令和4年3月30日
さて、本日は平日ではありますが近所に用事できたちいに声をかけ突発の2人でのゲーム会です。
☆こちら異世界転生局
○概要
作者:蜂月
対象年齢:12歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:60-90分程度
異世界転生局に入局した新米女神となって、数々の英雄たちと契約し滅びに瀕した世界の救済を目指すゲームです。ちなみに、「オレとオマエの異世界転生(「自宅会277 後半」を参照。)」、「異世界ギルドマスターズ(「自宅会270 中盤①」を参照。)」に続く異世界三部作の最後となるゲームのようです。
①使用する女神と初期の能力を選択してゲームを開始します。
②手番になると「2体あるアバター(ワーカー)を移動させ移動先のアクションを実施」「休暇」「覚醒」のいずれかを行います。
③アバターが他のアバターのいるマスに移動するとマウントが発生します。職階の差によってペナルティやボーナスを受けます。
④様々なアクションでリソースのソウルを消費しますが、使用したソウルは経験となりパラメーターを上昇させることが出来ます。
⑤パラメーターを上昇させガーデンボードに配置スペースが出来ると英雄と契約が出来ます。契約した英雄は様々な恩恵をもたらします。
⑥アクションやマウントによって穢れが生じ、一定数溜まるとそれ以後穢れをうけるアクションを選択できなくなりますが、休暇を行うことで穢れを回復することが可能です。
⑦覚醒はコストを支払いゲーム開始時に選択した能力と覚醒能力を入れ替えます。
⑧これらを繰り返し、英雄もしくは世界の山札がなくなるとゲームは終了です。得点を計算し、最も得点の多いプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
管理人が勝利の女神、ちいが鼓動の女神を選択しゲーム開始時の様子です。
中央の2枚のボードが天上と下界を表しており、それぞれに配置されたアバターを同じボード内の別エリアに移動させながらアクションを行っていきます。
手前には個人ボードがあって、左側はリソース管理や修練による能力解放にかかわるボードとなっており、右側のガーデンは3つのパラメーターを上げつつ空いたスペースに英雄を配置するボードとなっています。
天上でソウルを集め、それを使って管理人は下界で修練や世界救済を進めていきます。ちいはあまり修練を行わず他のアクションや管理人とは反対に繁栄を重視していました。また、ガーデンのパラメーターも3つをバランスよく進めている管理人に対して、ちいは青以外の2つを重点的に進めていました。
後半に得点の高い局長からのオーダーカードを2枚とられてしまったものの、英雄の数や救済した世界からもたらされる得点など、全体的に優勢に進めていた管理人の勝利となりました。
○評価
滅びに瀕した世界を救う特務担当部署「異世界転生局」に配属された新米女神となって、同僚と競い時にマウントを取りながら世界の救済に励み名声を集めることを目指すゲームです。
基本的なシステムはワーカーを異なるアクションエリアに移動させながらアクションを行っていくという、ほぼワーカープレイスメントなシステムで、ソウルや英雄を集める天上、集めたソウルを使って世界の救済や修練を行う地上という2つのボード上をそれぞれで右往左往させていきます。ワーカーには排他性はなく既にワーカーのいるエリアを選択することも出来ますが変わっているのはマウントという要素で、職階が同じか上の相手に対しては穢れが増えるというペナルティが発生するものの、職階が下の相手に対してはボーナスが発生するため、それぞれのプレイヤーの職階によってアクション選択の狙いが変わっていくのは面白いところだと思います。
また、メインのリソースとなるソウルは普通のゲームだと使用するとストックに戻すことになりますが、本作では実務経験として積み重ねられ、それがガーデンの成長につながります。ガーデンが成長すると英雄が配置できるようになり、それによってより効率よくソウルが集められるようになるなど、上手く循環するような感じでデザインされており、如何に効率よくアクションを積み重ね拡大再生産、さらには得点要素へつなげていくかというのが考えどころとなっています。ちなみに、各アクション単体の手間は軽いものが多く手番手番がスピーディーに展開していくのもいいところだと思いますね。
大きく気になったものはありませんが、展開がスピーディーであるためにせっかくのフレーバーをゆっくり楽しむという時間がとりにくいという贅沢な悩みはありました。
とまあ、特徴的な要素を組み込みながらも上手くまとめられたワーカープレイスメントで、プレイアビリティも高いと全体的に隙のない面白いゲームになっていると思います。
☆ディアヴォロの橋
○概要
作者:MartinEbel
対象年齢:10歳以上
対象人数:2人
標準時間:30分程度
多くの島を作り、それぞれの島を橋で結ぶことを目指すアブストラクトゲームです。
①手番になるとタイルを2枚配置するか、橋を配置します。
②タイルは1から3枚だと砂浜で、4枚つながると島になり得点が発生します。島と島(間に砂浜を経由してもいいので)を橋で結ぶとより多くの得点が発生します。
③新たに島を形成するとき、斜めを含む隣接マスに自分のタイルでできた砂浜や島があると島を作ることが出来ません。
④これらを繰り返し、タイルの配置ができなくなるとゲームは終了です。得点を計算しより高いほうの勝利となります。
○プレイ経過
管理人が赤、ちいが白でゲーム開始です。序盤は中央から砂浜の形成が始まりましたが・・・
徐々に島ができ橋もつながっていきます。ただ、島になると砂浜に隣接できないという条件がなかなか難しく、お互い序盤のタイルの配置では無駄にしたところも結構ありましたね。
そんなこんなでタイルがおけなくなったためゲームは終了です。得点を計算すると同点となりましたが、橋の数というタイブレイク条件を制した管理人の勝利となりました。
○評価
多くの島を作り橋で結ぶことを目指すアブストラクトです。
手番には橋の土台となるタイルを配置するか、橋を配置しタイルをつなげるとシンプルですが、タイルの上には橋を通せないためタイルを優先していると橋を架けるタイミングを逃し、橋を優先するといい場所を先におさえられてしまうというジレンマが悩ましいです。
また、タイルが集まってでき得点の基礎となる島は配置制限が思った以上に厳しく、慣れないうちは布石と思って配置していたタイルが邪魔になったりということもよくあります。この制限を逆手にとって、どこに島を作るのかそして相手の島作りをどうやって邪魔をするのかという駆け引きは考えどころとなっています。
大きく気になったというところはなく、最終的な各所に橋の架かった見た目も含め、なかなか面白いアブストラクトとなっていると思います。
ここで時間となり本日は終了となりました。2タイトルでしたが平日に急遽ボードゲームができたのは何よりでしたね。