自宅ゲーム会552 バトルオブブリテン 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和6年3月28日

 

 さて、年度末も迫る本日ですが、夜にちいと時間ができたので少しばかりウォーゲームをプレイしています。

 

☆バトルオブブリテン

○概要

作者:RichardBorg

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:100-120分程度

 

 第二次世界大戦におけるドイツ軍によるイギリス本土攻略作戦をテーマにしたウォーゲームです。

 

①目標カードを各航空編隊に割り当てていきます。

②生産力に応じてイギリス軍はユニットの生産や、空港、レーダーの修理などを行います。

③両軍ともユニットを自軍の航空編隊に割り当てていきます。

④ドイツ軍が、飛行編隊の燃料を消費して移動を行います。この時、レーダー網に入るとイギリス軍は任意で迎撃に向かうことできます。

⑤ドイツ軍の移動が終わるとイギリス軍が移動を行います。この時、ドイツ軍に対して空戦を仕掛けることができますが、迎撃、空戦を合わせて各ターンごとに5回となります。

⑥迎撃はドイツ軍は参戦ユニットのデッキから3枚の空軍、イギリス軍も参戦ユニットのデッキのから全空軍をとってダイスにより損害を判定します。空戦はそれぞれのデッキで1対1の勝ち抜き戦を行います。

⑦戦闘後、ドイツ軍が爆撃の目標地点にいると爆撃を行います。成功するとドイツ軍が、失敗するとイギリス軍の得点になります。

⑧必要に応じてユニットを帰還させます。

⑨これらを繰り返し、4ターンを終えたところでゲームは終了です。損害や領域の支配などから勝利点を計算し、より多くの得点を獲得した勢力の勝利となります。

 

〇プレイ経過

 ドイツ軍を担当し、イギリス軍の防衛網を掻い潜って本土爆撃を狙います。序盤は防衛網に穴をあけるためレーダーや空港を爆破を重点的に狙いますが、イギリス軍の生産力は高く破壊してもすぐに再建されてしまいなかなか穴を穿つことができません。

 

 加えて、航空戦に関しては編隊のカード枚数自体はドイツ軍が多いのですが、爆撃機を含むドイツ軍に比べると戦闘機のみで編成されたイギリス軍の方実質は強い上、撃墜がゲームから除外のドイツ軍に比べると、イギリス軍は何とか撃破しても生産により回復されてしまい、こちらでもなかなか数を減らすことができません。

 

 最終的にレーダーなどの設備と違い再建ができない都市に向けて重点的に爆撃を行いましたが、防衛網を強行突破した損害は大きく計画通り爆撃が行えたのはごく一部という状況になります。

 

 4ターン終わったところでゲームは終了となりますが、航空戦による空軍の損害がイギリス比べてドイツ軍は非常に多く、勝利点で大きく差をつけられ敗北となりました。

 

〇評価

 空戦テーマとしては最多といえるバトルオブブリテンを扱ったウォーゲームでデザイナーは「コマンドアンドカラーズ:エンシェント(「自宅ゲーム会82」を参照。)」「バトルロア2nd(「自宅ゲーム会79」を参照。)」などのRichardBorg氏です。氏はこれら以外でも同様のシステムを使って様々な時代を扱ったタイトルを製作されていますが、ウォーゲームにしては珍しく違うシステムとなっています。

 ドイツ軍としては各編隊に秘匿の目標を付与しイギリス軍の防衛網を掻い潜って到達し爆撃することを目指し、イギリス軍はレーダーで捕捉することによる水際での迎撃、侵入された後の本土上空でのドッグファイトを駆使して如何にドイツ軍の爆撃を妨害を狙います。ドイツ軍はいきなり本土の奥を攻めるには厳重な防衛線を力づくで突破しなければなりませんし燃料も多く必要で、目標カードの引きに左右されるところはありますがどこからどう爆撃していくかというのが、イギリス軍はラウンドごとの迎撃とドッグファイトは合計で5回までと制限されておりこの回数をどの航空隊がどの目標に対して使うのかがそれぞれ、考えどころとなっています。ちなみに、戦闘は集団戦なのでそれなりにリスクはあるものの足止めができる迎撃とユニットごとの強さがものをいうとはいえすり抜けられるとその後の爆撃に繋がりかねないドッグファイトの2種類があり、5回をどちらに割り振るかというのは難しいですね。

 その一方で、ドイツ軍の爆撃目標としては生産力の都市、空軍の拠点である空港、探知するレーダーの3種類があります。修復力でもある生産力を低下させるために都市を狙いたいところですが、その多くが内陸にあり狙うとなるとそれだけ反撃を受ける機会が増えることになります。このため、空港やレーダーといった防空設備を事前に爆撃して安全を確保したいところですが、これらの施設は1生産力で修復されてしまい、費やした労力に全く見合わないため最終的には再建ができない都市へ無理やり突撃というのが最適解かなと思えてしまいます。目標自体カードで制約されるのでそもそも防空設備を狙えるかどうかというのに運も絡みます(まあ、この辺は現場を知らない首脳部からの無茶ぶりだと思うとまあw)。加えて、航空戦に関しては編隊のカード枚数自体はドイツ軍が多いのですが、編隊に爆撃機を含むドイツ軍に比べると戦闘機のみで編成されたイギリス軍の方が実質は強い上に、撃墜がゲームから除外のドイツ軍に比べると、イギリス軍は何とか撃破しても生産により回復されてしまい強力な戦力をある程度継続的に維持ができます。航空機の損害自体が勝利点でもあって(イギリス軍の航空機は生産することで勝利点の対象とならなくなる)、ドイツ軍の勝目がほとんど見えないという印象です。一応、爆撃でも勝利点は受け取れるものの上記の通り都市以外は再建ができその際に得点が喪失するため、空軍の損害を補填できる程の得点できる可能性はそれほど多くないと思います。

 また、イギリス軍は戦闘後の帰還時に戦力の再編成ができ、この行動自体にペナルティはないのでほぼ終始全力が出せますが、ドイツ軍は空港に戻ること自体作戦の失敗でイギリス軍に得点をもたらすうえ、帰還時に撃沈するリスクもあって、こういった面でもドイツ軍が不利な要素となっています。

 そんなわけで、コンポーネントもよくカードで航空部隊を編成するところなどシステムやプレイ感も悪くないとなかなか面白さを感じるゲームではありますが、現状だとイギリス軍の強さが目立ち、ドイツ軍としての勝ち目が非常に少ないという印象を感じ、この辺りのバランスがもう少し何とかなればというゲームでした。

 

 

☆ストリートサッカー

○概要

「自宅会538 前半」を参照。

 

〇プレイ経過

 少し時間が余ったので、最後にこちらをプレイしています…が…

 

 終始ダイスの不調に悩まされ、1点を返すのが精いっぱいで、1対4で敗北という結果でした。

 

 

 ここで時間となり、本日は終了しました。

 

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