明日を良くしたいあなたへ
共創・共進化キャリアコンサルタントの
李 順葉(い すにょっぷ)です。
国際メンターシップグラジュエートスクールで
学んだことで15年間ずっと忘れずにいる
重要な概念のひとつに、
「価値創造」があります。
講師のおひとり、
当時福島大学教授の飯田史彦先生の
『生きがいのマネジメント』で学びました。
生きがい――
人間がもっとも人間らしくありたいときに
私たちはこの言葉を思い出し、
感じたいのではないでしょうか。
「生きる価値」という意味だけにとどまらない、
人生への積極的な欲求を意味するもの…
仕事はその積極的な欲求を満たすうえで
とても重要な機会であり、目標であるように
思います。
人の上に立つ人、人を育てる立場にある人には
ぜひ目を通していただけたらありがたいです。
● 二つの生きがい感
① 職務価値・・・・・・自分が「価値ある仕事に従事している」という生きがい感
② 対人価値・・・・・・自分が人々から「価値ある存在として感謝されている」という生きがい感
● 三つの価値創造力(人の上に立つ人物に要求される能力)
① 価値認識力・・・・・・すべての仕事が持つ価値、すべての人物が持つ価値を、正しく見抜く能力
② 価値伝達力・・・・・・仕事や人物について、見抜いたり、付加したりした価値を、人々に正しく伝え、自覚させる能力 認め合ってこそ、価値は最大の効果を発揮する
③ 価値実現力・・・・・・人々が自覚した価値が、仕事や人間関係の上で効果を充分に発揮できるように、価値の発揮を阻害する要因を取り除いてやったり、より良く発揮できるように援助してやる能力
世の中のリーダーの中で、上記の
価値認識力と価値伝達力については
十分に持っている方は多いでしょう。
でも私は価値実現力が意外と大切で、
リーダーの真価が問われることじゃないかな
と考えています。
メンバーのモチベーションの持続は、
放任せずプロセスにコミットし、見守り続ける
リーダーの覚悟にかかっているような気がします。
この3つがすべて備わってこそ、
人が持つ価値が最大限に発揮されていくのではないでしょうか。
とても意義のある仕事を
それをできるのはあなたしかいないと言われ、
振り返ったらいつも見守っていてくれ、
困ったときに必ず支援してくれたなら、
熱意を持って取り組み続けるでしょう。
新型コロナの影響で大きく社会の様子が変化していく中、
改めて癒しあい、活かしあう生き方がさらに求められているように思います。
「価値」は伝え合ったり、
認め合ったりすることによって
“見えるもの”となり、そのことで
またさらなる力となりますね。
誰もが価値ある存在として活かしあい
希望を持って生きていける社会をめざしたい
と心からそう思います。
それでは今日はこの辺で。
明日が今日より良くなりますように・・・