わたしはわたし’をずっと知っていた


この世の理想像とはずいぶんとずれていたわたし’


わたし’はわたしとずっと手をつなぎたがっていたけど


わたしはそれを拒んでいた


彼女は危険で突拍子もない


無垢でありすぎてわたしは彼女を傷つけたくなくて


わたしの中に守ってくるんで包み込んでた


彼女はわたしに教えてくれる


わたしがわたし’を隠すたびに


大切な人を遠ざけていることを


わたしのなかの怖れを穢を痛みを


何度も何度も教えてくれる


身ぐるみを自ら剥がし


すべてをさらけ出すのでなければ


さなぎは蝶になり


飛び立つことはないだろう