土壇場で底力。。第10期女流王座戦5番勝負/第5局「西山女流王座、大逆転で初防衛達成」
【 投了図・158手目△7四歩 】
投了図での持ち駒
▲里見女流四冠: 金3、銀2、桂、歩8
△西山女流王座: 角、桂
昨日、決着をみました女流将棋の大一番
第10期リコー杯女流王座戦5番勝負/第5局は
上図158手までで、後手・西山女流王座が勝利。。
4手目△3二飛。
上図での持ち駒
▲里見女流四冠: なし
△西山女流王座: なし
勝者がタイトルを手にする最終戦は
振り駒の結果、先手となった里見女流四冠が
得意の「中飛車」に構えたのをみて(3手目▲5八飛)
西山女流王座は即座に呼応し「三間飛車」を投入。。
戦型は今シリーズ3度目の
「相振り飛車」に決定しました。。
68手目△3七角成。
上図での持ち駒
▲里見女流四冠: 歩4
△西山女流王座: 銀、歩
双方、慎重にして読みの入った
長い長い序・中盤の攻防戦が続いた後
西山女流王座が1筋の端に味をつけてから
上図の局面で、角切りの強襲を敢行。。
いよいよ終盤戦の幕が開きます。。
93手目▲2一飛。
上図での持ち駒
▲里見女流四冠: 角、金、桂、香、歩6
△西山女流王座: 飛、角、銀、歩
終盤戦の主導権を握ったのは、里見女流四冠。
後手の攻めを呼び込み、上手く駒を捌かせながら
握った手番で敵陣へ、手持ちの飛車を打ち下ろし
気合も十分、寄せに入りました。。
が、しかし。。
126手目▲3九龍。
上図での持ち駒
▲里見女流四冠: 角2、金、銀、香、歩5
△西山女流王座: 桂、香
追い詰められた西山女流王座はここから底力を発揮。。
先手に決め手を与えず、激しい攻め合いに持ち込むと。。
【 投了図・158手目△7四歩 】
投了図での持ち駒
▲里見女流四冠: 金3、銀2、桂、歩8
△西山女流王座: 角、桂
西山女流王座の途切れることのない連打の前に
里見女流四冠は上図の局面で、ついに力尽き果て
無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後5時53分。
カド番を凌いだ第4局に続き勝負強さをみせつけた
西山女流王座が大逆転で大一番をものにした、この瞬間
頂上決戦を見事制し、初防衛を達成しました。。
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