自宅ゲーム会158 2日目 前半 ワシントンズウォー  | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。


テーマ:

平成30年8月17日

 

 さて、積み重ゲーを遊ぼう企画ですが、よくよく考えたら初日はあんまり重たくなかったというw

 それはともかく、本番となる2日目です。ほんとは昨年の「ウォーオブザリング(「自宅ゲーム会94 前半」を参照。)」と同じくらいかかりそうなアメリカ南北戦争をテーマにした「ForThePeople」を計画していたのですが、管理人の都合により準備が間に合わず変更。

 

 

☆ワシントンズウォー

○概要

作者:MarkHerman

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:90分程度

 

 アメリカ独立戦争をカードドリブンシステムを使って再現したゲームで、カードドリブンシステムの祖に当たるといわれる「WeThePeople」をリメイクしたタイトルとなります。

 

①ラウンド毎にカードをそれぞれのプレイヤーに7枚配布します。

②手番になると通常はアメリカプレイヤーが先手、後手を選択します。

③手番になるとカードを1枚プレイします。カードはイベントカードと戦略カードがあり、イベントカードはカードに設定された勢力が使用することでイベント効果を適用することができますが、反対の勢力もしくはイベントとして使用しない場合は1つの支配マーカー(エリアの支配権を現します。)の配置、変更、除去が行えます。

④戦略カードはカードに書かれた戦略値を用い、「戦略値以下の将軍の移動」「支配マーカーの配置」「増援の配置」「相手がイベント効果を適用しなかったイベントカードの獲得」「戦略値の温存(続く手番の戦略カードに数値を加算できる)」などが行えます。

⑤移動した将軍が敵ユニットのいるエリアに侵入したら戦闘となります。戦闘は将軍の能力、兵の数、イベントカードや州の支配などの要素で補正したダイスにより勝敗が判定されます。勝敗の結果、勝者敗者ともダイスを振り損害を適用します。

⑥両者がカードを使いきるまで手番を行いなくなったところで「冬季損耗(損耗対象のユニットの損害)」「フランス海軍(1海域だけイギリスの影響力を失わせる)の移動」「政治支配(孤立している支配マーカーの除去)」等の処理を行い、ラウンドが終了となります。

⑦特殊なイベントカードに「終戦」が数枚あり、このカードを所持したプレイヤーは必ずイベントとしてプレイしなければなりません。カードにはゲームが終了するラウンド(終戦カードごとに異なる)が記載されており、後から出された終戦カードが上書きされます。最も新しい終戦カードのラウンドが終了した時点でゲームは終了となります。この時、より多くの州を支配しているプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人はイギリス、ちいはアメリカを担当しゲーム開始時の様子です。写真はマップを横に見ており左が北になりますが、ほとんどの州(州内のエリアをより多く支配)はアメリカの影響力が強く、イギリスは北部と南部の一部のみという状況で始まります。

 ユニットとしてはイギリスはケベックに控えるカールトン、ボストンに上陸したハウが、アメリカはボストンのハウを囲うようにワシントン、グリーンが配置されています。イギリス軍は戦闘面で見ると戦術値(戦闘時の補正)が最大の6を誇るハウを筆頭に全体的に優位なのですが、戦略値(戦略カードによる機動力)は2か3ばかりで非常に将軍の移動に制限がかかっています。一方、アメリカは戦略値1に戦術値5のワシントンが最強で、続くグリーンも戦略値1・戦術値4とかなり機動、戦闘両面で優秀です。ただし、初期から展開している2人を除いては戦略値は多くても2と低めなので機動面では優位ですが、初期の2人に次ぐ戦術値3のアーノルドは裏切る可能性があり、それ以外であれば戦術値が2以下と戦闘面がかなり心もとなくなっています。

 右上に2個トラックがありますが、その左側はフランスの参戦トラックで、これが上限になることでアメリカ側にたってフランスが参戦状態となります。

 

 そうして始まった1ラウンド。そうはいってもちいは優秀なアーノルドを南部に展開し影響力拡大を狙いますが、1ターン目から運よく「アーノルドの裏切り」が来ていた管理人はコーンウォリス(戦略2、戦術4とイギリス軍では貴重な戦略2でおそらく最も使いやすい)を配置し、早速攻撃。

 アーノルドを失ったアメリカ軍相手ならダイスを振るまでもなく(実際は振りましたがw)勝利。壊滅させ南部の形勢はイギリス軍に傾きます。

 

 2ラウンド開始時で手札はかなり優秀。ハウが動き回りイギリス軍は北部においても影響力が拡大していますが、本来阻止する立場のアメリカ軍主力であるワシントンは破れた時点でフランストラックの後退とワシントン自身の除去(通常は捕虜となり次ターンに復帰)というペナルティがあり、序盤はイギリス軍に正規兵補正があって戦闘ではなお優位なため、ちいがハウとの直接の会戦を避けていたためです。

 このラウンドにはグリーンの除去とワシントンを中部あたりまで後退させ北部の影響力をより強固にしています。

 

 3ラウンド目、このラウンドも手札がかなり良い状態です。南北に比べ影響力の弱い中部を補強するため送り込んだクリントンが包囲されているような格好ですが、クリントン相手でも(とは言えクリントンも戦術値は4なので補正込みならややクリントンが優勢)相変わらず消極的なワシントンのおかげで、それ以外の部隊を徐々に削っていき中部の影響力も補強していきます。

 

 4ラウンド目。南部のコーンウォリスが地域の支配を固めたところで徐々に中部に進めます。

 

 5ラウンドに入っても状況は大きく変わらず。ケベックに向かいグリーンが再登場していますが、率いる兵が少なくカールトンに蹴散らされます。

 

 6ラウンドです。機動力に勝るアメリカは南部に将軍を送り支配権を取り返そうと動きますが、直接戦闘でコーンウォリスに度々破れ、満足のいく成果は上げることができません。

 

 そうして7ターン目。アメリカ軍はようやくフランスと同盟が結ばれますが、時は遅くこのラウンドが最終ラウンドなのでほぼフランスの活躍はありませんでした。

 

 最後にワシントンとハウの直接戦闘も行われましたがハウの勝利。

 

 そんなこんなでラウンドも終わりゲームは終了です。中部でいくつかの州を固めているアメリカ軍ですが、北部と南部ではほぼイギリス一色で、獲得した州が多いイギリス軍の勝利となりました。

 

○評価

 独立戦争をテーマにしたカードドリブンによるウォーゲームで、作者は異なりますが「ハンニバル(「自宅ゲーム会102 2日目後半」を参照。)」がリメイク前の「WeThePeople」を元(参考?)にしたためか、見た目やシステムなどはかなりハンニバルに近いゲームです。そのため、ルールや評価の大筋についてはそちらも参考にしてもらえればと思います。

 とはいえ、当然時代背景が異なりますので米英両軍の立ち居地や特徴といったものは異なり、それぞれの軍が置かれた状況を再現したといえる両軍の非対称性は面白いところだと思います。 

 海上優勢と戦術値の高さによる戦闘の優位が特徴のイギリス軍ですが、特に正規兵補正があり増援も多い序盤はかなり有利といえます。フランスが参戦するころには正規兵補正はなくなっており、フランス海軍によって沿岸の補正も妨害されるため、その時期までにどれだけアメリカの支配を切り崩しておくかということが大切になりそうですし、小さな戦闘であっても敗北はフランスの参戦を近づけるので如何に敗れないかというのも重要です。ただ、全体的に移動に必要となる戦略値が高いのは厳しく、このあたりを海上移動なども利用しながらどう取り回すかというが難しいところですね。

 反対に、アメリカ軍はワシントンやグリーンの1を筆頭に移動に必要とされる戦略値が低く各地を転戦しやすいのが優位点ながら、直接の戦闘は正規兵、沿岸補正もあり特に序盤はかなり不利となっています。しかしながら、戦闘に勝利することはフランスを参戦に近づけ、フランスが参戦することで、大きく形勢が動く可能性があるため、小さな勝利でも狙って行きたいところです。支配マーカーの配置や増援の配置ルールはイギリスに比べ有利でこのあたりも上手く使って対抗したいところですね。難しいのは、本文では触れていませんでしたが冬季損耗がほぼ強制的に適用(イギリスは温暖な南方や冬営可能エリアにいれば未適用)され、毎ラウンドどんどん兵力が減退(1/2)していくところで、これにより正面から衝突するための主力を維持するのが難しくなっています。ただ、ワシントン及びフランス軍のみがイギリス軍と同じルールで適用を免れることが出来るので、ゲーム開始時からいる最強のワシントンをどう使いまわしていくかというのが重要になってきます。

 また、カードで戦闘処理をしていたハンニバルに比べ戦闘処理がダイス判定になっており、好みはあると思いますが処理の早さは悪くないと思います。マップの広さなども含め全体的にハンニバルより短時間でプレイできるようになっており、これはこれでいいところだと思います。

 一方で、ハンニバルの特徴といえた戦略値とイベントが一緒になったカードはそれぞれ完全に別のカードとなっており、分かりやすいかもしれませんがどちらで使うのかという悩ましさがなくなったところはやや残念なところです。相手方のイベントカードが1支配マーカーの操作という効力しかないため、今回1ラウンドほどあったのですがこればかりが来た場合に行動がかなり制限されるのも気になったかな。ついでに言えば、そのせいなのか単純にカードが倍くらいになっておりシャッフルが大変になったというところもあります。

 とりあえず、フレーバーは異なるものの良くも悪くもハンニバルに似たプレイ感を持つゲームで、個人的には戦略の幅やカードの使い方などゲームとしてはハンニバルの方が好みではありますが、プレイアビリティの高さという点では魅力があり、内容としても充分面白いタイトルになっていると思います。

 

 

中盤に続きます。

 

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