土壇場でドラマ。。第70回NHK杯/決勝「稲葉八段、輝きの初優勝達成」
【 投了図・153手目▲6四桂 】
投了図での持ち駒
▲稲葉八段: 金、歩4
△斎藤八段: 金2、銀、桂、歩5
昨日放送されました大一番
第70回NHK杯将棋トーナメント/決勝
注目の「稲葉陽八段ー斎藤慎太郎八段」は
上図153手までで、先手・稲葉八段が勝利。。
58手目△5七桂成。
上図での持ち駒
▲稲葉八段: 角、歩
△斎藤八段: 角、歩
戦型は「角換わり」
優勝の懸かった大一番らしく慎重な駒組みから
上図の局面で、斎藤八段が桂馬を敵陣へ成り捨て
いよいよ戦いの火ぶたか切って落とされます。。
132手目△4七角。
上図での持ち駒
▲稲葉八段: 角、歩
△斎藤八段: 角、歩
後手番ながらも積極的に踏み込む斎藤八段に対し
稲葉八段も丁寧な受けで決め手を与えず均衡を保ち
強烈なねじり合いが終盤戦まで続きます。。
しかし、徐々に形勢の針は後手へと傾き
上図の局面では斎藤八段が仕上げに入った
かと、思われました。。
【 投了図・153手目▲6四桂 】
投了図での持ち駒
▲稲葉八段: 金、歩4
△斎藤八段: 金2、銀、桂、歩5
土壇場で斎藤八段に痛恨の見落としがあり一発で形勢逆転。。
九死に一生を得た稲葉八段はこのチャンスを逃さず、きっちりと
後手玉を仕留め上げた上図の局面で、斎藤八段は無念の投了。。
この瞬間、稲葉八段が悲願の初優勝を成し遂げ
巻き返しを図る来期へ、大きな弾みをつけました。。