第７７期名人戦７番勝負/第３局・二日目「豊島二冠の封じ手△５五銀左から」
４連覇を目指す佐藤天彦名人に
豊島将之ニ冠が挑戦する、第７７期名人戦７番勝負。
ここまで２局を消化し、豊島二冠が圧巻の２連勝。
早くもシリーズの流れを占う正念場となった第３局が
昨日より、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」にて開幕。。
第３局の先手は、佐藤名人。
必勝を期す本局の初手は飛車先を突く▲２六歩から。
対します、豊島二冠も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返し、注目の対局はスタート。。
１０手目△７七角成。
上図での持ち駒
▲佐藤名人： なし
△豊島二冠： 角
そのまま定跡手順の進行となり
迎えた上図の局面で、豊島二冠が角交換を敢行。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
３６手目△５四銀。
上図での持ち駒
▲佐藤名人： 角
△豊島二冠： 角
角交換成立後も
両者は前例を踏襲しながら早いテンポで指し進み
本局の戦型は「角換わり相腰掛銀」に決定。。
【 一日目終了図・６５手目▲４五歩 】
投了図での持ち駒
▲佐藤名人： 角、歩２
△豊島二冠： 歩
駒が組み上がった午後からは長考の応酬となり
互いに飛車先の歩を切ってから、先に豊島二冠が
手持ちの角を自陣に投入し、形を決めます。。
（６４手目△２二角）
この手に対し、佐藤名人が５４分の長考の末
後手の銀の頭上へ歩を突き立てた、上図の局面で
豊島二冠が次の手を封じて、一日目は終了。。
一夜が明けて
迎えた本日、決着の二日目は。。
６６手目△５五銀左。
上図での持ち駒
▲佐藤名人： 角、歩２
△豊島二冠： 歩
注目の豊島二冠の「封じ手」は△５五銀左。
まずは本命の一手から、二日目がスタートしました。。
□□□
名人戦/第１局・一日目の所感
