自宅ゲーム会463 前半 クルセイダーキングダム 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和4年12月24日

 

 いよいよ今年も残すところ1週間、本日はクリスマスイブ…ではありますが子供たちへのプレゼントの準備はしつつ今日も今日とて、いつものように朝から来たちいとゲーム会を始めます。

 

☆クルセイダーキングダム

○概要

作者:JesúsPeraltaGarcía

対象年齢:14歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:60分程度

 

 十字軍とイスラム軍の戦いをテーマにしたウォーゲームです。プレイ人数からマルチ系かと思いますが、人数に応じてルールが異なっているのは特徴です。

 

①プレイ人数に応じたシナリオのセットアップを行います。

②ターンの開始時に手札を配布します。このとき、前のラウンドで手札枚数に増減がついてると調整します。

③手番になると手札から「イベントとしてプレイ」「侵攻(エリアへの攻撃)」「侵入(手札を除去させる)」「手札の破棄」「パス」のいずれかを行います。

④エリアを攻撃する場合、手札から兵士カードを出して戦力に応じてダイスを振り合ってその結果で支配の判定を行います。このとき、手札から反応カードをプレイし補助することもできます。

⑤攻撃側が戦闘に勝利すると駐屯軍を配置するか、手札枚数を増加させるかを選択します。敗北した防御側は手札枚数が減少します。

⑥これらを繰り返し、全員がパスをするとターンは終了します。

⑦シナリオの勝利条件を満たすことにより勝利することができます。

 

○プレイ経過

 もともと2人用は協力シナリオとなるので、今回はイスラム軍2人と十字軍2人でのチーム戦となる4人用をそれぞれ陣営を担当して2人でプレイします。

 

 序盤、初っ端からダマスカスの独立化に成功しましたがダマスカス軍(黄)に即座にダマスカスを奪還されてしまいます。この後ほぼ五分五分の殴り合いを繰り広げていましたが、反乱によるエルサレムの独立を許すなどややイスラム軍のカードに振り回されてる感があり十字軍が劣勢といえました。

 

 しかしながら、強力なカードに恵まれたアンティオキア軍(赤)がアレッポ軍(緑)を押し返していくことで全体の戦況も徐々に好転していきます。

 

 最終的にはエルサレム軍(青)の乾坤一擲の攻勢でダマスカスを攻め落とし、最後のダマスカスの反撃作戦も耐えたことで十字軍の勝利となりました。

 

○評価

 十字軍の戦いをテーマにしたウォーゲームです。プレイの対応人数が1-4となっているところからソロプレイもできるマルチ系かと思われますが、基本システムは同じながら1人ならソロ、2人なら協力、3人なら1対多、4人なら2VS2をしつつも最終勝者がひとりという半チーム戦となっており、シナリオによって舞台背景も違っているというところが特徴です。

 また、ボード上にはエリアの支配を示す城マーカーと防御力を強化する駐屯軍マーカーしか配置されていませんが、ユニットが登場せず手番プレイヤーがカードをプレイすることでエリアの支配権を奪い合うカードドリブンになっているというのも特徴ですね。この仕組みは少し前にプレイした「Hitler's Reich(「自宅会416 前」を参照。)」と似たような印象ですが、カード効果や仕組みが全体的に簡素になっていることもあり、かなり手軽になっています。とはいえ、カード効果を撃ち合い手札と領土を削りあうプレイ感はなかなか楽しかったです。

 一方で、大きく気になったというのはありませんがプレイ人数により形式が異なるというのは、今回のような変則でなければ2人だと対戦ができないということでもあって、このあたりのプレイのバリエーションが広そうで狭まってるのは良し悪しだったと思います。

 

 

☆ネクロマンサーズナイト

○概要

作者:Nemo&Gaku&Kazu

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:120分程度

 

 見習いの死霊使い(ネクロ)となり、骸骨の兵隊や過去の英雄などを使役して敵対する死霊使いの撃破を目指すゲームです。

 

①手番になるとまずマラを獲得します。

②アクションとしてネクロを行動させるか、瞑想によりマラの獲得や英霊をスカルに降臨させます。さらに共通アクションとして魔法の使用(敵ボーンの撃破が必要)、英霊の降臨、手札の確保が行えます。

③降臨されたスカルはマリアとなり能力が強化されます。この時、スカルのクラスと英霊のクラスが一致しているとより協力になります。

④敵ボーンを撃破すると魔法が使え、追加のマラの獲得や撃破されたマリアの復活が行えます。

⑤マリアはアクションの後で各自が独自に行動を行えます。マリアは攻撃時にマラを消費します。

⑥攻撃はダイスによってダメージが判定されます。

⑦手番の最後に手札の補充を行います。

⑧これらを繰り返し、敵ネクロを撃破すると勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。各自前線にボーン、中央にネクロその左右にスカルが配置されています。最初のスカルはまだ英霊が降臨されておらず弱い状態です。

 

 英霊は少ないコストでランダムに降臨させるものと、コストはかかるが手札から任意で降臨させるものがありますが、とりあえず通常のスカルよりは強力なので両方を手早く進め戦力を強化していきます。

 今回は特に戦士の能力と狂戦士の能力を併せ持つマリアが猛威を奮って敵を次々と撃破していきます。

 

 ちいも撃破されたスカルを復活させながら体勢を立て直そうとしますが、こちらの攻勢はとまらず。

 

 最終的には孤立したネクロをフルボッコにしての勝利となりました。

 

○評価

 見習いの死霊使いであるネクロとなり、骸骨の兵隊や過去の英霊などを使役して敵対する死霊使いの撃破を目指すゲームです。 

 ユニットを動かし敵将を追い詰めていくところなどは将棋やチェスなどのアブストラクトに似たところはありますが、憑依したユニットの能力の活用やダイスによる戦闘判定など全体的にはデジタルゲームのSRPGやウォーゲームっぽさのあるタイトルとなっています。

 特徴的なのは多彩な能力を持つキャラをユニットに降臨させることができるところで、これらの能力を使いながら如何に効率的に敵陣へ攻め込むかというのが考えどころとなっています。ちなみに、スカルのクラスと英霊のクラスが適合するとより強力になるのですが適合しなくてもスカルと比べると強化となっており、ランダムの降臨はコストが低くまたアクション的にも別アクションなため展開が速くなるということもあって、このあたりの使い分けというのは難しいところです。

 一方で、強力なユニットが比較的簡単(ボーンを撃破すると使える)に復活&そのときの配置が空白マスなら任意ということもあって、展開としてはやったやられたで変に長引きやすくやや冗長かなというのがありました。

 また、多彩な能力というのはいいのですがそのせいもあって1枚のカードの情報量が多く文字が小さくなっていることもあって、カードの能力を把握しにくくなっているのも気になったかな。上限2枚の手札だけでなく場の両軍のキャラ、どんどん枚数が増えていく墓地のカードまでとなるとなかなか大変でした。

 ついでにいうと、マラの管理という要素がありますが、確かに用途は多いのですが、手番の最初、瞑想による追加、マリアの撃破によるボーナスと思ったよりも獲得機会があって、燃費の悪いキャラばかりで固めない限りそれほど不足というのを感じなかったというのもありましたね。

 とまあ、いろいろ気になった点を上げてはいますが、特に文字の細かさ等による視認性の悪さなどがもう少しよくなれば、普通に楽しめる内容にはなっていると思います。

 

 

 ここで午前中は終了となりました。

 

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