平成28年10月15日
本日は10月に入って初の、ようやくといった感じですが、きちんと時間をとったゲーム会です。参加者は管理人、ちい、しょう、せんの4名です。
まずは、先日のゲーム会でしょうが気に入った手軽なダイスゲームの「ストライク」から開始です。
☆ストライク
○概要
「自宅ゲーム会39」 を参照。
○プレイ経過
準備を行いゲーム開始です。堅実にダイスをそろえていき順調な滑り出しでしたが、中盤に管理人の前の手番のしょうがアリーナ内のダイスをなくしたことで、全ダイスを振ることになります。しかも1手番だけでなく、3手番連続で・・・
3回目に残ったダイスを振りますが、数字が揃わず脱落となりました。この後、ちい、せんと脱落したことでしょうの勝利です。
続けて2戦目を行いますが、初戦に続き管理人、ちいと脱落しせんとしょうの一騎打ちとなりますが、せんが初戦のリベンジに成功し勝利となります。
更に続けて3戦目です。
まず、残りダイス6個で全振りをしたせんが見事な出目を出し脱落します。続いて、しょうが脱落し、1、2戦目とは反対に、管理人、ちいとの一騎打ちとなります。一騎打ちに入った時点ではお互いスタート時からほぼダイスを減らしていない状態です。そこから管理人が全振りをしダイスを減らしたことで一時はちいにかなり有利な状況でしたが、そこから粘りを見せ、最後はちいが連続で失敗したことで脱落し、管理人の勝利です。
手持ちが2個とかなり危うい状況でしたが、何とか競り勝っての勝利です。
○評価
特に変更なく、手軽なダイスゲームとして面白いと思います。
☆タイムボム
○概要
作者:佐藤雄介
対象年齢:10歳以上
対象人数:4-6人
標準時間:1-30分程度
スワットかテロリストのどちらかとなり、スワットは時限爆弾の解除に挑みますが、テロリストの場合は爆弾を起動させることが目的となります。
①陣営カードを配りそれぞれの陣営を決定します。
②ニッパーカードを持ったプレイヤーが手番プレイヤーで、各プレイヤーと相談してどのプレイヤーの導線(手札)を切る(公開する)か決定します。
③選んだプレイヤーの手札を1枚指定し公開します。ゲーム終了とならない場合は、手札を公開されたプレイヤーにニッパーカードが渡りそのプレイヤーの手番となります。
④プレイヤー人数分のカードが公開されると、各プレイヤーの未公開カードを回収してシャッフルしてから、全プレイヤーに均等に配ります。
⑤これらを繰り返し、解除線を全て公開すればスワットの勝利、4ラウンド(④の手札の回収及び再配布で1ラウンド)が経過するか、1枚だけ含まれる起爆線カードを公開すればテロリストの勝利となります。
○プレイ経過
管理人はスワット担当、初期手札に起爆線はなしでゲーム開始です。ちなみに、4人プレイなので、テロリストは1人か2人です。
最初はしょうが管理人を指名し、導線をきりますが上手く解除線を切り1枚目。次は誰の導線を切ろうかなとみんなの意見を聞くと、まあ各自うさんくさいことうさんくさいこと。悩んだ末にちいの導線を切ることに。
結局、この流れでちいは、せんのカードを、せんはしょうのカードをと、全プレイヤーの導線を1枚づつ切っていき、1ラウンド終了となります。ラウンドの終了時には解除線2枚とスワット側としては非常に順調です。
続いての2ラウンド目、カードを再分配しますが再び起爆線はなし。手番のしょうが1ラウンド目に続き管理人の導線を切りますが、セーフ(何の効果もない導線)です。この後、管理人は各自の発言からせんがスワットと推測し、せんの導線を切り、せんは管理人の導線を切りという流れになり、このラウンドの終了までのところで、残り2枚の解除線(せんと管理人が持っていた)が切られ、全ての解除線を切断に成功したことでスワットの勝利となりました。
最後に各自の役割を公開すると・・・予想外にせんがテロリストだったということが判明。予想通りしょうはテロリストで、こちらも予想外ちいがスワットという結果でした。
○評価
多人数、コミュニケーション、正体隠匿のチーム戦系ゲームとしては非常に短時間で出来るゲームで、「レジスタンス:アヴァロン(「自宅ゲーム会1後半の後半」 を参照。)」やルールを読んだだけで未プレイですが「ブラッドバウンド」の簡易版という感じです。
気になる点としては、それぞれのヒントとなる情報が少ないということでしょうか。というのも、この手のゲームだとゲームを進めていくと徐々に他のプレイヤーの発言の矛盾やそれぞれの情報が明らかになっていきそれらが勝敗につながります。しかしこのゲームはランダムに配られたプレイヤーの手札から、更に切る導線はランダムに選ぶので、起爆線を持ったテロリストが自分に上手く誘導しても必ず勝てるというわけではありません。この辺の運の要素が大きい印象で、誰がどの役割というよりは運よく起爆線を回避し、運よく解除線を切断する(もしくは運よく起爆線を引き当てる)ゲームという印象を受けます。まあ、序盤は特にこの傾向が強いですし、今回は序盤にたまたまテロリストの解除線を切って勝利という展開だったので余計にですね。
とはいえ、どういう質問でこれらの要素を推測するかというのが分かってくるとまた違った印象になるのかな。導線を切られたプレイヤーにニッパーカード(手番)を渡すというのは面白い要素だと思いますし、このタイプのゲームにしてはかなり軽くルールもシンプルなので、繰り返しも非常にしやすいというのは好印象です。この軽さは、気になる点の運という部分のおかげでもあるので、そういう意味ではいいところなのかな。もう少し、プレイを重ねてみたいところですね。
☆フンタカードゲーム
○概要
作者:佐藤雄介
対象年齢:12歳以上
対象人数:3-6人
標準時間:45-60分程度
架空のバナナ共和国を舞台に、大統領もしくはその側近となって私腹を肥やすことを目的とした「フンタ(未プレイ)」というボードゲームのカードゲーム版です。ボードゲーム版と同じく、大統領の差配が気に食わなければ、クーデターを起こすことも可能と、結構ブラックな要素も含まれたゲームですがカードゲームになり、コンパクト&お手軽になった分ブラックな要素も薄らいでるといった印象です。
①大統領は外国からの援助金を、自分を含め各プレイヤーに分配します。この時、実際のマネーカードは公開せず、援助金の総額以内であればウソをつくことも可能です。
②大統領の分配案に賛成か反対かを手札を使用し投票します。
③賛成多数もしくは同数であれば予算案は承認されます。
④反対多数の場合はクーデターとなります。最も多くの反対票を投じたプレイヤーが第一反逆者となり、各プレイヤーが手札から戦力を出しての戦いとなります。大統領と第一反逆者以外のプレイヤーはどちらかに協力することとなります。
⑤クーデターにより勝利した側は、敗北した側のプレイヤーから分配された予算を奪い、再分配します。
⑥分配された予算が各プレイヤーの仲介人に渡されます。(この時、前ラウンドに仲介人に渡っていたマネーカードは金庫にしまわれます。)
⑦手札を補充しラウンドが終了します。クーデターに反逆者側が勝利した場合、第一反逆者は大統領となりますが、それ以外の場合は大統領は継続します。
⑧マネーカードがなくなった時点で、各プレイヤーの金庫内の資金を比べ、多いプレイヤーが勝利です。
○プレイ経過
最初の大統領はせんでゲームを開始します。5枚配られるマネーカード(100万~400万まであり)をせん自身に2枚、各プレイヤーに1枚分配します。1ラウンド目は全員おとなしく賛成し、何事もなく終了します。
続く2ラウンド目になると、管理人&ちいが分配に徐々に不満を抱き(平等に配りすぎ自分に多くよこせという勝手な意見w)反対に投票して管理人主導のクーデターを起こします・・・がせん&しょうの親大統領派に敗れ、続く3ラウンドもしょうを反大統領に誘いつつクーデターを起こしますが、大統領から賄賂を受けたしょうが大統領側に周り連敗となります。
4ラウンド目、管理人は一旦戦力の拡充に努めようと思いましたが、ちいがクーデターを起こす気満々で反対に投じるものだから、3度目の正直と思いクーデターに協力した結果、ちい大統領による新政権が誕生します。
この後はちい政権が続きましたが、後半に入りちいの分配が明らかに自分を優遇している(ゲームとしては正しいのですが)とみてとった管理人&しょうがゲーム終了間際にちいにクーデターを仕掛けます。せんはちいに買収され大統領派に回りますが、もともとどこかでクーデターを起こそうとたくらみ手札を準備していた管理人の戦力は非常に強く、クーデターは成功となります。
しょう大統領による新政権が樹立したところでマネーカードがつきゲーム終了となりました。
結果はなぜか管理人がトップ、ちい、せん、しょうといった順番です。大統領になっていない管理人がなぜトップなのかが若干不明ですが、おそらくクーデター勝利時の分配が思ったより多った&どちらのクーデターにも参加していたせいかな。ちなみに、せんの金庫を見ると思ったより少なく、大統領時代はかなり良心的に分配していたようですが、一方でちいの金庫を見ると大統領時代にかなり溜め込んだ様子が伺えます。最後のクーデターがなければちいのダントツでしたね。
○評価
もともとのボードゲーム版は未プレイですが、このテイストを上手くカードゲームに落としているなあといった印象です。また、コンパクトに軽くカードゲーム化したとはいえ、もともとが重量級なのでカードゲームにしてはがっつりゲームをした感のあるゲームです。
面白いのはやはり大統領として予算の分配(きちんとえらそうにしながらマネーの分配をすると雰囲気も出るし、優越感もあって面白いかな。)をどうするか、政権の構成員としてクーデターをどうするかといった駆け引きの部分で、大統領としては出来るだけ自分が儲けつつ、クーデターを抑えたいですし、それ以外のプレイヤーは自分が多くもらえない状態では何とか大統領になりたいですよね。
実際、全員に平等に分配しているだけでは抜け出すことが出来ませんが、クーデターに備えて協力者は確保したいとなると、どうしてもアンバランスな配分になっていくと思います。また、クーデターを起こしても大統領になれるのは第一反逆者だけなので、クーデター成功後の特権をちらつかせて交渉したり、特権を約束させて(まあその約束を守るかどうかは分かりませんが)協力したりとか、これらの結果、自然に派閥が出来ていきます。大統領になったプレイヤーの行動次第でこの派閥の構成も随時変わったりと結構現実にありそうな光景ですよねw。この若干ブラックな雰囲気漂う中でいかに自分に有利な状況を形成するか考えながら交渉していくというのがとても面白いです。
気になる点としては、分配、クーデターをどうするかというのを全てプレイヤーに任せており、バランスという面では投げっぱなしという感じなので、メンバー次第というところはありますね。まあ、この辺は交渉系全般にいえるところではありますが。あと、テーマがテーマなので好みはありそうです。
カードゲーム=お手軽という部分からすると少し複雑なゲームではありますが、もとのボードゲームのように重量級(さらにクーデター時はウォーゲームのような要素もあるようですが)をやる時間やするメンバーもいないというのであれば、この雰囲気を1時間程度で味わえるゲームとしていいと思います。実際にボードゲーム版と比較してどうかは、ボードゲーム版を行ったときということで。
☆ふたつの街の物語
○概要
作者:BenRosset&MatthewO'Malley
対象年齢:8歳以上
対象人数:1-7人
標準時間:25分程度
みんなで協力して、街を作っていくゲームです。とはいえ、全員で一つの街を作るのではなく、2人のプレイヤーの間に協力して1つの街を作るので、各プレイヤーは同時に2つの街を別々のプレイヤーと作ることになります。
①手札の中から2枚のタイルを選び、左右の街に1枚づつ配置していきます。他のプレイヤーも同時に同じ行動を行うため、街のどこに配置するかは相談しながら決めていきます。タイルは4×4の範囲に収まるように(特定の列にタイルが5枚以上並ばないように)配置していきます。
②タイルの配置が終わると、残った自分の手札を隣プレイヤーにまわし、自分は反対のプレイヤーから手札を受け取ります。(いわゆるドラフトです。)
③1ラウンド目は、1マスのタイル。2ラウンド目は2マス分のタイル、3ラウンド目は再び1マスのタイルを配置し、これらを配置し終わるとそれぞれ4×4マスの街が出来上がります。
④街が出来上がると、それぞれの街で得点を計算し、各プレイヤーは自分が作った左右の街の得点の低いほうが自分の得点となります。最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
○プレイ経過
席の並び順から、管理人は左隣のちい、右隣のしょうと街を作っていくことになります。
初手はどの街も何もない状態からのスタートなので、思い思いのタイルを選び早速配置開始です。序盤の様子から各街の方針が見えてきたかなといった感じで、それぞれの街の特徴を伸ばすような形で街を建設していきます。
お互い、ああでもないこうでもないと相談をしつつみるみる街が出来上がっていき、結果・・・
こんな感じで街が出来上がります。右手前は管理人&しょうの街で、住宅(住宅以外の施設の種類数×住宅の数で得点)を得点の中心とした都市、右奥はしょう&せんの街で商店(直線に並んだ数により得点)と工場(各街で工場の数を比べ、数の多い順に工場の数に高い乗率をかけて得点)を中心とした街になっています。
こちらは左手前が管理人&ちいの一大工場都市で、左奥はちい&せんによるオフィス(数により得点)と公園(公園同士が隣接する数で得点)の都市になります。
得点を計算すると、管理人の両隣の都市が1位(住宅都市)2位(工場都市)となったことで、管理人の勝利となりました。得点的には公園都市が一番少なかったのですが、実際にすむとしたらという話題では1番人気でしたw
○評価
両隣のプレイヤーと協力して街を作り上げつつ、その中で勝者が発生するという準協力ゲームですが、何よりこのゲームの特徴と思えるのが、そういうゲームでありながら他のプレイヤーの妨害をしたり出し抜いたりという要素がないところじゃないかなと。というのも、協力ゲームでもその中で順位をつけ勝者がいるとなると、協力しつついかに出し抜くかというのを通常は考えますが、このゲームの場合両隣の街のうち得点の低い方が自分の得点となるので、どちらの街も隣のプレイヤーとしっかり協力して高得点の都市に作り上げる必要があり、それは他のプレイヤーも同様です。そういう意味で非常に珍しいゲームじゃないかなと思います。
また、ルールは得点条件さえ確認できれば、タイルをドラフトして配置するというだけでダウンタイムもほとんどなく、短時間でスピーディーに出来ると非常にプレイアビリティは高いです。一方で、4×4マスの中にきちんと収めて街を作らないといけないというのが結構効いており、どのタイルをどう配置したら高得点がとれるかというのはパズルチックでもあり悩ましく、それを隣のプレイヤーと相談しながら仕上げていくというのはおもしろいところだと思います。
気になる点はあまりありませんがしいていえば、出来上がった街が記号的過ぎるというところでしょうか。というのも、どの街も4×4の正方形の街になりますし、タイルも全体的に地味目な色使いで、こんな街を作ったという達成感に乏しく、街を作るというよりはあくまで高得点を目指してタイルを並べただけという印象があります。とはいえ、実際のゲームの面白さ自体にはそれほど影響してはいないかな。
手軽でありながらしっかりと考えどころも確保されており、非常に平和的に進行する協力タイル配置ゲームとして面白いゲームだと思います。
ここで、諸般の事情で別の部屋に会場を移動してから新しいゲームを始めていますが、長くなるので後半に続きます。