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本日の将棋界では、第83期順位戦のうち
「鬼の棲みか」B級1組の最終戦/13回戦が
一斉対局にて行われています。
残留争いの渦中に身を置く注目の羽生善治九段は
西の聖地・関西将棋会館にて、大橋貴洸七段と対戦。。
勝てば残留、負ければ降級の大一番に臨みます。
3手目▲7六歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: なし
△大橋七段: なし
本局の先手は羽生九段。
その初手は角道を開く▲7六歩から。。
対します、大橋七段は2手目に飛車先を突く
△8四歩と返し、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して
羽生九段は3手目▲6八銀とし、将棋の看板戦法
「矢倉」での勝負を指向しました。。
25手目▲2四歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: なし
△大橋七段: なし
現代調に駒組みが続く最中
機敏に先に仕掛けたのは、羽生九段でした。。
上図で飛車先2筋の歩を突き合わせます。
32手目▲6七金。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 歩
△大橋七段: なし
以下、△同歩~▲同角の進行で
3筋で歩交換を成立させ、貴重な一歩を手持ちにした
羽生九段は角を4筋の戦場に構え、拠点を作ってから
格調高く、「矢倉囲い」を完成させました。。
44手目△6五歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 歩
△大橋七段: なし
一方、大橋七段は上図の局面で反撃開始。。
角と桂馬が出番を待つ、急所の6筋から突っかけ
満を持しての仕掛けを開始します。。
58手目△5二玉。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 歩2
△大橋七段: 銀、歩2
羽生九段が▲同歩と応じたのをみて
桂馬を軽く敵陣に放り込み、陣形を乱しつつ
角道を通した大橋七段に対して、羽生九段は
受けには回らず、強く攻め合いを指向。。
手にした桂馬を起点に後手玉を迫り
大橋七段がたまらず玉を5筋に引いた、上図の局面で
夜戦に備えて、夕食休憩突入となりました。。
【 夕食のオーダー 】
羽生九段: 8ppy具たくさん海老ピラフ、デザートドリンクセット
大橋七段: 上にぎり寿司
すでに形勢はどちらかに傾いていそうですが
果たして、両者の見立てと切り返しやいかに。。
羽生九段の残留のかかるしびれる一戦に
期待と注目、そして、大きな声援が集まります。。