第40回JT杯将棋日本シリーズ/2回戦「渡辺三冠-羽生九段は相掛かり」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第40回JT杯将棋日本シリーズ/2回戦「渡辺三冠-羽生九段は相掛かり」

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本日、将棋どころ広島県にて行なわれました

第40回JT杯将棋日本シリーズ/2回戦の注目カード

「渡辺明三冠-羽生善治九段」は、振り駒の結果

幸先良く先手を得たのは、羽生九段でした。。

 

黄金カード・柔らかいプレビュー

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△渡辺三冠: なし

 

羽生九段の初手は飛車先を突く▲2六歩から。

対します、渡辺三冠も2手目に同じく飛車先を突く

△8四歩と返して、待望の対局はスタート。。

 

 

 

4手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△渡辺三冠: なし

 

次に両者は息を合わせて飛車先を決め

戦型は「相掛かり」となりました。。

 

 

 

10手目△1四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△渡辺三冠: なし

 

そのまま同形模様の進行となり

互いに角頭を金で受け、飛車の横腹に銀を上げると

羽生九段が9筋の端歩を突いたのをみて、渡辺三冠も

9筋は受けずに反対サイドの端歩を突きました。。

 

この手をみて、羽生九段が

▲1六歩(11手目)と受けたのをみて。。

 

 

 

12手目△6四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△渡辺三冠: なし

 

渡辺三冠は6筋の歩を突き出し

先手からの飛車先交換を誘いました。。

 

この手に対し、羽生九段は。。

 

 

 

13手目▲2四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△渡辺三冠: なし

 

後手の注文を受けて立ち

自らの飛車先2筋の歩を突き合わせました。。

 

 

19手目▲2七銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩

△渡辺三冠: なし

 

以下、▲同歩~△同飛の進行で歩交換が成立すると

渡辺三冠が6筋に銀を繰り上げて(16手目△6三銀)

歩を守ったのをみて、羽生九段はすぐさま浮き飛車を

元居た2八の地点へと引き下げました。。

 

次に、じっくりとした戦いを目指したい

渡辺三冠が角頭を穏便に収めたのをみて(18手目△2三歩)

羽生九段は飛車の頭上に銀を乗せ、現代「相掛かり」の主流

「引き飛車棒銀」を投入します。。

 

 

 

31手目▲6七銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩

△渡辺三冠: なし

 

羽生九段が銀を3筋に上げて飛車先を通すと

両者は居玉のまま、自陣の駒組みを進行させ

羽生九段は角を取り込んだまま、「矢倉」調に

自陣の駒を組み合わせます。。

 

 

 

36手目△3四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩

△渡辺三冠: なし

 

一方、先に居玉を解除した(34手目△4一玉)

渡辺三冠は、先手も追随したのをみて(35手目▲6九玉)

銀を5筋の戦場へと繰り出し、「腰掛銀」に構えました。。

 

 

 

42手目△6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩

△渡辺三冠: なし

 

重厚な駒組みが続き中

先に仕掛けたのは、渡辺三冠でした。

上図で銀と桂馬の利きが重なる6筋の歩を

駒音高く突き合わせ、戦端を開きます。。

 

羽生九段は▲同歩(43手目)と応じて、以下

△同桂~▲8八角~△9五歩~▲同歩~△8六歩~

▲同歩に△9七歩~▲同香~△7五歩~▲8七金~

△7六歩~▲同銀をみて下図56手目△1三角と進行。。

 

 

 

56手目△1三角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩6

△渡辺三冠: 歩

 

渡辺三冠は最初の仕掛けからアクセル全開。。

テンポ良く歩を突き捨てながら先手陣を切り崩すと

端から角をのぞかせ、さらなる攻撃を目指します。。

 

すると。。

 

 

66手目△6五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 角、桂、歩5

△渡辺三冠: 歩2

 

そのまま渡辺三冠の手が伸び伸びと伸び

桂と角を気持ちよく捌いてから、手にした角を

敵陣に打ち込み形を決めると(64手目△3九角)

飛車を合わせた6筋から休まず厳しく追撃。。

 

後手の圧倒的な指し回しの前に防戦一方となった

羽生九段は上図から次に角を投入し(67手目▲8四角)

飛車取りをかけつつ、攻守に利かせますが。。

 

 

 

82手目△4九銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩4

△渡辺三冠: 歩

 

目の冴える渡辺三冠は、悠々と

銀交換を成立させてから、飛車をギリギリまで逃がし

ついに捕まった上図の局面で、敵陣の急所目掛けて

手にした銀を放り込み、勝負を決めに出ました。。

 

 

 

93手目▲7四玉。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 飛、歩4

△渡辺三冠: 金2、歩

 

寄せに入った後手に対して

羽生九段は玉の上部脱出に全てを懸けますが。。

 

「渡辺三冠-羽生九段」の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・118手目△8五同角 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生九段: 金3、銀、桂、香、歩5

△渡辺三冠: 歩2

 

渡辺三冠は勝機を逃さず正確に

先手玉を押し返し、華麗に馬とのコンビネーションで

王手をかけた上図の局面をみて、粘る羽生九段は

ついに力尽き、無念の投了を告げました。。

 

一年ぶりの黄金カードを完勝で制した

渡辺三冠が充実感を漲らせながらベスト4進出。

「豊島将之名人-三浦弘行九段」の勝者と激突する

準決勝はどちらが上がってきても必見であります。。

 

 

□□□

 

羽生九段にとっては厳しい結果に。。

 

本日、「渡辺三冠-羽生九段」

 

羽生九段今期成績一覧

 

 

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