注目の前哨戦。。第44期棋王戦・本戦/3回戦「羽生竜王-広瀬八段を振り返ろう」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ
2018年09月13日

注目の前哨戦。。第44期棋王戦・本戦/3回戦「羽生竜王-広瀬八段を振り返ろう」

テーマ:ブログ

第43期棋王戦中継サイト

第44期挑戦者決定トーナメント表

 

 

 

 

今回は月曜日(10日)に行なわれました

第44期棋王戦挑戦者決定トーナメント/3回戦

注目の「羽生善治竜王-広瀬章人八段」の模様を

振り返らせていただきます。

 

両者は10月11日に開幕を控えます

第31期竜王戦7番勝負での対戦が決定しており

その前哨戦としても注目された本局は、振り駒の結果

羽生竜王の先手となりました。。

 

 

 

2手目△8四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△広瀬八段: なし

 

羽生竜王の初手は角道を開く▲7六歩から。

対します、広瀬八段は2手目に飛車先を突く

△8四歩と返し、対局はスタートとなりました。。

 

早々と居飛車を明示し

戦型の選択権を先手に委ねた後手に対して

羽生竜王の意向が明らかとなる、次の3手目は。。

 

 

 

3手目▲2六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△広瀬八段: なし

 

羽生竜王は3手目▲2六歩として

「角換わり」での勝負を指向しました。。

 

 

 

9手目▲6八銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△広瀬八段: なし

 

広瀬八段も「角換わり」に異存はなく

そのまま定跡手順の進行となり、迎えた上図の局面で

羽生竜王は銀を6筋に繰り上げ、後手からの角交換

あるいは角交換拒否に備えると。。

 

 

 

10手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: なし

△広瀬八段: 角

 

広瀬八段は角交換を敢行。。

手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。

 

 

 

20手目△6三銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△広瀬八段: 角

 

角交換成立後

両者はともに攻撃の銀を中央へと繰り出す動きをみせ

「ノーマル角換わり」の常套手段である「腰掛銀」模様で

序盤の駒組みは進行して行きます。。

 

 

 

29手目▲4八金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△広瀬八段: 角

 

銀の形を決める前に

自陣の駒組みを整えるのが現代の「角換わり」。

羽生竜王は上図で「▲6八玉+4八金+2九飛」の

最新流行形を完成させました。。

 

次に、広瀬八段も右の金を立てれば

同じく最新流行形で先手のリーバースモードなる

「△4ニ玉+6ニ金+8一飛」型が完成しますが。。

 

 

 

30手目△7ニ金。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△広瀬八段: 角

 

広瀬八段は金を6筋ではなく7筋に構える

最近見かける変化を採用しました。。

 

 

 

37手目▲5六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△広瀬八段: 角

 

とはいえ、まだ前例の範囲内。。

両者は両サイドの端歩を突き合うと、後手に続けて

羽生竜王も銀を中央5筋へと繰り出し、戦型はおなじみ

「角換わり相腰掛銀」に決定しました。。

 

 

 

43手目▲4五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△広瀬八段: 角

 

先に仕掛けたのは羽生竜王。

手待ちの広瀬八段に対して、玉の「入城」をすますと

まずは右の桂馬を戦場へと跳躍させました。。

 

次に、広瀬八段が

狙われた銀を4筋に繰り上げたのをみて。。

(44手目△4四銀)

 

 

 

45手目▲2四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角

△広瀬八段: 角

 

羽生竜王は、即座に

飛車先2筋の歩を突き合わせ、追撃開始。。

 

広瀬八段はこの一手となる△同歩(46手目)と応じて

以下、▲同飛~△2三歩~▲2九飛~△6五歩~▲同歩~△7五歩~

▲6九飛~△7六歩~▲同銀~△8六歩~▲同歩~△同飛~▲8七金に

△8一飛をみて、下図61手目▲8六歩と進行。。

 

 

 

61手目▲8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、歩3

△広瀬八段: 角、歩2

 

2筋での歩交換成立後

広瀬八段は歩のつき捨てを連発し、反撃開始。。

羽生竜王はその間に、飛車を6筋へと振り直し

玉頭8筋の攻防を手厚く収めますが。。

 

 

 

62手目△6七歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、歩3

△広瀬八段: 角、歩

 

手が伸びる広瀬八段は、嫌らしく

先手陣の飛車先6筋に歩を垂らすと。。

 

 

 

68手目△3七馬。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、歩4

△広瀬八段: なし

 

7筋で出番を待つ

桂馬の頭上をケアしてから(64手目△7四歩)

がら空きの敵陣右サイドで、抜け目なく馬を作りました。。

 

 

 

75手目▲3三桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 角、桂、歩2

△広瀬八段: 歩

 

しばしの小康状態の後、羽生竜王が動きます。。

上図で桂馬を敵陣に飛び込ませ、桂交換が成立。。

 

 

 

79手目▲6六角。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩2

△広瀬八段: 桂、歩

 

桂馬交換成立直後

羽生竜王は手にした桂馬を再び4五の地点に打ち込むと

事前に2筋に垂らした歩を目印に、手持ちの角を投入。。

きれいにラインが通り、攻撃の形を整えました。。

 

が、しかし。。

 

 

 

96手目△5四桂。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 銀、歩4

△広瀬八段: 銀、歩

 

広瀬八段は羽生竜王の攻め筋を封殺。。

先手の角を押さえ込みながら、二枚の桂馬を高らかに

戦場に重ねて投入し、迫力も満点居力を溜めます。。

 

 

 

110手目△5五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 香、歩3

△広瀬八段: 角、銀、歩2

 

羽生竜王は何とか敵陣にアヤをつけるべく

細かく手を懸命につなぎますが、その全てに冷静に対処した

広瀬八段が上図の局面で、ついに先手の角を銀で捕獲し

颯爽と終盤戦の幕を開くと。。

 

 

「羽生竜王-広瀬八段」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・136手目△9四金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生竜王: 歩2

△広瀬八段: 角、銀、香、歩2

 

瞬く間に大差がつき

執念の反撃も形勢には響かず、上図の局面をみて

羽生竜王は無念の投了を告げました。。

 

前哨戦を見事な完勝で制した広瀬八段は

竜王戦開幕を前に、大いに気勢を上げました。。

 

 

□□□

 

竜王戦開幕を前に、気になる連敗。。

 

羽生竜王今期成績一覧

 

 

 

 

□□□

 

ハイレベルな番勝負はフルセット。。

 

見事な切り返し、そして猛攻。。

 

王位戦/第6局・一日目の所感。。

 

飛龍の陣に二枚角。。封じ手は悩ましく

 

 

大一番は「陣屋」にて

 

王位戦/第6局開幕前夜。。

 

 

 

 

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