令和2年1月29日
残り時間も少なくなってきたので残りは比較的手軽なゲームをプレイしています。
☆雅
○概要
作者:ミハエルキースリング
対象年齢:8歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:45分程度
庭師となって素晴らしい日本庭園を造り上げることを目的としたタイル配置系のゲームです。
①ラウンド毎にそれぞれの形のタイルを所定の枚数公開します。
②手番になるとそのタイルの中からひとつを選び個人ボードに配置します。
③個人ボードにタイルを配置すると、装飾物のある列の灯篭コマをマスに移動させます。マスに灯篭コマが置かれている列はそのラウンド中に装飾物が来るようにタイルを配置することができません。
④装飾物の数とタイルの高さによって得点を獲得します。この時、タイルが5段以上の高さになればボーナスを受け取れます。
⑤ラウンドが終了すると灯篭マスは戻し新たなラウンドを行います。
⑥ラウンドを繰り返し、プレイ人数に応じたラウンドが経過するとゲームは終了です。ゲーム終了時の得点と、プレイヤー間で各行の装飾物の数を比較し、最も多いプレイヤーと2番目のプレイヤーはボーナスを受け取れ、それらの合計が最も高いプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。プレイヤーが2人の場合は6ラウンドを行います。
1ラウンド終了時です。若干管理人がリードといったところ。
中盤あたりを過ぎると徐々に管理人がリードを広げます。
結局どちらも5段という高さのボーナスはなくゲームは終了となりました。ゲーム終了時のマジョリティーボーナスはくまが多めでしたが、そこまでに開いた差を埋めるには足らず、管理人の勝利という結果になりました。
○評価
行ごとに固定された装飾物の種類とラウンド毎に各列1つという装飾物の数が制限された中で如何に雅な日本庭園を造っていくかというパズルライクなプレイ感が悩ましいゲームです。非常にルールがわかりやすく、手番毎にすることもシンプルでプレイアビリティの良さは魅力のひとつといえます。
また、タイルを重ねて高さを出せるのが特徴で、高い位置に配置することで得点は高さ倍となっていき、5段になることでボーナスもあるためより高く積み上げていくことで効率良く得点を稼ぐことが出来ます。配置の制限からあまり狭い範囲だけを積み上げるということが難しくはありますが、サイズの大きなタイルを上手く配置しながら高さを出していくことが必要となります。しかしながら、サイズによらずタイルには装飾物がひとマス分しかなくサイズの大きなタイルは装飾物のない緑地のマスが多くなっており、これらを高い位置に積み上げることで装飾物を上書きする可能性も大きくなります。ゲーム終了時には装飾物によるマジョリティもあるので、このあたりをどう判断しながらタイルを配置していくかというのは考えどころとなっています。
一方で、アートワークに加え縦に積むという仕組みが影響しているとは思いますが、ゲーム終了時の個人ボードの見た目が日本庭園を造ったという感じがないのは残念なところかな。
また、最初にパズルライクと書いているように個人ボードに注力しやすいタイプで、ソロプレイ感の強さというのもあると思います。タイルのドラフト部分に目立った要素がなく、あまり駆け引きがうまれないところは気になりましたね。
とりあえず、プレイしやすく普通に楽しめるタイトルだとは思いますが、最近タイル配置系のゲームを色々と手がけているキースリング氏のタイトルの中では目新しさは薄くほんとに普通といった印象のゲームでした。
☆ねこマジョ
○概要
作者:堀場瓦
対象年齢:10歳以上
対象人数:2人or3-4人(ゲームによりけり)
標準時間:10-15分程度(ゲームによりけり)
ボスネコとして仲間のネコを率いて、他のボス猫たちと縄張り争いを繰り広げるマジョリティ系のゲームです。ひとつのコンポーネントの中にルールの異なる4つのゲームが入っています。
☆イケす!にゃんこ天国:A
①手番の最初にコマを獲得します。
②手番には手元のコマのひとつを裏向きでボード上に配置していきます。
③いずれかのイケスの周囲のマスが全て埋まると決算となり、コマを公開して数値を比べ、より高い方がイケスのサカナ駒を獲得します。
④ボスネコが公開されたときには、手元のコマとボスネコを交換します。
⑤これらの手番を繰り返し、全てのサカナ駒が獲得されるとゲームは終了で、より多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。それぞれのイケスの周囲にネココマを配置していきます。序盤はくまの方が得点をおさえる機会は多かったのですが、くまのコマの配置が概ね判明した中盤以降は管理人が盛り返したて続けに得点を獲得します。
結果的にはこんな感じで、より多くのコマを獲得した管理人の勝利となりました。
○評価
7つのコマを交互に配置しエリアのマジョリティを競うとシンプルなゲームですが、コマを伏せて配置していき決算のつど公開していくというのが特徴です。相手のコマの数値を推測しながら自分のコマを配置していくことになるものの、コマの数値が判明すると特に小さな数字のコマなどはその後の対応をとられやすく、どのタイミングで決算を行うかは悩ましいところです。また、後だし出来るボスコマをどこに配置しどのタイミングで使用するかというのも考えどころになっていますね。
☆CAT LINE
①得点コマを裏返してそれぞれの列の中央に配置します。
②手番には手元のコマのひとつを裏向きで自分側のボード上に配置していきます。
③向かい合う列に相手のコマが置かれると、その列の自分側のコマを公開し、得点コマを秘密裏に確認します。
④列ごとにお互いの3つのコマが配置されると決算となり、それぞれのコマで作られた役を比較し、強い役を作った方が得点コマを獲得します。
⑤4つの列の決算が行われるとゲームは終了で、より多くの得点を獲得しているプレイヤーの勝利となります。
○プレイ経過
初戦は3つの列で上回った管理人の勝利となりました。
続けてもう一戦。2回戦目は開始時の手札はかなり良かったものの、様子見のため温存しすぎた結果1つの列以外では勝利を取ることができずくまの勝利となりました。
○評価
手札を並べて役を作りその数値を比べると 「バトルライン(「相方ゲーム会6」を参照。)」に似たゲームとなっていますが、コマを裏向きで配置していくのが特徴です。向かい合う列にコマを配置することで相手のコマを公開することが出来ますが、公開された側は得点コマを確認できます。このため、公開されたからといってデメリットばかりではなく、どこで強い役を作るかという判断材料を獲得することになります。あまりに早く得点コマの情報を相手に与えるとその列で強力な役を作られてしまいますが相手のコマの情報は欲しいとこのあたりは悩ましいところです。
コマを置くことでお互いが獲得できる情報が少しずつ異なってバトルラインとはまた少し変わったプレイ感になっており、非公開情報が多いためガチガチというほどではなく気軽に楽しめるようになっていると思います。
○全体的に
4つのうち2つしかまだプレイしていませんが、ゲーム慣れをしていると物足りないところもあるものの、どれもルールは簡単でプレイしやすく、デザインも可愛らしいので子どもや女性からの受けは良さそうな印象です。
ここで時間となり本日のゲーム会は終了となりました。