出血から約3週間。
妊娠13週の終わりごろ。
ようやく、出血は落ち着きました。
出血を見なくて済む。
それだけで気持ちも穏やかになり。
リハビリがてら、少しだけ家事も再開したり、動ける時間が増えました。
そして妊娠14週。
私は妊婦健診に向かいました。
先生に、出血は一週間程前に止まったことを伝えました。
先生が腹部エコーを開始します。
しばらくして先生が、
めち子さん、どこに住んでるっけ?
と、尋ねてきたので、また世間話かなぁなんて軽く考えながら住んでいる場所を伝えました。
先生は、私とこの様なやり取りをしながら腹部エコーで赤ちゃんの様子を見た後、経膣エコーも確認しておきたいとおっしゃいました。
今回は元々、妊婦健診のメニューに、経膣エコーは入っていませんでしたが、前回まで出血をしていたし、その確認かなぁと感じました。
内診室に移動して、経膣エコーを受けます。
エコーをしながら、先生が
うーん…
と、何やらあまり良くない反応。
経膣エコーを終えて、また診察室に戻りました。
私は先生に、
何か、あまり良くない状態なのでしょうか?
と、訪ねました。
すると先生が、
まだ14週だし、これから上がってくると思うけど。
胎盤の位置が低いんだよね。
まぁまだ、気にしなくていいよ。
とおっしゃったのです。
出た。
今度はこれだよ。
これ、前置胎盤ってヤツでしょ。
また厄介な…
私は心の中で思いました。
2年前、よんちゃんが亡くなった時。
近所に住む高齢の元看護師おばあさんから聞いた。
このおばあさんは、うちの祖母と同世代の方です。
近所に越してきた私達家族のことを身内のように可愛がって下さり、よんちゃんの誕生も楽しみにしてくれていました。
よんちゃんが亡くなったことを伝えた時も、一緒に悲しんでくれた方でした。
その方は、現役時代、ずっと大きい病院の産婦人科で働いていたそうなのですが、その当時の経験から
常位胎盤早期剥離と前置胎盤だけはなったら本当に大変よ。
とおっしゃっていたのです。
おばあさんが現役の時代だから、昔の話だけど。
昔は今以上に周産期の悲しい出来事も多かったはず。
だからきっと、今以上に現場がピリピリするようなケースだったんだろうなと思いました。
私は、自分が早剥になった事をきっかけにして、前置胎盤についてもちょっとだけ知識を得ていました。
そして、出血が続いている間、私自身、
もしかしてこの出血は胎盤の位置が原因ではないか。
と、微かに思ったこともあったのです。
だから、先生が
胎盤の位置が低い
とおっしゃった瞬間、私は
やっぱりか。
という思いと、
なんでまたこんなん引いてしまったのか。
という失望に襲われました。
先生からは、まだ心配しなくていいとは言われているけど。
あぁ…
私は、無事に出産までたどり着くことができるのかな。
立ちはだかる壁を突破したと思っても、また壁。
そんな暗い気持ちで、妊婦健診を終えました。
よんちゃん。
試練が多すぎるよ…