自宅ゲーム会458 前半 ポエニ戦争 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和4年11月13日

 

 さて、今週もいつものようにちい、やまとのゲーム会ですが、朝はいつものようにちいと2人でウォー。届きたてのこちらのタイトルをプレイしています。

 

 

☆ポエニ戦争:ローマVSカルタゴ

○概要

作者:中黒靖

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:120分程度

 

 2022ゲムマ秋の新作で、ローマとカルタゴが国家の趨勢を賭けて争ったポエニ戦争をテーマにしたウォーゲームです。

 

①戦争の準備として各戦争の最初にセットアップを行い支配しているエリアからRPを獲得します。この時、RPを使用して戦力を増やすことができます。

②戦争の準備が終わると手札を獲得し、RPを消費してVPが少ない側からRPを消費して先攻となるかを決定します。この時、両者とも消費しなければ(できなければ)戦争が終了します。

③作戦フェイズのインパルスとして「軍団の動員」「地上移動」「海上輸送」「作戦カードの使用」「パス」のいずれかを行います。

④軍団が移動し陸上で同じエリアに入ると戦闘が発生します。戦力に応じてダイスをふって損害を適用します。

⑤両プレイヤーのインパルスが終わるごとにダイスをふり作戦フェイズの終了判定を行います。

⑥インパルス以下の出目が出ると作戦フェイズが終了しますが、カードやRPを消費することで継続することもできます。

⑦作戦フェイズが終わると支配しているエリアに応じて得点計算を行います。得点計算の結果規定点に到達していなければ②に戻ってターンを繰り返します。

⑧得点が規定点に到達する、RPを消費できないというどちらかの条件を満たすと戦争は終了となります。VPの多いほうが戦争に勝利します。もしくはターン終了時にどちらかの首都を含む国を支配しているとその時点でVPに関わらず勝利となります。

⑨これらを繰り返し、3度の戦争の中で先に2勝した勢力の勝利となります。

 

○プレイ経過

 カルタゴ側でセットアップを行い、まずは第一次ポエニ戦争が勃発します。初期の戦力はどちらもそれほど多くはありませんが、ローマの優れた動員力により徐々に戦力的に差がついていきます。その一方で、先攻となるローマが最初のインパルスにおいて「1」の出目を出すところから始まり頻繁にインパルス判定で失敗するという状況が続き、初期のRPが瞬く間に減少していきます。

 

 そんな中ではありましたが、サルデーニャをとりティレニア海の支配を取ったローマは続く目標をシチリア島にさだめ強襲を仕掛けてきます。しかしながら、カルタゴはハミルカルの登場により戦術的優位を確保しており、シチリア島に攻め込んできたローマ軍を返り討ちにします。シチリア島が手強いとみたローマは攻城兵器を持ち出し手薄なカルタゴ本土に目標を変更し、一旦カルタゴが陥落してしまいます。

 

 アフリカへ戻り本土を守るという選択肢もありましたが、ハミルカル率いるカルタゴ軍はアフリカに戻らず逆にタレントゥムからイタリア本土に上陸します。来たローマ軍も迎撃に来ましたが、ここでもハミルカルが強さを見せて退け、そのまま守備隊のいないローマを陥落させることに成功します。ここで、ローマの資源が尽きたこともありここで最初の戦争は終了です。お互いがお互いの首都を攻め落としているという状況でしたが、勝利点で勝るカルタゴが史実と異なり第一次ポエニ戦争の勝利となります。

 

 続いて第二次ポエニ戦争に突入します。先の戦争にほぼ資源を費やすことなく勝利し、さらにヒスパニアからの権益で潤ったカルタゴはヒスパニアを中心に圧倒的といえる戦力を揃えて戦いに臨みます。ちなみに、ハミルカルをハンニバルに交代することもできましたが、今回は最初のカードに別のものを優先したことからハミルカルがアルプスを越えることとなりました。

 

 アルプスを越えることで親衛隊となったカルタゴ軍は強く、イタリアに侵入してからもローマ軍を寄せつけません。しかしながら、一方のローマは持ち前の動員力で戦力を回復させ、さらにハミルカルに対抗するためスキピオとマシニッサという強力な指揮官を投入してきます。ただ、親衛隊がうろつく本土では無理をせずローマを守るにとどめ、海路でシチリアを攻撃してきます。

 

 一時はシラクサも陥落しましたが、シラクサの反乱もあり再びシチリア島はカルタゴのものとなります。シラクサを追われ海上に逃れたローマ軍はこの時点でほとんど補給物資もなくなっていたため、最後の作戦としてアフリカに上陸してきます。アフリカ全土が陥落することによる敗北という可能性もあったためイタリアから急遽主力を引き返し、アフリカにおいてスキピオVSハミルカルという戦いが勃発します。

 

 親衛隊も投入し優勢かと思われたカルタゴ軍でしたが、出目が振るわず壊滅してしまいます。とはいえ、ここでローマの資源が尽き戦争も終了します。大敗となった最後の戦いはともかく、全体的な戦況は大きくカルタゴが優勢であり、その結果第二次ポエニ戦争もカルタゴの勝利で終わる。二度の敗戦にローマ市民の心も折れて降伏、カルタゴの勝利となりました。

 

○評価

 ゲームマーケット2022秋の新作で、ローマとカルタゴが覇を競ったポエニ戦争をテーマにしたウォーゲームです。ちなみに、ポエニ戦争は、ハンニバルとスキピオという稀代の英雄が争う最も有名な第二次、ハンニバルの父ハミルカルがローマに挑む第一次、斜陽のカルタゴがローマの侵攻に破れ滅亡した第三次と大きく三度の戦役に分かれ、(第三次を扱ったものはあまり見かけませんが)それぞれのポエニ戦争を扱ったものはあるものの、本作は第一次から第三次を通して扱うというなかなか珍しいタイトルとなっています。

 木製のコマ、カードの使用など一見すると同作者のタイトルで管理人がウォーゲームの中で最もプレイしている「300(「自宅ゲーム会178 後半の後半」を参照。)」に似た雰囲気を持ったゲームではありますが、システム的にはカードドリブンではなくインパルスごとにアクションを選択するタイプとなっており通常の行軍などにはカードは使用しません。カードはインパルスや攻城戦の延長などにRPの代わりにに投入できることもあってどちらかというとリソースのひとつという感じですが、多彩なイベントが付与されており勢力の強化や強力なイベントとしても使用することができます。特徴的なのはこのカードが任意に選択できるというところでその選択は悩ましいものですが、それぞれのカードは使用条件が付与されており強力なカードが無条件に使用できるというものでもありません。例えばローマのスキピオはローマが劣勢でないと使用できない、ハンニバルはハミルカルの敗北(もしくはハミルカルとの交換)でないと登場させられないなど、こういったカードの使用タイミングによってポエニ戦争らしさを演出しているのは面白いところだと思います。

 また、三度に渡る戦争をそれぞれ戦役として独立させて展開し勝敗をつけることとしながらも、その結果は続く戦争へ影響を与えているところも特徴で、戦争の帰趨が定まってくると負けること覚悟でRPを温存したり、本土以外の領土に守備兵を展開しておいて戦力を残しておくなど、次に訪れる戦争に向けた戦争の終わらせ方というのも重要となってきます。3戦のうち先に2勝を上げたら勝利となっていることから、各々がどの戦争の勝利を狙って各リソースをどう確保・分配し、どう終結を目指すかというのは考えどころとなっています。

 ちなみに、メインのリソースであるRPですがエリアの支配などから戦争開始時に手に入ります。戦争において作戦ターンを開始するためには必須であるため、劣勢な側は特に温存が必要なのですが、このポイントを投入することで戦争の前に戦力増強を行うことができます。難しいのは戦力の増強は戦争が始まると1アクションでRPを消費せずに増やせるというところで、こう見るとあえて投入する必要があるかというのに疑問がつきます。しかしながら、戦争が始まってから準備を整えようとすると、相手があらかじめ準備を整えてきた場合は当然不十分な戦力で争わないといけなくなりますし、インパルスが可変ということもあってのんびり徴兵をしていると動く前にターンが終了したということもありえます。上記のとおり、戦争を開始する際には必要なポイントでもあるため、どの程度を事前準備として投資するか、作戦のために残しておくかというのは悩ましいですね。

 大きく気になったところはなく、戦力の補充量で優れ戦略的な優位を持つローマ、ハンニバルやハミルカルといった長期に使用できる優秀な指揮官、アルプス越えによる親衛隊といった戦術的な優位を持つカルタゴといった非対称な両軍をどのように運用して三度に渡るポエニ戦争を勝利に導くか、期待以上に面白く今後のプレイも楽しみといえるタイトルになっていたと思います。

 

 

☆超かんたん関が原

○プレイ経過

 まなぶんさんによる10分で終わる関ヶ原です。先日テストプレイを行いましたが、ルールの明確化などが入ったこともあり、再度ちいと2人でテストプレイです。

 

 合計5回のプレイを楽しみましたが、いくつか気がついたことなどをまなぶんさんへお伝えしています。ちなみに、現段階で戦闘結果にランダム性を導入する選択ルールなどが追加されており、次回のテストプレイの時には試してみたいと思っています。

 

 

☆ラン○・ラルの戦い

○プレイ経過

 昼食をはさんでやまの到着まで少し時間があったので続いて同じくまなぶんさん作のこちら。こちらは、まなぶんさんとお兄さんによる最終テストプレイを経てルール確定版となっています。

 

 今回はラル隊を担当します。最初のターン、ア○ロ&セ○ラの乗ったガ○タンクが迂回してきたところをザ○で迎え撃ったところ、能力的には大きく劣っていたものの上手く奇襲にでもなったのか撃破に成功し強力な対艦能力を持つガ○タンク、優秀な能力を持つア○ロ&セ○ラを一網打尽とします。

 

 しかしながら、続くターンにはハ○トの乗るガ○ダムの攻撃でグ○&ラン○・ラルが撃沈となり、両軍とも主役が欠ける展開となります。ただ、ラルの撃沈後に登場したハ○ン様の指揮のもと(搭乗できる機体が条件を満たさないと登場しないため戦艦で待機していたのでイメージw)生き残ったラル隊が奮戦し、搭乗機がザ○にも関わらずガ○ダム、ガ○キャノン、G○ァイターと次々と撃破していきます。結局、ラル隊の損害はラルとグ○のみ、ホ○イトベース隊の全MSがなくなったことによる勝利というなかなか面白い展開となりました。

 

 

 後半に続きます。

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村