えますが、そうではありません。
震度6強、被害を受けた建物はとても多いです。
ゴールの近くでは、ビルやマンションの屋上にある塔屋の損害が目立っています。
塔屋には、エレベータの機械室や高架水槽などがあり、ここに損害を受けると金銭的なダメージがとても大きい。
塔屋が地震で損害を受けるのは、たぶん高架水槽が原因だと思います。特に水量によっては共振がおきやすいのでしょうね。
こんな状態になってしまうと、止まっていた電気や水道が復旧してもエレベ-タや水道は長期間使用できなくなってしまいます。
たとえ地震保険険に加入していても、保険金は実際の被害額に応じて支払われるわけではなくて、あくまでも建物の主要構造部の損害に応じて、全損、半損、一部損の3種類に判別して支払われます。
主要構造部に損害があまりなく、機械・設備に被害が集中してしまうと、所有者の負担はとても大きくなってしまいます。

