令和3年12月12日
午後になるとやまが到着し、ここからは3人でのゲーム会です。
☆グルームヘイヴン
○概要
「自宅会351後半」を参照。
○プレイ経過
※レガシー系ということもあって基本的には情報を入れずにプレイした方が面白いと思います。ネタバレは少なめのつもりですが、今後プレイしようと思っている方は飛ばしてもらった方がいいと思います。
まずは、このメンバー恒例のこちらから。前回の冒険で最初の引退が発生し、新たなメンバーをくわえての初陣となります。この新メンバー、レベル差の関係もあって火力の面では見劣りしますが有用なサポート系能力を所有しており、アンドット系モンスターがごった返す聖堂を協力して突き進んでいきます。
そんなこんなで、新パーティー最初の冒険は危うげなくクリアーとなりました。
☆レッド7
○概要
作者:カールチュディク&クリスシェスリク
対象年齢:9歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:5-10分程度
手番毎に最強のプレイヤーとなることでゲームの脱落を免れ、最後まで生き残ることを目的としたゲームです。
①手番になると手元、場、もしくはその両方にカードをプレイします。
②手番の最後に場のルールに基づき手元に展開しているカードが現最強となっていなければ脱落します。手番に手札がない場合も脱落となります。
③これらを繰り返し、最後まで生き残ることで勝者となります。
ゲーム開始時の様子です。最初のゲームは管理人の勝利となりましたが、
2戦目は真っ先に脱落し、最後まで残ったちいの勝利となりました。
○評価
手番が来るたびに自分のセットを強化する手元か全体のルールとなる場のどちらか(もしくは両方)にカードをプレイし、ルールに基づくトップとなることで脱落を免れながら、最後まで生き残ることを目指すカードゲームです。手札がなくなると脱落してしまうため、手番には出来るだけ1枚のプレイで対応したいところですが、1枚で対応できたとしても場のルール変更ばかりだと手元のセットを強化することができず後半がきつくなるため、手元の強化、手札の残数のバランスをどうしていくかというのは考えどころです。
比較的短時間に出来るカードゲームとしてはなかなか面白いゲームだとは思いましたが、その一方で後半になり手札がなくなるにつれて選択肢は減っていきますし、選択肢が多く色々考えてしまう序盤も一巡してくる間に状況は比較的動くので他のプレイヤー次第というところも強く、結果なるようにしかならないところがあります。このあたり、もう少しコントロールしている感があったらより面白かったのではと思いました。
☆パックスポリフィリアナ
○概要
作者:MattEklund&PhilEklund&JimGutt
対象年齢:14歳以上
対象人数:1-6人
標準時間:120分程度
メキシコ革命をテーマに独裁者ポリフィリオディアズの打倒、もしくは後継者としてメキシコへの影響力を高めることを目的としたゲームです。
①プレイ人数に応じたカードの準備などゲームのセットアップを行い、以降順番に手番を行うことでゲームは進行します。
②手番になると「カードのプレイ」「カードの購入」「カードの売却」「部隊の再配置」「土地の購入」「アップグレード」「警察」「推測」といったアクションの中から3アクションを実行します。
③アクション終了後、カード市場の端にヘッドラインカードが来ているとカードを破棄します。この時恐慌や恐慌の終結が発生する場合があります。
④市場にカードを補充し、場の企業などから収入を獲得します。
⑤場にプレイしたカードの中には4種類の威信値が書かれているものがあり、所有している場合は該当のパラメーターが上昇しているものとします。
⑥トップルカードが場にあると購入することが出来ます。これを購入することでポリフィリオの打倒に挑戦することができ、その時点の政体とその政体に対応するパラメーターを確認します。
⑦トップルカードの基本値及び挑戦者以外で最小のパラメーターを持つ2名の合計と比較し、上回っている場合は勝利となります。逆に下回っていると失敗です。
⑧4枚出現するトップルでポリフィリオを打倒できない場合、最終的に多くの資金を所有しているプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。中央がカード市場で、市場右手前には政体を現すカードがかかれています。
手前には農場主カードが配置されており、農場主によって特殊な能力を所持しているとともに2の基本収入があります。トップル時に裏返すことで記載されているパラメーターを上昇させることができますが、その場合収入がなくなります。
序盤、メキシコ各地に企業を建てながら資金を集めます。
しかしながら、共産化の影響でソノラ州の企業が国営化します。管理人はソノラ州を中心に発展させていたのでそのあおりを受けて大幅に勢力が縮小します。ちいはチワワ州が中心、やまは米国だったので管理人ほどの影響はありませんでした。
中盤以降、チワワ州の企業や米国への接続によりちいは大きな資金を得ていました。この資金を共産化に投資し、チワワ州の企業も国営化します。この影響を最も受けたのは実行したちいでしたが、ちいはそこまでに溜めた資金で関係カードを購入してさらに革命のパラメーターを上げ革命を実行します。
これに対しては、管理人、やまが農場主を裏返すことでぎりぎり革命を防止します。管理人としてはディアズの腹心として勝利する道筋ができていたものの、このちいの革命によって一手遅れが出てしまいます。
今回はその一手が致命傷となり、最後のトップルを実行されてしまいます。ただ、このトップルは失敗に終わり、最後は資金での勝負となりましたが、革命で多くの資金を失ったちいを横目に米国企業で堅実に稼いでいたやまの勝利となりました。
○評価
メキシコの独裁者ポリフィリオディアズに対するメキシコ革命という(特に日本においては)かなりマイナーなテーマのゲームではありますが、シエラマドレ社でいくつかリリースされているPAXシリーズの初代にあたりR3.12.15現在シエラマド社のタイトルの中でもトップという評判のいいタイトルでもあります。なお、PAXシリーズはいまのところ「PaxPamir(「自宅会319 中」を参照。)」しかプレイしていませんが、プレイ感でシリーズだなと感じられるところはありましたね。
とはいえ、「PaxPamir」が勝者となった勢力の中でトップの影響力を競うという勢力内での半協力的なところがあったのに比べると、本作は基本的にはトップルを実行したプレイヤーしか勝利することがありません。その上、トップルの実行時には他の一部のプレイヤーのパラメーターがポリフィリオの補正となるため、勝利を目指す場合できるだけ他のプレイヤーの影響力が少ない政体への集中することが有効といえます。ただ、上記の通り他のプレイヤーが優勢なパラメーターについては、上昇させることでそのトップルを妨害する効果もあるため、勝利と妨害のためどのパラメーターをどの程度上昇させるかというのは考えどころとなっています。ちなみに、ゲームには200枚を越えるカードがありますが実際にはその半分も使われず、カードの出現順も不明ということもあって、見通しの悪さはありますがその分市場のカードの状況を見ながらどのように勝利への道筋をつけていくかというのは悩ましいところでもあります。ゲーム毎に色々な展開となるのはいいところかな。
一方で、まあシエラマドレ社らしいといえばらしいのですがルールの初見での分かりにくさというのはあると思います。
また、本作のカードはシエラマドレ社のほかのタイトルと同じくフレーバー要素が多めで、ゲームに必要な部分だけ見ると言語依存は少なめ(それでも多少は必要で和訳化されているとプレイしやすい)となっていますが、カードがカラフルで一見すると必要な情報が見難いというところは気になりましたね。トップルカードは重要なものですが、トップルの文字が目立たないので他のイベントに紛れて、登場から数ターンして気づいたなんていうのもありました。
とまあ、いくつか気になるところがなくはないですが、カードの出現や効果に振り回されつつも如何に上手くパラメーターのマネジメントを進めていくか、評判の良さも分かるといえる面白さのあるゲームになっていたと思います。
ここで時間となり本日は終了となりました。