石和温泉は、山梨県笛吹市にあり、JR中央本線の石和温泉駅下車で行けます。

 戦前より葡萄畑栽培に必要な井戸を掘った農家が25℃前後の硫化水素臭のする水が出ていることから、温泉が出るのではないかと噂されていたそうです。

 1961年に旅館「いすみ荘」で温泉掘削を行った際、毎分2000L、泉温49℃の温泉が湧出し、周辺の川や田畑に流れ出し、即席の露天風呂が作られたのが人気のはじまりとのことです。

 その後、山梨県企業局や地域内の温泉宿によって掘削が行われ現在に至っています。

 戦後の高度成長期に成立した新しい温泉街で、都心からの交通アクセスが良好で新宿駅から特急「あずさ・かいじ」で約1時間半、さらに中央自動車道が開通したことから、歓楽温泉街として発展しました。

 団体旅行客向けの歓楽温泉として知られ、コンパニオンを配置し「ピンクコンパニオンプラン」を売りにした温泉旅館が作られたほか、スナックやバーなどの酒場、さらにはストリップ劇場などの大規模な風俗街も作られました。

 歴史が浅く情緒に乏しい反面、いわゆる昭和レトロの雰囲気が楽しめる街並みとなっています。

 

 私は、山梨県で1961年に生まれ、17歳まで住んでいましたから、当然、石和温泉んは知っていましたが、ちょっと大人の温泉街というイメージもあり、行ったことはありませんでした。

 近年では、個人客や外国人客向けにも力を入れるようになったそうです。

 だからというわけではありませんが、法事で山梨に帰省する際に、2度ほど石和温泉のホテルに泊まったことがあります。

 温泉街は歩いていませんが、無色無臭の温泉に入り、ホテルの近くで、花火が打ち上っているのを見たりしました。

 

 石和温泉の近くの景勝地に昇仙峡があります。

 昇仙峡は、山梨県甲府市にあり、JR中央本線の甲府駅からバスで行くことができます。

 甲府盆地北側の荒川上流に位置する渓谷です。

 ここも、山梨を離れてから何度か行ったことがありますが、最後に行ったのは、2009年11月1日に、紅葉ミステリー・バスツアーで行きました。

 2カ所以上の紅葉スポットに行くということで、事前に行先は知らされていませんでしたが、山梨県北杜市の塩川ダム湖のみずがき湖と通仙峡と紅葉橋、そして昇仙峡に行きました。

 昇仙峡のシンボル、水面からほぼ垂直に屹立する高さ約180mの巨岩である覚円峰は、やはり絵になりますね。

 限られた時間ではありましたが、昇仙峡ロープウェイにも乗りました。

 バスツアーなので限られた滞在時間でしたが、それ以前に、行った時は、昇仙峡 影絵の森美術館にも行きました。

 世界的な影絵の巨匠の藤城清治氏が自ら監修・設計した、世界で最初の影絵美術館です。

 浮かび上がる作品の数々が楽しめる美術館でした。

 渓谷沿いの道の散策もこの時は、ゆっくりと出来ました。

 昇仙峡は国産水晶発祥の地として有名です。

 昇仙峡にある金峰山一帯には、かつて水晶鉱山が多数存在し、水晶の研磨・加工技術に優れていたことから、甲府は日本一の宝飾の街へと成長したそうです。

 お土産物屋さんにも、沢山の水晶関連のものがありました。

 

 水晶の加工品は見ているだけで幸せ

 

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