さすがの連勝。。第77期A級順位戦/3回戦「羽生竜王-久保王将を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年09月22日

さすがの連勝。。第77期A級順位戦/3回戦「羽生竜王-久保王将を振り返ろう」

テーマ:ブログ

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第77期A級順位戦対戦表

 

 

 

 

今回は昨日行なわれました

第77期A級順位戦/3回戦の大注目カード

「羽生善治竜王-久保利明王将」の模様を

振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△羽生竜王: なし

 

ともに順位戦1勝1敗で迎えた本局。

先手・久保王将の初手は角道を開く▲7六歩から。

対します、羽生竜王も2手目に同じく角道を開く

△3四歩と返して、対局はスタート。。

 

 

 

5手目▲6六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△羽生竜王: なし

 

続く3手目に、1筋の端歩を突き

久保王将が一手パスして、後手に手番を渡すと

羽生竜王は△8四歩(4手目)と飛車先を突き

居飛車を明示しました。。

 

この手をみて、久保王将は4分の考慮で

角道を止め、振り飛車投入を示唆します。。

 

 

 

7手目▲7八飛。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△羽生竜王: なし

 

久保王将は上図で飛車に手をかけると

7筋へと振り、「ノーマル三間飛車」を投入。。

 

 

 

15手目▲3八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△羽生竜王: なし

 

互いに飛車のポジションが決まり

戦型が「対抗形」となると、羽生竜王は飛車先を決めてから

居玉を解除し、自陣の駒組みを進めます。。

 

一方の久保王将は居玉のまま自陣の駒組みを進行。

最近話題の「三間飛車藤井システム」を発動しました。。

 

 

 

21手目▲2八玉。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△羽生竜王: なし

 

しかし、後手が急戦示唆する前に

居玉を解除し、事前に築いた「美濃囲い」の中へ

手堅く玉の入城を完了させ、自陣を安定させると。。

 

 

 

25手目▲6五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: なし

△羽生竜王: なし

 

攻撃の銀を中央5筋に繰り出してから

羽生竜王が飛車を7筋に寄せたところで(24手目△7ニ飛)

6筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始しました。。

 

 

 

29手目▲6八飛。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 歩

△羽生竜王: なし

 

以下、△同歩~▲同銀(27手目)の進行で

6筋で歩交換が成立、すると羽生竜王は握った手番で

すかさず6筋に歩を垂らし、角道を止めます。。

 

この手をみて

久保王将が飛車を6筋に合わせると。。

 

 

 

30手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 歩

△羽生竜王: なし

 

羽生竜王はすかさず先手の飛車が居なくなった

8筋の歩を突き合わせ、攻勢を強めます。。

 

 

 

36手目△7六同飛。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 歩4

△羽生竜王: 飛、歩

 

トントン拍子で歩を突き捨てる

羽生竜王のリズムに合わせる形で

久保王将が角の頭上で飛車をぶつけると

羽生竜王は躊躇なく、飛車交換を敢行。。

 

久保王将は先に角を捌いてから(37手目▲2ニ角成)

6筋に浮いた銀で後手の飛車を取り込み(39手目▲7六銀)

両者の飛・角の大駒が早くも盤上から姿を消しました。。

 

夕食休憩前までの流れ

 

 

 

44手目△7三桂。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、角、歩4

△羽生竜王: 飛、角、歩

 

さらに先手陣でもう一度、飛車交換を成立させてから

羽生竜王が右の桂馬を跳躍させた、上図の局面で

夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。

 

【 夕食のオーダー 】

 

久保王将: ヒレカツ丼(ライト)

羽生竜王: ちらし寿司(上)

 

 

 

46手目△6五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、角、歩3

△羽生竜王: 飛、角、歩

 

夕食休憩明けの一手で

久保王将が無防備な桂馬の頭上に歩を突き立て

咎めに行くと(47手目▲7四歩)、羽生竜王はヒラリと

桂馬を6筋に跳躍してかわします。。

 

 

 

49手目▲7三歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、角、歩2

△羽生竜王: 飛、角、歩2

 

この手に対し、久保王将は

6筋に一本叩きを入れてから(47手目▲6三歩)

次に、羽生竜王の△5一銀(48手目)をみて

7筋の歩を成り込みました。。

 

すると、次の瞬間

 

 

 

50手目△5七桂不成。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、角、歩2

△羽生竜王: 飛、角、歩2

 

羽生竜王は先手の歩連隊を受けることなく

桂馬を三段跳びで敵陣へと到達させて、味良く

金の両取りを掛け、攻め合いを指向しました。。

 

 

 

52手目△4九桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、角、歩2

△羽生竜王: 飛、角、金、歩2

 

こうなると引くに引けない久保王将も

強く6筋の歩を成り込むと(51手目▲6三歩成)

羽生竜王は起点の桂馬で「美濃囲い」を形成する

先手の右金を捕獲し、いざ開戦を告げました。。

 

久保王将は▲同銀(53手目)で桂馬を払い

以下、△6ニ銀~▲同「と」金~△同金に▲6三歩~

△同金をみて、下図59手目▲6一飛と進行。。

 

 

 

59手目▲6一飛。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 角、銀、桂、歩

△羽生竜王: 飛、角、金、歩5

 

先手の囲いを崩してから

自陣に張られた二枚の「と」金をきれいに消した

羽生竜王に対して、久保王将は金を吊り上げてから

敵陣に手持ちの飛車を投入しました。。

 

 

 

60手目△5ニ金打。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 角、銀、桂、歩

△羽生竜王: 飛、角、歩5

 

羽生竜王は手持ちの金を自陣に投入。。

金取りを防ぎつつ、三枚の金を連結させる

手厚い受けで自陣を固めます。。

 

この手に対し

久保王将は香車を捕獲し、龍を作ると。。

(61手目▲9一飛成)

 

 

 

62手目△6七角。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 角、銀、桂、香、歩

△羽生竜王: 飛、歩5

 

羽生竜王も手持ちの角を敵陣に投入

銀・桂両取りをかけ、手番を稼ぎました。。

 

 

 

68手目△6八歩。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 桂、香、歩

△羽生竜王: 飛、桂、歩4

 

久保王将は銀を重ねて囲いを再構築すると

手持ちの戦力を、桂馬を捕獲し馬となった先手の角を標的に

立て続けに投入し消しにかかりますが、羽生竜王は馬を逃げずに

歩を突き立て、金の捕獲を指向しました。。

 

 

 

75手目▲4五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 歩

△羽生竜王: 飛、桂、歩4

 

両者の思惑が一致をみて

先手が馬を、後手が金をそれぞれ捕獲すると

久保王将は手持ちの戦力を全て投入し、アクセル全開。。

羽生陣営への総攻撃を目指します。。

 

盤上の緊張がピークに達する中

羽生竜王が、「と」金をジッと5筋に寄せたのをみて。。

(76手目△5九「と」)

 

 

 

77手目▲5三桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 金、歩

△羽生竜王: 飛、桂、歩4

 

久保王将は桂馬を敵陣に飛び込ませ

一気呵成の猛攻に、勝負を懸けます。。

 

が、しかし。。

 

羽生竜王は△同金上(78手目)と応じて、以下

▲6三香成~△4九「と」金~▲4一龍に△同玉~▲5ニ金~

△3ニ玉~▲5三成香をみて、下図86手目△3九銀と進行。。

 

 

 

86手目△3九銀。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 金2、歩

△羽生竜王: 飛2、桂2、歩4

 

先手の猛攻を凌ぎつつ

冷静に「と」金で銀を捕獲した羽生竜王は

上図の局面で鋭く切り返し、久保玉に宣戦布告。。

 

この銀を、久保王将は6筋の角で払えず

▲1七玉(87手目)と逃げますが、ここですかさず

羽生竜王が手持ちの飛車を投入すると(88手目△5六飛)

ギリギリ均衡を保った形勢の針が後手へ振れて行きます。。

 

 

 

112手目△1ニ玉。

 

上図での持ち駒

 

▲久保王将: 金、桂2、歩3

△羽生竜王: 飛、角2、金、香、歩4

 

それでも、久保王将は懸命に食らいつき

羽生玉を後一歩のところまで追い込みますが。。

 

 

「羽生竜王-久保王将」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・118手目△2五同歩 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲久保王将: 飛、桂、歩3

△羽生竜王: 角2、金2、桂、香、歩4

 

しかし、羽生竜王は動じることなく

正確な指し回しで最後までつけ入る隙を与えず

万策尽き果てた上図の局面をみて、久保王将は

無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午後0時25分。

この結果、羽生竜王の順位戦成績は2勝1敗に

敗れた久保王将は1勝2敗となりました。。

 

先週の土曜日(15日)の豊島将之棋聖戦に続き

強さをみせつけ、タイトルホルダーから連勝を飾った

羽生竜王は、来月11日に開幕を控える竜王戦を前に

いよいよ調子を上げてきました。。

 

羽生竜王今期成績一覧

 

 

 

□□□

 

初タイトルに王手!

 

【速報版】「斎藤七段、衝撃の連勝」

 

 

 

舞台は古都・京都にて。。

 

王座戦/第2局開幕前夜

 

 

 

□□□

 

ハイレベルな番勝負はフルセット。。

 

見事な切り返し、そして猛攻。。

 

王位戦/第6局・一日目の所感。。

 

飛龍の陣に二枚角。。封じ手は悩ましく

 

 

大一番は「陣屋」にて

 

王位戦/第6局開幕前夜。。

 

 

 

 

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