大物棋士も続々開幕。。第34期竜王戦2組・昇決/1回戦「森内九段は貫禄の白星発進」
【 投了図・125手目▲5三角 】
投了図での持ち駒
▲森内九段: 金、銀、桂、香
△菅井八段: 金、桂、歩6
新年度も明けて本日で5日目。
今週から新年度が本格的に始動しますが
コロナ時代2年目に臨む将棋界では先週からすでに
精力的に公式戦が行われ、大物棋士も続々登場。。
金曜日(2日)には永世名人・森内俊之九段が
第34期竜王戦2組昇級者決定T/1回戦を舞台に
振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也八段と対戦し
上図125手までで、見事勝利を飾りました。。
62手目△7五銀。
上図での持ち駒
▲森内九段: 歩
△菅井八段: 歩
戦型はもちろん「対抗形」
後手番で十八番の「ゴキゲン中飛車」を採用した菅井八段に対し
森内九段は居飛車で迎え撃ち、長い長い序盤の駆け引きの末に
双方、手堅く玉を「穴熊」に納め「相穴熊」が完成しました。。
すると、駒が組み上がった直後の上図の局面で
菅井八段は7筋で銀を金にぶつけて仕掛けを開始。。
森内九段は▲同金(63手目)と応じ、いざ開戦へ。。
【 投了図・125手目▲5三角 】
投了図での持ち駒
▲森内九段: 金、銀、桂、香
△菅井八段: 金、桂、歩6
互いに遠くて堅い「穴熊」攻略を目指しますが
森内九段は一足お先に、鮮やかに後手陣を切り崩し
急所へ角を打ち込んだ、上図の局面で一丁あがり。。
菅井八段は成す術なく、無念の投了を告げました。。
現代将棋界でトップグループに名を連ね
タイトル奪取を狙うA級棋士・菅井八段を完勝で下し
森内九段が気持ちよく、新年度白星発進を決めました。。
名人戦開幕は7日(水)
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