いざ、A級へ。。第77期B級1組順位戦/最終戦「木村九段-行方八段を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2019年03月15日

いざ、A級へ。。第77期B級1組順位戦/最終戦「木村九段-行方八段を振り返ろう」

テーマ:ブログ

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第77期B級1組順位戦対戦表

 

 

 

今回は昨日行なわれました

「鬼の棲みか」第77期B級1組順位戦/最終戦の中から

実に9期ぶりとなるA級復帰を決めた、木村一基九段の

対局の模様を振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: なし

△木村九段: なし

 

昇級圏内の2位で迎えた最終戦の相手は

同じ1973年生まれの戦友、行方尚史八段。

 

行方八段もまた、他力ながら逆転昇級の目を残し

最高のステージ・A級の座を懸けて争うにふさわしい

血で血を洗う鬼勝負となりました。。

 

本局の先手は、行方八段。

その初手は角道を開く▲7六歩から。

対します、木村九段も2手目に同じく角道を開く

△3四歩と返して、対局はスタート。。

 

 

 

4手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: なし

△木村九段: なし

 

両者はともに、生粋の居飛車党。

行方八段が続く3手目に飛車先の歩を突けば

木村九段も追随して飛車先を突き、まずは

相居飛車が確定すると。。

 

 

 

8手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: なし

△木村九段: なし

 

互いに角頭を金で受け、飛車先を決める

同形模様の進行で「横歩取り」を目指します。。

 

上図から次に、行方八段は

定跡通りに飛車先の歩を付き合わせました。。

(9手目▲2四歩)

 

 

 

12手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 歩

△木村九段: 歩

 

以下、△同歩~▲同飛の進行となり

行方八段が飛車を走らせ、歩交換を成立させると

手番を握った木村八段もすかさず、自ら飛車先で

歩を突合せました。。

 

 

 

14手目△8六同飛。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 歩2

△木村九段: 歩2

 

同じく▲同歩~△同飛の進行で

後手も歩交換を成立させた、上図から次に。。

 

 

 

15手目▲3四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 歩3

△木村九段: 歩2

 

行方八段は2筋の浮き飛車で

お隣り3筋の歩をかすめとり、おなじみの手順で

戦型は「横歩取り」に決定しました。。

 

 

 

18手目△5二玉。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 歩3

△木村九段: 歩2

 

木村九段が3筋に回った先手の飛車先を

定番の角で受けたのをみて(16手目△3三角)

行方八段は玉を立て、「中住まい」に構えました。。

(17手目▲5八玉)

 

この手に対し、木村九段も

16分の考慮で同じく玉を立て、「相中住まい」となると

行方八段は飛車を引かずに3筋の歩を突き(19手目▲3六歩)

「横歩取り」の変化の中でも最も激しい「青野流」を投入します。。

 

 

 

21手目▲7七角。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 歩3

△木村九段: 歩3

 

もともと研究将棋の代名詞で

プロでも常に一手バッタリの危険が潜む「横歩取り」。

先手の作戦に対して、木村九段は8筋の浮き飛車で

お隣り7筋の歩を取り、乱戦基調の「相横歩」を敢行。。

 

早くも緊張感が高まる中

行方八段が7筋に回った後手の飛車先を角で受けた

上図の局面で午前の対局は終了、お昼休憩に突入します。。

 

【 お昼のオーダー 】

 

両者ともになし。

 

 

 

22手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 角、歩3

△木村九段: 歩3

 

午後の対局開始の一手で

木村九段は午前と合わせて41分の長考の末に

このタイミングでの角交換を決断しました。。

 

 

 

24手目△5五角。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 角、歩3

△木村九段: 歩3

 

角交換成立後

木村九段は手にしたばかりの角を

天王山・5筋の位に打ち込み、形を決めます。。

 

この手みて

行方八段は手を止め、長考に耽ります。。

 

 

 

25手目▲2二歩。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 角、歩2

△木村九段: 歩3

 

48分の長考の後

行方八段は敵陣2筋の桂頭を歩で叩き

即座に反発、攻め合いを求めました。。

 

木村九段は△3三桂(26手目)とかわして、以下

▲2一歩成~△4二銀~▲2三歩~△同金~▲8四飛~

△8二歩~▲6六歩~△4五桂~▲6七角~△6六角に

▲6八銀~△8四角をみて、下図39手目▲7六角と進行。。

 

 

 

39手目▲7六角。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 飛、歩

△木村九段: 飛、歩4

 

両者は角を起点に激しくせめぎ合い

上図で飛車交換が成立しました。。

 

 

 

48手目△5七桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: なし

△木村九段: 歩4

 

飛車交換成立後

さらにもう一度、先手陣で飛車交換が成立させてから

両者は戦場に飛車を投入すると、木村九段が先手を取り

2筋を歩で押さえ込んでから桂馬を敵陣に放り込みます。。

 

さらに

 

 

 

50手目△5七同角成。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 桂

△木村九段: 銀、歩4

 

行方八段の▲同玉をみて

木村九段は躊躇なく、銀との交換で角切りを敢行。。

気持ちの入った強襲で、盤上の主導権を握りました。。

 

上図から次に

▲同玉~△3四金(52手目)と進行したところで

夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。

 

【 夕食のオーダー 】

 

両者ともになし。

 

 

 

62手目△3四角。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 角、銀、桂

△木村九段: 歩5

 

夕食休憩が明けると

敵陣を気持ちよく切り崩した木村九段の一方的なペースに。。

かつて、「相手の攻め駒を責めさせたら日本一」と謳われた男は

純然たるファイターへと変貌を遂げ、猛然と敵将に襲い掛かります。。

 

 

 

83手目▲5九銀。

 

上図での持ち駒

 

▲行方八段: 角2

△木村九段: 金、歩4

 

爆発的に手が伸びる後手の猛攻にさらされながらも

出身地である青森県は弘前市の大雪に鍛え込まれた粘り腰で

行方八段は攻守に食らいつき、勝利への執念を燃やし続けますが。。

 

 

【 投了図・98手目△2七金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲行方八段: 角、歩

△木村九段: 金、歩5

 

木村九段の怒涛の攻めは最後まで、鳴り止むことなく

上図で行方八段はついに力尽き、無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午後11時50分。

この瞬間、木村九段がその実力で必然を引き寄せ

見事、9期ぶりのA級復帰を決めました。

 

 

なんという格好良さ!

木村九段、A級復帰おめでとうございます☆

 

 

□□□

 

そして、今期の順位戦が閉幕。。

 

別格の強さ。。B級1組は渡辺二冠が全勝優勝

 

 

 

□□□

 

「今泉四段は有終の白星」

 

 

□□□

 

C級1組の「一番長い日」は白熱の決着。。

 

「藤井七段完勝も逆転昇級はならず」

 

 

 

 

□□□

 

今年の「将棋界の一番長い日」を振り返る

 

未来へつながる終幕。。

 

 

 

羽生九段は有終の白星を飾るも。。

 

 

 

□□□

 

王将戦/第4局終局直後の感想

 

問答無用の結末。。いざ、天下統一へ

 

 

 

王将戦/第4局・一日目の所感

 

大一番も振り飛車悩ましく。。

 

 

決戦の舞台は18年ぶりの沖縄

 

王将戦/第4局開幕前夜

 

 

 

□□□

 

藤井七段、衝撃の朝日杯2連覇達成!

 

覇者をも飲み込む、伝説への通過点。。

 

 

  

 

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