少し前のことですが他の大学とのシステム班の合同研究会に出てきました。

私はもうすぐこの会ともお別れになります。


ええ、なります、その予定でした。




終わったあと難しい顔をした議長に他数名と呼び出されました。


議長「よく来てくれた。

    君たちには今後研究会の参事となる権利を与えよう。」


続投だそうです。


理由は「多くの研究会でオブジェクト指向へのニーズが高まっているので、それを支援するため」だそうです。



あとさらに私ともう一名呼ばれて「就職対策準備委員会」の「委員補佐」を命じられました。


理由は「就職対策準備委員会」の既存委員にいわゆる「就活版スイーツ()」が多すぎてカウンターパート側の社会人から文句が出ているため、実力派(笑)を増やしたいからだそうです。


私って実力派なのでしょうか。私を任用している時点でシステム系の人材事情が察せるというものですが。




(以下本編)


研究会で話題に出た中で一番面白かったのがVBAでの開発を中心とする保守派と、オブジェクト指向言語(Javaとか.NETとか)での開発を中心とする新進派の溝が近年開きつつあるということです。



保守派が新進派にプログラムのことを教えてもらおうとしても、新進派の書くプログラムソースは保守派には読めないので学べない一方、逆は読めるからです。


そのため、新進派は新進派同士でテクニックをシェアできる一方、保守派は弱者同盟になりがちであるという点が指摘されました。



また、実力のあるシステム班は近年オブジェクト指向言語に移行しているのに対し、保守派は教えてもらえる大学を探すにも苦労しているという点が挙げられました。


情報系で優秀な学生は保守派のシステム班では確保するのが難しい(近年はJavaやRubyでプログラムを書き始めた学生が増えた)ため、保守派では強くなりづらいという意見が出ています。




しかし保守派のシステム班がオブジェクト指向に移行するには「教えてくれる人材」を確保する必要があります。


しかし常に立場の弱いシステム班ではそれを内部で確保するのは難しく、外部で「教えてくれる人材」を確保したいというニーズが保守派の教えて欲しい側にあります。


教える側でもそのための時間やリソースをどこで確保するか、また、一校の少数名だけでは負担が重過ぎるため、それをシェアしたいというニーズも新進派の教える側にあります。


これらを研究会主導で消化するべき、という意見が出ました。


おそらく我々の参事への指名もそれを狙ったものなのでしょう。



以上、今回の合同研究会の雑感でした。