自宅ゲーム会267 後半① 風の民とナーシカ:エピソード2夢のナーシカ王国 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

令和2年3月29日

 

 後半になっても引き続き同人系のゲームばかりプレイしている本日ですw

 

 

☆ABCダンジョン

○概要

作者:sangenya

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:30-45分程度

 

 冒険者となってダンジョンに入りさまざまな場所をめぐり、より多くのエリアを探索して回ることを目的としたゲームです。

 

①手番になるとカードを1枚プレイし、カードに対応したエリアに床タイル及び配置した床タイル上にコマを配置します。

②配置したエリアに対応した場所からカードを獲得するとともに、新たなカードを補充します。

③補充したカードにトラップマークが描かれているとトラップメーターを進めます。この時、トラップメーターが上限に到達すると配置したばかりのコマ及びその周囲のコマを除去します。

④プレイしたカードの効果を使用し、特定の広さのブロックが出来ればオベリスクを配置します。

⑤この手順を山札がなくなるまで繰り返します。山札がなくなってからは、新たなカードを獲得せず残りの手札で手番を行います。この時、配置するタイルはなくなっているためコマは既に配置しているコマの隣に配置します。

⑥手番の最後に床タイルが手元になければ新たな床タイルを獲得して手番が終わります。

⑦これらを繰り返し、全てのプレイヤーの手札がなくなればゲームは終了です。各エリアで最も広いブロックと2番目に広いブロックで最も多くのコマを置いているプレイヤーが得点します。この点はオベリスクの数によって上昇します。さらに獲得した宝物タイル、ゲーム中に使用したカードに描かれた勝利点を加え、最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始からしばらく撮り忘れていたみたいで、ゲーム中盤の様子です。管理人が赤、やまが青、ちいが緑、ラセが黄となります。

 配置するタイルには3種類の柄があり、それぞれをつなげてより多くのブロックにしていきます。ところどころにある背の高いコマがオベリスクで7マス以上のブロックができたときに配置します。メインボードの周囲に配置しているカードが、プレイしたカードと交換で獲得するカードとなります。

 

  序盤から中盤にかけてはちいややまが優勢な様子も見られていましたが、中盤以降中央のエリアを中心にブロックの支配権をおさえてきた管理人が有利に進めます。

 

 そんなこんなでゲーム終了時の様子はこんな感じです。

 

 得点計算を行うと得点の高いエリアを中心にしっかりと得点を獲得した管理人が3人を引き離して1位。ちいとやまが接戦だったものの、僅かにやまがリード。得点対象となるブロックに配置されているコマ数は1位でないと得点がはいらないということもあって、得点エリアに乏しく伸びなかったラセが4位という結果でした。

 

○評価

 ダンジョン探検というテーマはありますが基本的にはより広いブロックを作っていくタイル配置系のゲームになります。特徴的なのは配置するエリアをカードによって指定していくのですが、新たな手札はそのタイルを配置したエリアにあるものを回収することになるというところで、この手札の循環を上手くしていかないといつまでたっても狙いのエリアにタイルを配置できないということもありえます。ただ、カードにはエリア以外にも特殊効果が書かれておりこの効果の活用も重要となるので、これらも含めてどのような順番でカードのプレイと回収をすすめていくかというのは考えどころなっています。

 また、メインとなる得点源はタイルを配置して広いブロックをつくった上でより多くのコマを配置してマジョリティをとっていくことになります。この手のゲームとして、エリア単位で広さが1位2位のブロックを得点対象とした上で、得点対象となったブロックのコマ数では1位のもののみが得点となるというのは少し変わったところです。このため、より多くの得点を狙う場合すでに他プレイヤーが広げているエリアをのっとるという方法もありますが、新たにより広いブロックを独自に進めるという手段も考えられます。手札の状況や配置できるタイルの種類にもよりますが、どうやって広さとコマの2種類でマジョリティをとっていくかというのは悩ましくなっています。ちなみに、広いブロックを作ることでオベリスクの配置ができ、これによってエリアの得点が上昇していくところや、扉を挟んで隣接エリアとブロックをつなげることでブロックの広さを拡張できるところなども上手く使って行きたいところですね。

 一方で、タイル配置系というイメージからすると手番ごとの処理などは少し多めで慣れるまで手間どりやすいところは気になったかな。ついでに大きなものではないですが、アルファベットの表記がもう少し読みやすいデザインでもよかったのかなと。

 とはいえ、その他では大きく気になったものはなく循環するカードをコントロールしながら如何にマジョリティを取っていくか、ゲームが進むにつれボード上がにぎやかになっていくところなども含め、面白いゲームになっていると思います。

 

 

☆風の民とナーシカ:エピソード2夢のナーシカ王国

○概要

作者:ラブリー会

対象年齢:10歳以上

対象人数:1-5人

標準時間:30分程度

 

 前作「風邪の民とナーシカ(「自宅ゲーム会232 3日目中盤」を参照。)」において、ナーシカの活躍で病気が蔓延する世界は救われたものの、その後復興とともに戦争へと進んでいく中で、再び平和な王国の建国を目指し(複数の)ナーシカを名乗る人物が立ち上がるというテーマで、前作が協力ゲームだったのに対して、本作はよりよい国家を建設することを競うゲームとなっています。

 

①ラウンドの最初にスタートプレイヤーはプレイヤー人数以上、7枚以下で任意の枚数のカードを引き場に公開します。

②手番順に場にあるカードを獲得して自国に配置するか、収穫して手元に裏向きに確保します。

③自国のカードは1段目から順にピラミッド状に配置していきますが、2段目を配置しだすと1段目を追加することは出来ません。建設中の段の高さが国家のレベルになります。

④裏向きに確保したカードは食料となり、自国にカードを配置する際のコストとして支払うことが出来ます。

⑤山札がなくなるまでこれらのラウンドを繰り返し、なくなった時点で自国の勝利点が最も高いプレイヤーが勝利します。

 

○プレイ経過

 ゲーム開始時の様子です。裏向きに配置した食料を少し持っただけの状態からスタートです。

 

 こんな感じで場にカードを公開してからプレイヤーが順番に確保していくことになります。

 

 序盤は災害系のカードがでた影響もあり各プレイヤーとも建国は苦戦中ですが、管理人だけぎりぎりアウトな面々の能力で災害を最低減の被害で耐えています。

 

 中盤。序盤のリードを活かしつつ順調に国家が成長しています。他のメンバーもこの辺りからようやくといった感じです。

 

 そんなこんなで山札が尽きたところでゲームは終了です。序盤から終始優勢に進めていた管理人がそのまま勝利という結果でした。

 

○評価

 蔓延する新種の風邪の脅威を取り除くという協力ゲームだった前作から王国の建国競争と大きくゲーム性は変わっていますが、ラブリー会さんらしくタイトルといい見た目といいどこから突っ込んだものやらというぎりぎりアウト感は健在です。

 ゲームはスタートプレイヤーが任意の枚数のカードを山札から引き、公開された場からカードを確保していくことで進むと比較的分かりやすいルールとなっています。基本的には多くの枚数を確保した方が有利(不要なものは食料にも出来ますし)なので、人数+1枚を出すことでスタートプレイヤーだけが多くの枚数を確保できるということになりますが、イベント等のマイナス効果を持つものも多くそれらを残されることもありますし、ハートマークのあるカードの連続購入もあり計画通りに行くとは限らず、どこまで場にカードを公開していくかというのは悩ましいところです。

 また、獲得したカードを自国に配置する際ピラミッド状に配置するというのは特徴といえ、2段目以降にカードを配置することで国家レベルが段数に応じて上昇し、最終的に大きな得点を得るために大切な要素となっています。面白いのは、一段目には上限である7枚までの任意の枚数が配置可能となっているものの、2段目以降に配置するとそれ以上1段目を広げることが出来ないという制限と、災害などのペナルティ系のイベントは国家レベルが高いほど損害が大きくなってくるというところです。自国の状況によってどの程度の災害に対処できるのか、国家として最終的にどの程度の規模にするかを判断しつつのカード配置が考えどころとなっています。ついでに、王国に配置する際のコストは裏面で確保したカード(食料)となるので、どのカードをどのタイミングで食料として確保していくかも重要かな。

 大きく気になるところはありませんが、災害対策が不十分になりやすい序盤などは国家が崩壊(国家にカードがなくなる)ということも何度かありましたので、不屈の精神は必要かな。ただ、出遅れても国家のカードが少ないプレイヤーにスタートプレイヤーが回ってくるので、逆転の目は十分にあると思います。

 とりあえず、災害を捌きながら如何に上手くカードを組み合わせて理想の国家を築けるか、しっかりと考えどころのあるとても面白いゲームになっていると思います。

 

 

 続きます。

 

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